2010年に本学ではない、別の国立大学法人の学部4年を卒業。2012年に、同じ国立大学法人の大学院修士課程を修了後、本学(東京大学)大学院の編入試験を受験し合格。

 2015年、本学工学系研究科博士課程を修了。大手企業でブロックチェーン事業に従事したのち、2017年に東京大学の出身研究室に特任助教として採用されました。

 2年間の勤務ののち2019年4月、つまり今年、私たちの部局にブロックチェーン関係の寄付講座で特任スタッフとして雇用されたもので、「最年少」うんぬんと喧伝するような人事ではありません。

 経産省のスーパークリエータ認定は、若者に希望と活力を与えるとともに、それに続く世代にロールモデルとして、才気あふれる先輩の活躍を身近で感じさせ、次世代人材の活性化につなげようとするものです。

 このような夜郎自大の青年を野放しにするのは、明らかな誤算と言わねばなりません。

 この青年の受けてきた教育で、一点、明らかに欠如しているのは「教養課程」と思われます。

 少なくとも東京大学教養学部で必修「情報」のカリキュラムを修めたなら・・・ここまで酷い無教養を晒すことはなかったと思います。私も長年担当しましたが、この科目を履修しないと2年生以上に進級することができません。

 仮に建て前であったとしても、いま、衆人のもとに披歴してしまった、とんでもない教養欠如の書き込みをすることはあり得なかったはずです。

 これらの書き込みには、学部1年必修レベルの情報リテラシー教育の欠如を指摘してしかるべきと思います。

 教養課程の必修基礎教育相当の内容を身に着け損ねており、それに基づく低見識を披歴しています。このようなものは国際社会で全く通用しません。

 この青年に、こうしたメディアリテラシーが教育される機会は、少なくとも3回はあったはずです。