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香港香港区議会選、民主派が全452議席の9割にあたる390議席獲得 投票率は過去最高
政府への抗議活動が続く香港で24日に実施された区議会選挙は、投票率が過去最高となり、開票の初期段階で民主派が大きくリードしている。投票所で24日撮影(2019年 ロイター/Athit Perawongmetha)
政府への抗議活動が続く香港で24日に実施された区議会選挙は、投票率が過去最高となり、民主派が地滑り的な勝利を収める見通しとなった。
今回の選挙は、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に対する支持を示すバロメーターになるとみられている。
現地テレビRTHKが25日に報じたところによると、民主派は全452議席のうち90%に近い390議席を獲得した。
行政長官は、香港政府は区議会選の結果を尊重すると表明した。
4年前の前回選挙では、民主派の議席数は約100議席にとどまっていた。
今回の選挙には過去最高の1104人が立候補し、452議席を争った。民主派の議席が過半数となるのは初めて。
選挙管理委員会によると、300万人近くが投票し、投票率は71%超と過去最高を記録した。前回選挙では約147万人が投票した。
当選見込みの民主派候補らは今回の選挙について、デモに対する支持に等しく、林鄭氏に対する圧力が高まる可能性があるとの見方を示している。
元学生運動のリーダーで当選を確実にしたトミー・チャン氏は「これが民主主義の力だ。これは民主主義の津波だ」と語った。
民主派候補に投票したという22歳の学生は「中国政府が要求を無視したことで全ての香港市民が立ち上がり投票した」と指摘し、「民主派の勝利は、中国政府に強力なシグナルを送る」と述べた。
何君堯(ユニウス・ホウ)氏をはじめ多くの親中派の大物議員が議席を失った。ホウ氏はフェイスブックで支持者に「異常な年の異常な選挙で異例の結果になった」と敗戦の弁を述べた。
中国共産党の傘下にある英字新聞チャイナ・デーリーは25日の論説で、選挙がきっかけで香港が平常に戻ることを期待するとし、選挙前のここ数日、香港が比較的平穏だったことは、全ての有権者が選挙を意見表明の機会と捉えていたことを示していると指摘した。
*内容を追加しました。
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