『磯野家の人々~20年後のサザエさん~【サザエさん50周年記念SPドラマ】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- カツオ
- タラオ
- ヒトデ
- ワカメ
- マスオ
- フネ
- 波平
- サザエ
- 花子
- 生徒
- 花火
- タラ
- 今日
- ノリスケ
- 女性
- 大丈夫
- ヒラマサ
- 一同
- イクラ
- 自分
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > エンターテインメント > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,430円
『磯野家の人々~20年後のサザエさん~【サザエさん50周年記念SPドラマ】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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磯野家の人々~20年後のサザエさん~【サザエさん50周年記念SPドラマ】[字][多][デ]
日本一有名なあの家族の、誰も見たことがない新たな物語!カツオ、ワカメ、タラオ…嵐の夜、それぞれに訪れる人生の岐路。いつの時代も変わらない大切な家族の絆
詳細情報
ご案内
【番組ホームページ】
https://www.fujitv.co.jp/sazaesan_20/
番組内容
カツオ(31歳/濱田岳)は野球選手、漫画家などを夢見ては挫折を繰り返し、今は商店街の洋食店でシェフをしているが経営が難航。幾度目かの挫折の危機に直面している。ワカメ(29歳/松岡茉優)はアパレル関係のデザイナーをやっているが、なかなか自分のデザインが採用されず悩んでいる。タラオ(23歳/成田凌)は就職活動中だが、やりたいことが見つからず面接で玉砕の日々を送っている。また、波平(74歳/伊武雅刀)は
番組内容2
定年退職を迎えて時間的な余裕ができ、カツオたちへの将来を今まで以上に案ずる一方、距離感の取り方がわからず歯がゆい思いを抱える。そんな夫・波平と磯野家の人々の姿を温かな愛情で見守るフネ(70代/市毛良枝)。マスオ(48歳/西島秀俊)は出世したものの、中間管理職として板挟みの会社員生活を過ごしている。サザエとマスオの娘であるヒトデ(17歳/桜田ひより)は年頃の恥ずかしさでサザエと距離をとってしまう。
番組内容3
もやもやとした曇り空模様の磯野家に明るい太陽のような笑顔を取り戻そうとサザエ(44歳/天海祐希)は奮起する。盆踊り大会に家族みんなで集合!と呼びかけるが、天気予報によると急に発生した嵐が近づいてきており…。やりたいことをやっていたのが、いつの間にか、やらなきゃいけないことばかりを考えるようになった磯野家。果たしてサザエは、再びあの頃の太陽のように温かな磯野家を取り戻すことができるだろうか?
出演者
天海祐希、西島秀俊、濱田岳、松岡茉優、成田凌、桜田ひより ・ 八嶋智人、堀内敬子、稲葉友 ・ 森矢カンナ、黒川智花、松井玲奈、岡崎体育 ・ 佐戸井けん太、中林大樹 ・ 勝俣州和、小手伸也、浅野和之 ・市毛良枝、伊武雅刀
スタッフ
【原作】
長谷川町子『サザエさん』【脚本】
阿久津朋子【プロデュース】
渡辺恒也
小林宙(共同テレビ)【演出】
鈴木雅之
♬~
♬~
(気象予報士)
さて 現在の外の様子
いかがでしょうか?
(アナウンサー)イトウさん。
(イトウ)
は~い。 今日も青空ですよ~。
(アナウンサー)
うわ 真っ青な空ですね。
(イトウ)はい。
絶好のお洗濯日和です。
(気象予報士)ただですね
心配なことがあります。
こちらをご覧ください。
(アナウンサー)えっ
いい お天気のように
見えるんですが
心配なことというのは?
(気象予報士)はい。
(フネ)サザエ
お弁当 忘れてるよ。
(サザエ)あっ!
(女性)サザエさん。
おはようございます。
おはよう。
速度を上げて
北上してきているんですよね。
(アナウンサー)それは
台風に発達する可能性は…。
(花子)磯野君。
磯野カツオ君!
(カツオ)はい。
(カツオ)んっ?
何だ。 花沢さんか。
(花子)何だとは 何よ。
失礼しちゃうわね。
(カツオ)えっ どうしたの?
(花子)はい これ。
うちの父ちゃんが持ってけって。
(カツオ)お父さんが?
(カツオ)よいしょ。
何でしょ 何でしょ。
あっ イカだ。
(花子)けさ 釣ってきたのよ
うちの父ちゃん。
(カツオ)へ~ すごいね。
(花子)嘘。 きっと それ
どこかで買ってきたイカよ。
イカか。
あっ おはよう。 皆さん お揃いで。
サザエさん おはよう。
今日も早いわね。
おはよう。 おはよう。
おはようございます。
すぐ 戻ります。
(伊佐坂)はい。
あ~ サザエさん。
はい。
(伊佐坂)あとで ヒラさんのとこに
行って 様子を見てきてください。
は~い。
おはようございます。
(女性)おはようございます。
ワカメ先輩。
(ワカメ)はい?
(女性)小物の感じ どうですか?
(ワカメ)う~ん。 バッグは
洋服の後ろにある方が
いいのかな…。
(女性)はい。
♬~
(ワカメ)よし。
これで 全部 OKかな?
(女性)こっちの洋服
しまっちゃっていいですか?
(ワカメ)うん。
何か変ですか?
(ワカメ)あっ ううん。 いや…
すてきな服だね。
はい。
ここに 私の服が飾られること
あるのかなあ。
フフ…。
先 行ってますね。
あっ うんうん。
(サブちゃん)
あっ サザエさん おしょうゆは?
届けて。
(サブちゃん)はい。
(魚屋さん)
サザエさん イサキが入ってるよ。
(サザエ)あとで買う。
(八百屋さん)サザエさん
今日は ダイコンが安いよ。
夕方まで取っといて。
(八百屋さん)はいよ。
(花子)カレー ちょうだい。
(カツオ)はいよ。
(面接官)フグ田タラオさん。
(タラオ)はい。
あなたの
10年後のキャリアプランを
お聞かせください。
(男性)会社の企画を担当し…。
(女性)会社の企画を担当した後に
グループのリーダーに なっていたいです。
(タラオ)
会社の企画を担当した後に
グループのリーダーに なっていたいです。
(男性)御社の企業理念に…。
(男性)共感しており
サークル活動で培ったリーダーシップを…。
(タラオ)サークル活動で培った
リーダーシップを 発揮して
御社に貢献したいです。
フグ田さん。
(タラオ)はい。
≪ヒトデ~。
ヒトデ~。
(ヒトデ)ママ?
忘れ物。 お弁当。
ハァ。 あれ? みんな おはよ~。
(生徒たち)おはようございます。
今日も 頑張って勉強すんのよ。
(生徒たち)は~い。
じゃあね~。 おはよ~。
(生徒)ヒトデ おはよう。
(ヒトデ)あっ おはよう。
(ヒトデ)も~。
≪(部長)フグ田君。
(マスオ)はい。
(部長)今日の手土産 何にしたの?
それでしたら 佐々木君に
お願いしてますんで。
佐々木君。
(佐々木)はい。
(マスオ)お願いした手土産は?
(佐々木)あっ まだっす。
えっ どうして?
(佐々木)忙しくて
それどころじゃなくて。
フグ田さん お願いします。
(マスオ)え~!
(部長)どうなってるんだ?
(マスオ)急いで 行ってきます。
(穴子)おいおい フグ田君 財布。
(マスオ)ああ ありがとう。
(ヒラマサ)おっ… よいしょ。
ヒラさん いる?
(ヒラマサ)おっ サザエさんか。
様子 見に来たの。
(ヒラマサ)ヘヘ。
まあ ご覧のとおりよ。
最後だからな どんと
盛大に上げようかと思ってよ。
ホントに辞めちゃうの?
(ヒラマサ)ああ。 男に二言はねえよ。
まだまだ できるのに。
もったいないじゃない。
(ヒラマサ)ここもよ 昔は 若えやつが
いっぱい いたんだけどな。
今じゃよ…。
まあ こういうのは
引き際が肝心なんだ。
花火と一緒だよ。
「え~ もう やめちゃうの?」
「もうちょっと見たい」
ってところで やめるくらいが
ちょうどいいんだよ。 ヘヘヘヘ…。
ヒラさんらしい。
(ヒラマサ)まあ
それが 俺の美学っちゅうのかな。
フフフフ…。
まあ 大丈夫だ。
準備は できてっからよ。
おう そこで
お茶でも飲んでってくれよ。
は~い。
(フネ)
はい お父さん お茶 どうぞ。
(波平)ありがとう 母さん。
(フネ)この木も
大きくなりましたね。
(波平)ああ。
あれから ずいぶん たつんだな。
(フネ)そうですね。
♬~
(カツオ)はい どうぞ。
オムライスです。
(花子)カレーって…。
(カツオ)ちょっ 食べてみて。
(花子)いただきます。
(カツオ)はい。
(花子)んっ?
そう。 チキンライスの代わりに
いかライスにしてみたんだ。
(花子)
んっ… うん。 何か 独特な味?
そっか。 駄目か。
(花子)いや
駄目ってわけじゃないけど。
(花子)作り直すの?
(カツオ)えっ
カレーって言ってたでしょ?
(花子)へ~。
(カツオ)んっ?
素直。
(カツオ)ヘヘ。
(花子)お客さん 来ないね。
(ヒラマサ)そんときだったね~。
俺の花火が ぱ~っと開いてよ
いや もう 大歓声だよ。
いや~ サザエさんにも
見せてやりたかったな。
あんときの花火。
私も見たかったわ。
じゃ 私 そろそろ…。
(ヒラマサ)大歓声っていえば
あれは
茨城で上げた花火だな~。
ちっちゃい町が
初めてやる 祭りでよ
正直 人も まばらなんだよ。
ここで上げても どんなもんかなと
思ったんだけどよ
1発 2発って
上げていくうちに
どんどん どんどん
声が大きくなってよ
終わるころには
もう 黒山の人だかりだよ。
へ~。
(ヒラマサ)俺は あらためて思ったね。
花火ってのは すげえ力
持ってんだなと思ってよ。
ヘヘヘヘ。
すてきね。
(ヒラマサ)ああ。
職人としては 最高の仕事だね。
じゃ 私 そろそろ…。
(ヒラマサ)最高っていえば
千葉まで行って上げた
花火だな~。
あれは…。
(面接官)《フグ田さん
あなたの言葉で
話してくれますか?》
(タラオ)僕の言葉…。
あっ また…。
≪(生徒)ヒトデ。
あれ? ヒトデ お昼は?
あ~
忘れたから 購買 行ってくる。
待ってるね。
(ヒトデ)うん。
(生徒)いってらっしゃい。
(生徒)うわ おなか すいた。
(生徒)サンドイッチ 今日は。
(生徒)ハハ…。
(サブちゃん)
ありがとうございました。
(フネ)じゃあ
三郎さん よろしくね。
(サブちゃん)
はい。 お気を付けて。
大旦那さん
ありがとうございました。
(波平)ああ。
(フネ)お待たせしました。
あっ ちょうちんが付きましたね。
(波平)あ~ あしたからか?
2人で行ってみるか 盆踊り。
サザエも
実行委員をやってることだし。
はい。
(波平)昔は
よく みんなで行ったがな~。
忙しいから 仕方ありませんよ。
そんなことは分かってる。
あっ
カツオの店 寄っていきますか?
(波平)いや いい。
邪魔しちゃ いかん。
はい。
(カツオ)はい どうぞ。
また オムライスじゃない。
(カツオ)
これは オムさんまライス。
私 今晩
サンマに襲われる夢 見そう。
いや そんなの 花沢さんなら
返り討ちで 塩焼きだよ。
ほら ちょっ 食べて。
(花子)
何か 塩焼きの方がいいかも。
食べづらい。
インパクトあると
思うんだけどな~。
じゃ また後でね。
(カツオ)あっ ちょっと待って
ちょっと待って
ちょっと待って。
ほら TKGオムライスってのも
あるから 食べてって。
(花子)どんだけ 卵 好きなのよ。
ったく もう。
じゃあね。 また後で。
(カツオ)また後でね。
(マスオ)手土産 買ってきました。
(部長)遅かったじゃないか。
すいません。
お店が混んでいたもので。
俺 持ちますよ。
(マスオ)あっ 悪いね。
レストランの予約は
大丈夫だろうね?
もちろんです。
(部長)今日の商談は
君に懸かってんだ。
しっかり頼むよ。
いや
今日は 部長が仕切ると 先日…。
(部長)何 言ってんだ。
これは 君の案件だよ。
(マスオ)え~!
(佐々木)もなかって
何か 古くさくないっすか?
(生徒)ねえ
今日 どこ行きますか?
(生徒)あ~ カラオケ行かない?
(生徒たち)行こう!
(生徒)ヒトデ
ねえねえ ねえねえ… うちら
今からカラオケ行くけど どう?
(ヒトデ)おっ いいね。
(生徒)行く?
(生徒)何 歌おっかな。
(ヒトデ)何 歌うの?
(生徒)校歌の大合唱。
(一同の笑い声)
(貝塚)ワカメちゃん。
(ワカメ)あっ 貝塚さん。
(貝塚)ごめんね 急に。
(ワカメ)ううん。 大丈夫。
ちょっと 大事な話があって。
(一同)サザエさん!
(八百屋さん)今日は ニンジンが
とってもいいよ。 えっ?
♬~
♬~
♬~
(マスオ)さあ どうぞ。
(神崎)うん。
(佐々木)こちら 奥さまに どうぞ。
(神崎)いや~ ここの もなか
妻が大好きなんだよ。
うまいですよね。
今日も大行列でした。
(神崎)このレストランも
なかなか いいね。
イタリアンが お好きと
伺ったので
私が予約しました。
こんな すてきなお店 大丈夫…。
大丈夫 大丈夫。
今日は 特別だから。
特別?
(貝塚)あっ…
あっ いや 取りあえずさ
ワインでも飲もうよ。
じゃあ アマローネを。
(部長)いいですね~。
じゃあ 僕も。
フグ田君は どうする?
(マスオ)私ですか?
いいよ ワインなんて。
(マスオ・ワカメ)私は ビールで。
♬~
(男性)おう 中島君。
(中島)あっ どうも。
(中島)よっ 磯野。
遅いぞ 中島。
(中島)ハハ。 悪い 悪い。
でも 何だよ。
突然 ごちそうしてくれるなんて。
(カツオ)たまには 友人を
ねぎらいたくなっただけさ。
(中島)ホントか?
(カツオ)ハッ。 何で 疑うかな。
いや てっきり 僕は
この店 辞めるとか
言いだすのかと思ったよ。
(カツオ)えっ?
(中島)えっ?
そんなわけないだろ。
(中島)そりゃ そうだけどさ
急に 呼び出されたりしたら
疑いたくもなるだろ?
(カツオ)何で?
(中島)だって 半年 過ぎたんだよ。
(カツオ)んっ?
(中島)野球選手に 出版社
宮大工に 漫画家。
今まで
いろんなこと やるって言って
全部
半年で終わってるじゃないか。
そうだっけ?
(かおり)あっ 中島君 もう いる。
(カツオ)かおりちゃん。
早川さん いらっしゃい。
(花子)私も いるんだけど。
(カツオ)分かってます。
いらっしゃい。
(かおり)すご~い。
こんなに たくさん?
(カツオ)うん。
(早川)これ 全部 作ったの?
(カツオ)もちろん。
シェフですから。
(早川・中島)いただきます。
(カツオ)はい どうぞ。
(早川・かおり)ありがとう。
(カツオ)えっ
みんな 飲み物 どうする?
(中島)あっ じゃ 僕 ビール。
(かおり)私 ワインがいい。
(カツオ)ワインね。
(早川)オレンジジュースある?
(カツオ)ありますよ~。
はい お待たせ。 ビールです。
えっ 花沢さんは?
(花子)私もビール。
(カツオ)同時に言ってよ。
先 ワイン出すね。
(かおり)今日は とことん
飲むわよ。
(中島)磯野
店の酒 なくなるかもしれないぞ。
(カツオ)いいよ。
えっ いいの?
よくないか。
♬~
(ヒトデたちの話し声)
(ヒトデたち)じゃあさ
順番は じゃんけんで決めよ。
えっ やだよ~。
じゃあさ たこ焼き 食べよ。
いいね。
(ヒトデ)お兄ちゃん?
(タラオ)ヒトデ。
(生徒)えっ ちょっと お兄さん?
ヒトデの?
(ヒトデ)うん。
(生徒)やだ。 マジで?
イケメンじゃん。
(ヒトデ)えっ?
ねっ お兄さん
一緒に カラオケ行きません?
えっ?
(生徒)今から行くんですよ。
(貝塚)ワカメちゃん どうかした?
(ワカメ)
えっ? あっ ううん。 話って?
(貝塚)あっ…。
(神崎)フグ田君
どうかしたのかい?
あ~ いえ 別に。
実はね
海外に赴任することになったんだ。
へ~ 海外。
(貝塚)うん。
(マスオ)海外?
(ワカメ)海外?
(神崎)そうなんだよ。
海外の別荘は いいよ。
まっ 別荘っていっても
ちっちゃいんだけどね。
またまた~。
うらやましいかぎりです。
僕の実家もありますよ
海外に別荘。
(部長の せきばらい)
(マスオ)いや~
私も ぜひ 行ってみたいです
その別荘。
(神崎)そう?
じゃあ 今度 来るかい?
(マスオ)えっ 海外ですか?
(神崎)ああ。
海外って…。
でね 俺は…
俺は ワカメちゃんに
一緒に ついてきてほしいと
思ってるんだ。
(マスオ)一緒に?
駄目かね?
(マスオ)あっ えっ いえ そんな…。
駄目かな?
(ワカメ)それって つまり…。
結婚してください。
結婚…。
(マスオ)結婚?
何で 分かったの? 僕が
その別荘で 結婚式 挙げたって。
あっ いや あっ いや~…。
うちのフグ田は
神崎さんの大ファンなんで。
そうでしたっけ?
あっ… あっ いや
ご迷惑かもしれませんが。
いやいや うれしいよ。
迷惑かな?
(ワカメ)そんなこと… ないよ。
フッ。 うれしい。
(マスオ)うれしい…。
えっ そう? ハハハハ…。
あした また会える?
あした?
(貝塚)うん。
あしたまで 考えてくれていいから
だから あした 聞かせて。
今日は もう おなか すいたから
食べよっか。
(ワカメ)うんうん…。
(一同の笑い声)
いや~ 気に入ったよ フグ田君。
(マスオ)えっ?
えっ? え~?
(一同の笑い声)
あした…。
(フネ)お父さん?
お父さん 何 捜してるんですか?
(波平)いや あれがな…。
(フネ)一緒に捜しましょうか?
あっ!
(フネ)あららら。 あらら 大丈夫?
確か この辺…。
あっ! あった。
(フネ)えっ 花火ですか?
(波平)ず~っと しまっておいたのを
思い出してな。
ほら 盆踊りに行く前に よく
みんなで 花火をやってただろう。
(フネ)あ~ そうでしたね。
(波平)
取っといてみるもんだな。 ハハハ。
(フネ)サザエに言って
子供たち 呼びましょうかね?
(波平)いや いい。
(フネ)あっ お父さん
これ 懐かしいわね。 ワカメの絵。
(波平)お~。
(生徒たち)♬「ドーナツ盤には
あの日の夢が踊る」
♬「真面目に針を落とす
息を止めすぎたぜ」
♬「さあ 腰を下ろしてよ」
♬「フツフツと鳴り出す
青春の音」
♬「乾いたメロディで踊ろうよ」
♬「君はロックなんか聴かないと
思いながら」
♬「少しでも
僕に近づいてほしくて」
お兄さんも 何か歌ってよ。
(ヒトデ)えっ?
いやいや やめた方が…。
(生徒)いいね いいね。 歌って…。
お兄さん 歌いま~す!
(生徒たち)イェ~イ!
タラちゃんも遅くなるって。
(フネ)さあさあさあ。
はい はい。 はい… お父さん。
(波平)はい。
はい。
(3人)いただきます。
マスオ君は 接待だったか?
はい。
ヒトデは?
友達と勉強してくるって
連絡あった。
お夕飯は
取っておいてありますからね。
ありがとうございます。
3人だと静かね。
(波平)うん。
たまには カツオもワカメも
帰ってくればいいのにね。
(フネ)忙しいんでしょ。
2人とも
ちゃんと食べてるのかしら。
(波平)ハッ。 心配ないさ
子供じゃないんだから。
そうよね。 フフフフ。
♬~
(タラオ)
♬「世界をかえさせておくれよ」
♬「そしたら
君とキスがしたいんだ」
♬「世界をかえさせておくれよ」
(生徒)お兄ちゃん 何かあった?
(ヒトデ)さあ。
(タラオ)♬「そしたら
君と ピアノに のぼって」
♬「世界をかえさせておくれよ」
♬「そしたら 君と夢が見たい」
(タラオ)
♬「世界をかえさせておくれよ」
(早川)じゃあ そろそろ帰ろうか。
(かおり)え~。
(カツオ)えっ もう帰るの?
(早川)主婦はね 忙しいの。
(中島)サラリーマンも忙しいよ。
(かおり)私も~。
(カツオ)そんな時間か。
(早川)帰ろ。
(カツオ)そっか そっか~。
(早川)ごちそうさま~。
(かおり)あっ!
(早川)お~ 危ない 危ない…。
(花子)ちょっと ちょっと ちょっと。
(早川)気を付けて。
(かおり)大丈夫。
あっ…。
(カツオ)かおりちゃん 大丈夫?
(かおり)何か ちょっと
飲み過ぎちゃったみたい。
(花子)ちょっと
珍しいじゃない かおりちゃん。
(かおり)だって 今日も
また 駄目だったんだもん。
オーディション。
(花子)危ない 危ない…。
(かおり)大丈夫だ。 キャ~!
(中島)あっ 危ない 危ない。
かおりちゃん 大丈夫?
(かおり)私だって
頑張ってるんだけどな~。
(カツオ)いや かおりちゃんは
読者モデルで頑張ってるよね。
(かおり)磯野君の方が
頑張ってるわよ~。
(カツオ)んっ?
(かおり)こんな…。
(花子)ちょっと ちょっと…。
(かおり)こんな いいお店 持って
おいしい料理 作ってさ
ホントすごい…。
(中島)かおりちゃん
ふらふらじゃん。 危ないよ。
(早川)分かった。
分かったから 帰るよ。
(花子)帰る 帰る。
(中島)じゃあな 磯野。
(カツオ)気を付けてね。
(早川)じゃ ごちそうさま。
♬~
♬~
父さん お茶。
(波平)おう。
ここ 置くわね。
(波平)ありがとう。
寒くない?
(波平)ああ。
うん。
(タラオ)
♬「世界をかえさせておくれよ」
♬「そしたら
君と夢が見たいんだよ」
(タラオ)あれ?
(生徒)お兄ちゃん ヤバくね?
(生徒)ちょっと ついていけないわ。
何か 見ちゃいけないもん
見た気がする。
(生徒)帰ろ 帰ろ。
(タラオ)あれ?
≪(カツオ)タラちゃん?
(タラオ)カツオ兄ちゃん。
(カツオ)カラオケ?
(タラオ)あっ まあ。
1人?
(タラオ)あっ いや さっきまで…。
(カツオ)一杯 行こうか。
(タラオ)あっ うん。
(気象予報士)
それでは お天気です。
(アナウンサー)イトウさん。
(店員)どうも お待たせしました。
はい。
(店員)はい どうぞ。
(店員)はい ごゆっくり どうぞ。
(カツオ)はい どうも。
はい お疲れ~。
(タラオ)お疲れさま。
(カツオ)く~。
労働後のビールは うまい。
ハハハハ…。
で?
(タラオ)んっ?
何かあった?
(タラオ)えっ?
顔 見りゃ 分かるよ。
あっ… あっ あのさ
カツオ兄ちゃんは
何で 就活しなかったの?
(カツオ)んっ?
大学 出て みんなと同じように
就職するもんだと思ってた。
何だ。 そんなことか。
(タラオ)えっ?
そんなの簡単だよ。
満員電車に
乗りたくなかっただけさ。
えっ そんな理由?
逆に聞くけど
他に 理由なんか あるかい?
(タラオ)いや 何か
もっと すごい理由があるのかと。
何 言ってんの。
毎日 満員電車に乗って
神経 すり減らしてごらんよ。
本来の
僕の この伸びやかな性格が
激変しちゃうよ。
(タラオ)ハハ…。
(カツオ)でしょ?
いいな。 カツオ兄ちゃんは
自分のお店も持って
ちゃんと シェフもやって。
んっ?
(タラオ)ホント うらやましいよ。
(カツオ)
就活 うまくいってないの?
まあ。
(カツオ)でも タラちゃんは
僕なんかより ず~っと真面目だし
きっと 就職できると思うけどな。
そもそも
僕は 何がやりたいんだろう。
やりたいこと?
(タラオ)うん。
宇宙飛行士とか警察官とか
そういうの。
よく分かんないけど
たくさん いるのかな?
えっ?
(カツオ)やりたいことが明確で
迷いなく そういうことを
ちゃんと やってる人って。
それは 俺だな。
(カツオ)ハハ。 ヒラさん。
(ヒラマサ)よう カツオちゃ~ん。
ヘヘヘヘ…。
で こっちの悩める青年は?
あっ タラオです。
(カツオ)ほら 姉さんの子だよ。
えっ? タラちゃん…。
えっ ヘヘヘヘ…。
いやいや
こんな ちっちゃかった…。
(カツオ)
そんなに ちっちゃくないです。
(ヒラマサ)そうか。 へ~。
(カツオ)
あっ 花火師のヒラマサさん。
(タラオ)あっ。
(カツオ)ねえ ヒラさん
ねえ ここで飲んでていいの?
あしたでしょ? 花火。
(ヒラマサ)ばっちりだよ。
(カツオ)ホントに?
(ヒラマサ)お~ まあ 乾杯だ 乾杯。
(ヒラマサ・カツオ)乾杯~。
(ヒラマサ)あ~。 ハハハ。
ところで 若者たちよ
花火 好きかい?
(カツオ)いや そりゃね。
(タラオ)よく 見に行ってました。
(ヒラマサ)
うん。 いいだろ? 花火。 ハハハ。
だけどよ 花火ってえのは
それだけじゃねえんだよ。
花火師ってのはよ
花火が見られねえんだよ。
分かるか?
(カツオ)えっ?
(ヒラマサ)火 付けるだろ?
手元 見てなきゃいけねえんだよ。
だけどな 火を付けるってえと
ド~ンと でけえ音がして
ヒュ~ パ~ン。
目の前が明るくなるんだよ。
それで おっ 花火 開いたな…
分かるんだよ。
するとよ 遠くの方から
「うわ~」 声が聞こえるんだよ。
その声 聞くと
俺は 体が震えるな~。
だから 俺は 花火が好きなのよ。
(カツオ)へ~。
(ヒラマサ)へ~って お前
感動の薄い男だな
ホントに もう。
ハハ… まあ いっか。
俺は あした 有終の美ってのを
派手に飾るんだよ。
(タラオ)えっ?
(カツオ)ヒラさん 辞めちゃうの?
(ヒラマサ)うん。
まあ そんなもんかな。 ハハハ…。
そっか。
(店員)
あしたの天気 大丈夫ですかね?
(気象予報士)
こちらをご覧ください。
さらに 勢力 スピードを 上げて
北上してきているんです。
(アナウンサー)関東地方に
上陸しそうなんですか?
(気象予報士)
そこは まだ 何とも
この段階では言えないんですが
関東地方を直撃した場合
かなりの雨と風が予想されます。
注意が必要と言えそうですね。
まっ そんときは そんときだ。
(カツオ・タラオ)えっ?
知らねえのかよ?
これが人生だ。
ヘヘ。
まあ あしたで おしまいだ~。
ヘヘ。
ヒラさん ありゃ 寂しいんだな。
(アナウンサー)熱帯低気圧が
近づいてきているんですよね。
(気象予報士)そうなんです。
これ ご覧のように かなり
関東地方に
近づいてきているんですね。
(アナウンサー)昨日の段階では
関東地方に上陸するかどうかは…。
(タラオ)いってきます。
あら もう行くの?
(タラオ)うん。
そう。 気を付けてね。
(タラオ)うん。
いってらっしゃい。
(戸の閉まる音)
(女性)タラちゃん おはよう。
(タラオ)おはようございます。
≪(男性)あっ ノリスケさん?
(ノリスケ)あっ おはようございます。
(男性)おはようございます。
おはよう!
(カツオ)うわ。
(カツオ)
何だ。 ノリスケおじさんか。
朝から大きな声だな。
(ノリスケ)相変わらず
ここで 寝泊まりしてるのかい?
(カツオ)うん。
(ノリスケ)近所なんだから
家に帰ればいいじゃない。
(カツオ)だって もう
帰ってもさ 僕の部屋はないし
ここで寝起きしてるのと
変わらないよ。
(ノリスケ)
フフフ。 カツオ君らしいや。
まあ 若いうちは苦にならないか。
コーヒーもらえる?
(カツオ)あっ はいはい。
(カツオ)でもさ ずいぶん
朝 早いね。 どうしたの?
(ノリスケ)
んっ? 伊佐坂先生に会いにね。
(カツオ)んっ? 家じゃないの?
(ノリスケ)
カツオ君 知らないのかい?
今夜から盆踊りがあるだろ?
伊佐坂先生
その実行委員長なんだよ。
(カツオ)あっ そうなの。
(ノリスケ)それで困ってるんだよ~。
忙しくて原稿が仕上がらないとか
言っちゃってさあ。
(カツオ)
ハハ。 伊佐坂先生らしいや。 はい。
らしいや らしいや。 ハハハハ…。
はい。
おっ 毎度あり。
えっ?
でもさ だいたい 何で いまだに
ノリスケおじさんが
原稿 取り行ってんの?
だって
人事部に異動になったんでしょ?
(ノリスケ)伊佐坂先生は
僕じゃないと原稿を渡さないって
会社に言ってあるんだよ。
(カツオ)
また いいかげんなこと言って。
首になっても知らないよ。
(ノリスケ)言うね カツオ君。
(カツオ・ノリスケ)フフフフ…。
でもね
実を言うと 伊佐坂先生さ
今度の作品 書き終えたら
引退するんだ。
えっ?
(ノリスケ)だから
最後まで 僕に担当させてくれって
会社に頼んだんだよ。
伊佐坂先生が…。
いっそ 書き終わらなければなんて
思っちゃったりね。 フフ。
みんな 辞めちゃうんだ。
(ノリスケ・カツオ)えっ?
(ノリスケ)えっ カツオ君。
(カツオ)いや… ちょっと待って。
サザエ。
えっ?
はい。
あっ…。
実はね 今日…。
うん。
あっ いや やっぱり いいや。
何よ。
いやね 実はね…。
(ヒトデ)いってきます。
あっ ちょっと待って。
(ヒトデ)えっ?
お弁当。
何?
(マスオ)あっ… あっ いや…。
は~い お弁当。
(ヒトデ)いってきます。
はい。 いってらっしゃい。
(マスオ)いってきます。
あっ いいの?
(マスオ)うんうん。 いってきます。
いってらっしゃい。
(ヒトデ)何?
(マスオ)あ~ いや…。
あっ お弁当 いいな。
(ヒトデ)持ってく?
(マスオ)いや 駄目だよ。
サザエが ヒトデのためにって
作ったんだから。
(ヒトデ)先 行くね。
おはようございま~す。
(女性)おはよう。
(マスオ)おはようございます。
(女性)おはようございます。
(女性)お疲れさまです。
クレハです。 よろしくお願い…。
何 描いてんの?
(ワカメ)あっ これ…。
(波平)んっ? しけってるな。
(フネ)あら 駄目ですか?
(波平)うん。
(波平)駄目だ こりゃ。 あ~。
(波平の舌打ち)
父さん 母さん。
(フネ)あっ…。
今晩
みんなで 盆踊り行きましょうよ。
(フネ)えっ?
ワカメも帰ってくるって。
(波平)そうか。
まあ カツオは
相変わらず 返信ないけど
大丈夫でしょ。
(フネ)そう? じゃあ 私
買い物でも行ってこようかしら。
えっ? 買い物?
(フネ)えっと えっと…。
あ~ そこ…。 よいしょ。
だって みんな おなか すかせて
帰ってくるでしょ?
みんな 何が食べたいかしらね?
母さんの作る物なら
みんな 何でも喜ぶわよ。
ねっ? 父さん。
ああ。 サザエの言うとおりだ。
(フネ)
じゃあ 買い物 行ってくるわ。
いってきます。
(波平)あっ! 母さん…。
はい?
(波平)あれも買ってきてくれ。
えっ? あれ?
(波平)あれだよ。
えっ?
(波平)花火だよ 花火。
ああ。 はいはい。
気を付けてな。
(フネ)いってきます。
(戸の開閉音)
(操作音)
(タラオ)これを
イクラちゃんが作ったの?
(イクラ)うん。
ドローンで撮影したのを
リアルタイムで配信できるんだ。
(女性)イクラさん。
(女性たち)おはようございます。
(イクラ)おはよう。
映像を見ながら 離れた場所で
アドバイスができたりするから
いずれは 海外の
開発支援のツールとしても
応用できると思ってる。
(女性)イクラさん
おはようございます。
(イクラ)おはよう。
(タラオ)
もう そんなことまで考えてるの?
まだまだだけどね。
(タラオ)すごいよ イクラちゃんは
まだ 大学生なのに。
(イクラ)昔と違って
誰でも 自分の考えたものを
世の中に広められる時代だからね。
(タラオ)イクラちゃんは
時代の波に乗ってるわけだ。
(イクラ)僕
波は自分で作らなきゃって
思ってるんだ。
ハハ。
やっぱ イクラちゃんは すごいや。
イクラちゃんが起業?
相変わらず すごいわね。
(タイコ)皆さん
そう言われるんですけどね。
親としては心配ですよ。
やだ タイコさん。
大丈夫よ イクラちゃんなら。
(タイコ)どうですかね。
うちのタラちゃんなんて
まだ 就活してるのよ。
本命の会社があるとか?
違うの。
まだ 一社も決まってないの。
あの子
不器用なところあるでしょう?
だから
面接が うまくいかないみたいで。
そうなんですか。
何とか決まってくれると
いいんだけど。
でもね
タラちゃん
ちっとも楽しそうじゃなくて。
タラちゃんが?
けさもね 元気がなくて。
そういえば ここのとこ
ずっと 笑顔 見てないな~なんて
思ったり。
大変なんですね 就活。
やだ ごめんなさいね こんな話。
もしかして タラちゃん
他に やりたいことでも
あるんじゃないですか?
えっ? タラちゃんが?
(女性)ティッシュ お配りしてます。
よかったら どうぞ。
ありがとうございます。
ティッシュ お配りしてます。 どうぞ。
ありがとうございます。
ティッシュ お配りしてます。
ありがとうございます。
ティッシュ配ってます。
ありがとうございます。
こちら どうぞ。
(タイコ)ほら カツオ君が
レストランやりたかったみたいに。
ワカメが デザイナーに
なりたかったみたいに?
もう少し 色味を抑えた方が
いいんじゃないかな。
(ワカメ)分かりました。
でも これ 秋物みたいだけど?
(ワカメ)秋冬用のプレゼンに
出してみようと思うんです。
もう 来年のは決まったみたいよ?
(ワカメ)えっ?
(女性)あの子のデザイン。
(ワカメ)あ~…。
磯野さん 何年目だっけ?
(ワカメ)7年目です。
(女性)そっか。
頑張って。
(ワカメ)はい。
♬~
♬~
♬~
≪(波平)バケツは どこだ?
ただいま。
(波平)水をくんどかなくちゃ
いかんからな。
(フネ)物置にありますよ。
(波平)ああ。 あっ! ろうそくは?
(フネ)あ~ ちょっとね
これ 食べてみてくださいよ。
(波平)うん。 うまい。
(フネ)でしょ?
(波平)味が染みてる。 うん。
あっ あっ! ろうそく ろうそく。
(フネ)もう ちょっと 忙しいから
自分で捜してくださいよ。
(気象予報士)
関東地方に向かって北上している
熱帯低気圧なんですが
スピード 勢力 共に
増してきてます。
間もなく
台風22号になる見通しです。
(アナウンサー)えっ 台風ですか。
(気象予報士)はい。
このまま北上すると
今夜にも
関東地方に上陸する可能性が
かなり高い…。
(花子)どういうこと?
(カツオ)あっ 花沢さん。
この店 閉店するの?
まあね。
何で?
何でって 見たら分かるでしょ?
お客さん いないんだよ。
(花子)これから
来るかもしれないじゃない。
(カツオ)来ないよ!
(花子)だって 磯野君 このお店
好きで 頑張ってたんじゃ…。
(カツオ)
好きだからって うまくいくとは
かぎらないんだよ!
(カツオ)
花沢さんも知ってるでしょ?
向こうにできた
ショッピングモール。
おいしそうなレストラン
い~っぱいだよ。
買い物もできて 映画も見られる。
そこで 全部 事足りちゃうんだよ。
(カツオ)だったら
わざわざ こっち側には来ないよ。
だったら オムライスは?
(カツオ)えっ?
どうして あんなに作ってたの?
あれは 暇だったから。
ヒラさん!
(ヒラマサ)お~ サザエさん。
お~っとっと!
何か手伝うことある?
(ヒラマサ)いやいやいや
花火ってのはよ
素人が 手 出すようなもんじゃ
ねえんだよ。
大丈夫?
(ヒラマサ)当ったり前だ。 ヘヘ~。
最後だしな
思いっ切りやらしてもらうよ。
分かった。
楽しみにしてる。
(ヒラマサ)ヘヘ。
(店員)お待たせしました。
(貝塚)ありがとうございます。
(部長)フグ田君。
(マスオ)はい。
(部長)あしたの会議の書類は?
(マスオ)あっ はい。 どうぞ。
(佐々木)フグ田さん。
(マスオ)はいはい。
(佐々木)これで いいですか?
(マスオ)あっ 大丈夫。
フグ田君。
(マスオ)はい。 何?
今日 終わったら
帰りに 一杯 どうだい?
あっ 穴子君 悪いね。
今日は 盆踊りで
早く帰らなきゃいけないんだ。
1杯だけなら いいじゃないか。
祭りは お酒が入った方が
ちょうどいいだろう。
(マスオ)う~ん…
じゃあ ホントに 1杯だけだよ。
フグ田君 大変だね。
えっ?
(ヒトデ)ただいま。
おかえり ヒトデ。
(フネ)おかえり。
着替えて 手 洗ってらっしゃい。
(ヒトデ)は~い。
(波平)おかえり。
(ヒトデ)ただいま。
流しに持ってらっしゃい。
(貝塚)昨日の話だけど…。
(女性)《もう
来年のは決まったみたいよ?》
《あの子のデザイン》
《あ~…》
貝塚さん。
(アナウンサー)大型で 非常に強い…。
(カツオ)ただいま~。
おかえり。
(ヒトデ)おっ カツオちゃん。
(カツオ)おう。
あれ? まだ
ヒトデしか帰ってきてないんだ。
ただいま~。
(フネ・サザエ)おかえり。
もう そろそろ みんな
帰ってくると思うんだけどね。
(カツオ)ふ~ん。
いや ワカメが 僕より遅いなんて
珍しいね。
(波平)仕事が忙しいんだろ。
(カツオ)帰ってくるって
連絡はあったんでしょ?
ええ。 誰かさんと違って
み~んな 返事 ありました。
(カツオ)ほ~。
誰かさんとは誰でしょう。
もう。
(フネ)はい。 これ つまんでて…。
(カツオ)ヒトデ 何 見てんの?
(ヒトデ)これ はやってる。
(カツオ)えっ?
(波平)カツオ 今日は
店は 閉めて大丈夫なのか?
(カツオ)いや
姉さんが集合って言ったんだよ。
≪(戸の開閉音)
≪(タラオ)ただいま。
(カツオ)タラちゃん おかえり。
(タラオ)あっ カツオ兄ちゃん。
帰ってたんだ。
(カツオ)うん。
(カツオ)タラちゃん 今日も就活?
(タラオ)あっ まあ。
(カツオ)頑張ってるね 若者。
ハハ。
(カツオ)はいはい。
おかえり タラちゃん。
(タラオ)ただいま。
あっ ありがとう。
(フネ)ご飯 すぐ できるからね。
(タラオ)あっ 雨 降ってきたよ。
(サザエ・フネ)えっ?
ちょっと…。 うわ。
ホントだ。
(女性)こちらは
あさひが丘商店街祭り
実行委員会です。
本日 予定しておりました
あさひが丘商店街祭りは
悪天候のため 中止いたします。
(アナウンサー)イトウさん。
(イトウ)はい。
先ほどから たたきつけるように
雨が降っており あの
風も かなり強くなってきました。
(気象予報士)今後 暴風域…。
≪(戸の開く音)
≪(男性)
いや すっごい降ってきたよ。
(店員)いらっしゃいませ。
(男性)あっ ビールちょうだい。
これじゃあ
盆踊りは中止だろうなあ。
そうだね。
(穴子)フフフフフ。
それじゃ もう一杯。
仕方ないね。
う~っと。
あっ これ 店員さん 同じのを。
(店員)かしこまりました。
しっかし ワカメちゃんがねえ。
あっ ちょっ… 絶対 内緒だよ。
(穴子)ああ。 分かってるよ。
(ヒトデ)何だ。
(タラオ)さっきまで
大したことなかったのに。
(フネ)そうよねえ。
せっかくの盆踊りが。
(カツオ)
まだ あしたがあるじゃないか。
(ヒトデ)あしたは晴れるの?
まあ
できなかったら できなかったで
しかたがなかろう。
♬~
♬~
(カツオ)
いや~ ずいぶん 張り切ったね。
(フネ)まあね。
(カツオ)あっ。
母さんの さば味噌 懐かしい。
(フネ)そう?
(カツオ)うん。
(フネ)あっ それにしても
ワカメとマスオさんは
どうしたのかしらね?
(カツオ)
う~ん… 忘れてんじゃないの?
カツオじゃあるまいし あの2人は
そんなことありません。
(カツオ)あっ そうですか。
(ヒトデ)あ~ おなか すいた。
(フネ)あっ 冷めちゃうから
先に頂きましょうかね。
(ヒトデ)そうだね。
いただきます。
(一同)いただきます。
お弁当 食べないから
おなか すくのよ。
(ヒトデ)購買で パン 買いました。
お弁当あるのに
もったいないじゃない。
だって 恥ずかしいんだもん。
あんな お弁当。
あんな。
あんなって?
(ヒトデ)すっごいカワイイ キャラ弁。
ないでしょ? 私 もう 17だよ?
逆に いないでしょう?
あんなお弁当 作ってくれる ママ。
(ヒトデ)いないよ。
いないから恥ずかしいの。
あっ やっぱ うまい
母さんの さば味噌。
おふくろの味?
(フネ)お味噌で煮ただけよ。
あっ 味噌か。
あのね ヒトデ あのお弁当は…。
タラちゃん 食べないの?
(タラオ)あっ…。
何か食べてきたの?
いや…。
(波平)どこか 具合でも悪いのか?
いや そうじゃないんだけど…。
じゃあ どうしたの?
あのさ…。
(フネ)あっ!
お漬物 持ってくるの
忘れちゃったわ。
私 取ってこようか?
あ~ 大丈夫 大丈夫。 続けてて。
あのさ…。
(カツオ)分かった。 就活だ。
あした 面接なんだろ。
それで緊張してるんだ。
(ヒトデ)もう
何十社も受けてんのに いまさら?
そんなに受けてんの?
就活って そういうもんなのよ。
まともに就活なんぞしたことない
お前には 分からんかもしれんが
大変なんだ。
(カツオ)もし 僕だったら
タラちゃんが面接に来たら
一発で採用だけどな。
僕 カツオ兄ちゃんの店で働いても
いいよ。
それは 絶対 駄目。
絶対って 何さ。
(波平)そりゃ そうだろ。
いつも 半年しか
仕事が続かんのだから。
レストランは7カ月目だよ。
(波平)半年も7カ月も変わらん。
だいたい お客さん 来てるの?
いや 姉さんね あの商店街自体
人が減ってんだから
期待しちゃ駄目だよ。
商店街のせいばっかりじゃ
ないでしょ。
まあ 確かに。 僕も
タラちゃんを雇うのは
無理だけどね。
何でよ。
(カツオの せきばらい)
(カツオ)え~…。
(フネ)あっ ワカメ。
あら やだ。
ちょっと。
(サザエ・フネ)何 何 何?
あ~ タオル。
タオル… タオルは?
勢力を さらに強め
現在 東京全域で
強い雨が降っています。
(穴子)しかし
君のとこの新人は 大変そうだね。
(マスオ)参ったよ。
でも 今は 強く言えないしね。
気を使うよ。
(穴子)で
その商談は うまくいったのかい?
(マスオ)うん。 何とかね。
(穴子)部長も ひどいよなあ。
自分で仕切るって
言ってたんだろ?
(マスオ)いつものことだよ。
(穴子)上も下も
フグ田君は ついてないなあ。
あっ これ おんなじの もう一本。
(店員)かしこまりました。
(マスオ)んっ…。
(穴子)んっ?
あっ いや 最近 毎日
もう 仕事 辞めよっかななんて
思っちゃうんだよねえ。
おいおいおい
寂しいこと言うなよ。
それとも 何か?
辞めて
やりたいことでも あるのかい?
問題は そこだよね。
何もないなら まだまだ頑張って
戦おうじゃないか。
(マスオ)う~ん…。
(穴子)
おいおい 本気で辞めるなよ。
僕も カツオ君みたいに
店でもできたらなあ。
ああ カツオ君の店
うまくいってるのかい?
お待たせしました。
改まって聞いたことはないけど
カツオ君なら
大丈夫じゃないかな。
(穴子)フッ。
ずいぶんと信頼してるんだな。
(マスオ)
カツオ君はカッコイイからね。
どうして?
(マスオ)カツオ君が レストランを
やりたいって言ったとき
お父さんもサザエも
大反対したんだ。
でも カツオ君は
絶対に譲らなかった。
夢のために 自分を貫いたのか。
僕だったら きっと
みんなの言うとおりにしてた。
その方が楽だからね。
でも カツオ君は違った。
きっと 自分の一番やりたいことを
見つけたんだよ。
やりたいことか。
(マスオ)そう。
だから 引かなかった。
(穴子)うん。 いいね。
(マスオ)だろ? だから 僕は
男として 彼を尊敬しているんだ。
(穴子)カツオ君もワカメちゃんも
大人になったってことか。
(イトウ)はい。 現在 東京都…。
そうかなあ。
(穴子)んっ?
カツオ君はさ…。
(イトウ)皆さん 早めの帰宅を!
傘 持ってなかったの?
降るって思ってなくて。
さっきまで 天気 良かったもんね。
(ワカメ)うん。
今日も残業だったのか?
(ワカメ)ううん。
じゃあ 何やってたんだよ?
それが…。
(ヒトデ)てか カツオちゃん
さっき 何 言いかけたの?
そうよね。
(カツオ)え~ 実は…。
(ワカメ)結婚する。
(カツオ・サザエ)えっ?
(波平)相手は誰だ? カツオ。
えっ えっ えっ えっ?
もしかして 花沢さん?
えっ えっ? 違うよ。 違う。
えっ? かおりちゃん?
(カツオ)
いや そういうんじゃないってば。
おっ お兄ちゃんじゃなくて 私。
(波平)何だ…。
何?
誰と?
イケメン?
(フネ)もしかして 貝塚さんかい?
えっ イケメン?
(タラオ)ヒトデ。
(ヒトデ)だって 気になるじゃん。
(波平)ちょちょっ… ちょっと
待ちなさい。
(カツオ)何だよ。
その貝塚さんって
母さん 知ってるの?
ワカメに聞いたの。
去年から付き合ってるのよね。
痛っ!
かんだ。
やだ もう。 大丈夫?
気を付けてくださいよ。
で イケメン?
(ワカメ)えっ?
同じ職場の人?
(ワカメ)別な会社の営業の人。
年は 2つ上で
とっても いい人よ。
今度
海外に転勤することになって…。
(ヒトデ)で イケメン?
(ワカメ)う~ん 顔は…。
えっ? 海外って?
結婚するのに?
あっ 海外に
一緒に ついてきてほしいって。
海外だと?
いつ行くの?
来月には もう。
そんな急に。
(ワカメ)だから もちろん 私は
後から来てくれればいいって
言ってくれてるの。
(カツオ)それで ついてくんだ?
(ワカメ)うん。
仕事は?
もちろん 辞めるわ。
うち 海外支社ないもの。
ハハハハ…。
でも ワカメ 今の会社で
自分の好きな洋服
デザインできるって
喜んでたじゃない。
あ~ 言ってたね。
でも 入社したころね。
もう いいの?
(ワカメ)うん。
何か もう
自分の力は分かったっていうか。
そんな簡単に?
あっ タラちゃんもね
就活してるなら
自分の能力を生かせるところ
よく選んだ方がいいわよ。
(ヒトデ)そもそも
どこも受かってないから
選べないよね。
やだ ごめん。
あっ 大丈夫 大丈夫。
もうすぐ受かる予定だから。
そうなの?
(タラオ)うん。 前は
広告系ばっかり
受けてたんだけど
ITとか食品系とか 取りあえず
色々 受けてみてるんだ。
だから どっか いけると思う。
(カツオ)
ふ~ん。 どこでもいいんだ?
(タラオ)就職しちゃえば
こっちのもんっていうかさ。
(カツオ)
でも 第一希望ぐらいあるでしょ?
(タラオ)特には。
(カツオ)ふ~ん いいんだ?
(タラオ)だって
イクラちゃんなんか
学生なのに すごいんだよ。
あんなの見たら
僕も 何か やらなきゃって
焦っちゃうんだよね。
(ワカメ)タラちゃん
そんなに焦らなくて…。
(タラオ)焦るよ!
まあ そうよね。
(カツオ)ハァ~。 よし。
じゃあ 僕も 適当に探してみるか。
(ワカメ)何をよ?
(カツオ)え~ 仕事を。
はっ?
(タラオ)はっ?
僕 レストラン辞めるから。
(一同)えっ?
(マスオ)ただいま!
マスオさん。
おかえりなさい。
(マスオ)ひどい雨だよ。
あら あなた 飲んできたの?
(マスオ)えっ? 1杯だけだよ。
穴子君がね
どうしてもって誘うもんだから。
もう 何で こんなときに。
(マスオ)えっ?
あっ ごちそうですね。
大丈夫。 まだ 入りますから。
そうじゃなくて。
カツオ!
(カツオ)んっ?
本気で そう言ってるのか?
(マスオ)何?
(カツオ)うん。
何で 辞めちゃうの?
(マスオ)辞める?
え~?
客も来ないし 家賃も払えないし。
家賃?
まさか 滞納してるの?
2カ月。
(波平)何で
それを 早く言わないんだ。
家賃を払えば何とかなるなら
どうにかしますよ。
いいよ。
この年になって カッコ悪い。
この年になって
ふらふらされる方が
カッコ悪いわよ。
もう いいの いいの。
そろそろ飽きてきたなと
思ってたし。
そんなことないだろう!
いや 何で
マスオ兄さんが言い切るのさ。
いや だって…。
(波平)そんなもんなのか!
あんなに
やるって言い張ってたのに
お前は その程度だったのか。
いや 僕って
熱しやすくて冷めやすいんだよね。
お店 辞めて どうすんのよ?
そうなんだよ。 そこなんだよ。
いまさら 大企業 勤めるわけにも
いかないだろ?
向こうが お断りでしょ。
(カツオ)いや だから
ワカメみたく
キャリアウーマンと結婚して
主夫でもやろうかな?
あんた 主婦 なめてるでしょ?
カツオには無理よ。
だよな。
あっ じゃあ ワカメについてって
海外 行くっていうのは?
(ワカメ)冗談 やめてよ。
あっ 結婚のこと言ったんだね。
あなた 知ってたの?
(マスオ)あっ いや… 偶然ね。
何? パパ 見たの?
(マスオ)うっ… うん。
イケメンだった?
(ワカメ)イケメンよ。
ほ~ イケメンなんだ。
(ワカメ)何よ。 悪い?
いいな~。
(カツオ)いや 悪いなんて
言ってないだろ。
(ワカメ)何か そう聞こえた。
えっ そう聞こえたのは ワカメの
気持ちの問題じゃないか?
何よ それ。
(カツオ)んっ?
いや どっかに やましい気持ちが
あるんじゃないか?
あっ 他に好きな人がいるとか?
ひどいわ お兄ちゃん。
私は 貝塚さん一筋です。
(波平の せき)
(フネ)お父さん 大丈夫ですか?
(マスオ)あっ お母さん
この さば味噌 おいしいですね。
お味噌で煮ただけですよ。
ホントは
仕事 辞めたくないんじゃない?
(ワカメ)そんなことないわ。
辞めて 海外に行くの。
だいたいね
いくら洋服が好きだって
デザインのセンスが
あるかどうかって 別なんだよね。
あ~ そういうことか。
何よ?
自分の才能に
限界を感じたわけだ。
私は デザインより
結婚がしたくなったの。
だいたい
自分だって辞めるんでしょ。
僕は
そういう 人生のスタンスだから。
意味 分かんない。
(カツオ)客が来ないから
やっても 意味ないんだよ。
だったら 来るように 宣伝でも
何でも すればいいじゃない。
そういう簡単な問題じゃないの。
そうやって
ぐだぐだ言うってことはね
辞めたくないのよ。
勝手に決めないでよ。
(カツオ)そうだよ。
分かったから 取りあえず
みんな ご飯 食べよう。
(タラオ)いいじゃん。
2人とも
やりたいこと あるんだから。
僕なんて 何もないよ。
そんなこと…。
(タラオ)ないから こんななの。
だから あるだけ ましだよ。
僕なんかより 全然 まし。
(波平)ほら 冷めるぞ。
分かった。 こうしましょう。
カツオとワカメは
仕事を辞めない。
(カツオ)
姉さん 勝手に決めるなよ。
(ワカメ)そうよ。 私たちの人生よ。
で タラちゃんは
就活 やめなさい。
(タラオ)えっ?
取りあえず やめて
自分のやりたいこと
見つければいいじゃない。
そんな簡単に。
(カツオ)姉さん 人ごとだからって
簡単過ぎるんだよ。
そうだよ。
周りが みんな 就職してるのに
僕だけ置いてかれて 笑われたら
どうするんだよ。
(マスオ)タラちゃん。
だいたいね
僕は イクラちゃんとは違うんだ。
みんなと違うことをして
うまくいくタイプじゃない。
みんなと同じようにして
生きなきゃ 絶対 失敗するんだよ。
そりゃ タラちゃんは
イクラちゃんとは違うわよ。
でも みんなと同じでもない
タラちゃんは タラちゃんよ。
♬~
だから 就活やめたって大丈夫。
(タラオ)冗談やめてよ。
冗談なんかじゃ…。
いいから お前たち…。
(ヒトデ)あの
お兄ちゃんが就活やめるなら
ママも やめてよ。
何を?
キャラ弁。
嫌よ。
何で?
娘が こんなに嫌がってるんだよ?
ママだって
あれ作らなきゃ楽でしょ。
そりゃ そうよ。
だったら やめてよ。
嫌よ。
(ヒトデ)だから 何で?
だって 私は
やりたいから やってるんだもの。
もう 答えになってない。
知ってる?
キャラ弁って
最低 2時間は かかるの。
でも その間 ヒトデは
今日は どんな顔するかなとか
誰と どんな話 して
食べるのかなとか
喜んで笑ってくれるかなとか
とにかく
ヒトデのことばっかり考えてるの。
そんな楽しい時間 私は やめない。
それだけじゃない。
カツオが料理してるところを
見たり
ワカメが描いた洋服を
見たりするのも 楽しい。
だから
タラちゃんが やりたくないこと
やってるのは 嫌なの。
自分がしたいこと探すの諦めて
暗い顔したままでいても いいの?
(タラオ)でも そう言われたって
はい そうですかって
簡単には できないよ。
(ワカメ)そうよ。
(カツオ)姉さん
それは 理想論だよ。
そんなことないわよ。
(波平)もう
いいかげんにして食べなさい。
(フネ)
これ 温め直してこようかしらね。
(マスオ)
あ~ 大丈夫ですよ お母さん。
サザエも ほら また後で話そう。
駄目よ。
こういうことは 今 話さないと。
だいたいね 自分に嘘ついたって
何もいいことないのよ。
(イトウ)
今 非常に危険な状態です!
(カツオ)
そういうところが理想論なんだよ。
(ワカメ)お姉ちゃんって
昔から そういうとこあるわよね。
理想じゃないわよ。
現実にできるわよ。
もう やめなさい!
(カツオ)姉さん
働いてないから分かんないんだよ。
何よ それ。 あたしだって 昔は…。
いいかげんにしないか!
お前たちは どうして
こうやって
母さんが用意してくれた料理を
楽しく 一緒に
食べることができないんだ…。
≪(物音)
(ワカメ・ヒトデの悲鳴)
(波平)何だ?
(波平)何があったんだ!
(フネ)やだ やだ。
♬~
あの木…。
(波平)《よし》
《何?》
(波平)《これか?》
《これは サザエと一緒に
大きくなる木だぞ》
(フネ)《ず~っと サザエと
このうちを見守ってくれるのよ》
♬~
♬~
これ。
(ワカメ)あれ?
お父さんが見つけたの。
すてきな服じゃない。
ごめんね。 起こしちゃったわね。
(ワカメ)ううん。
(フネ)フッ。
(ワカメ)え~ 何?
いえね 何だか 久しぶりに
にぎやかだったな~と思ってね。
(フネ)フフ。
(ワカメ)フフフフ。
お母さん。
(フネ)んっ?
手 つないでもいい?
(フネ)はい。
(ワカメ・フネの笑い声)
(ワカメ)あったか~い。
(フネ)フフフ。
(ヒトデ)
おじいちゃん 悲しそうだったね。
(タラオ)んっ?
(ヒトデ)あの木 倒れちゃって。
(タラオ)ああ。
(ヒトデ)ママが小さいころから
あったんでしょ?
(タラオ)みたいだね。
お兄ちゃん。
(タラオ)んっ?
ママはさ お兄ちゃんが楽しいのが
一番なんだよ。
私 余計なこと言ったかしら?
(マスオ)どうだろうね~。
私ね あの子たちには
毎晩 寝る前に 思ってほしいのよ。
「あ~ 今日も楽しかったな」って。
ああ。 そうだね。
もちろん マスオさんにも
父さんにも 母さんにも。
そんなふうに 過ごしてほしいの。
マスオさん?
(いびき)
もう マスオさんったら。
うっ 痛っ。
僕も 今日は 楽しかったな。
(マスオ・サザエの笑い声)
(笑い声)
(カツオ)
何で 父さんも ここで寝るかな。
(波平)黙って寝なさい。
(波平)カツオ。
(カツオ)何?
実はな 遠慮しておったんだ。
(カツオ)んっ?
本当は食べてみたい
お前の店の料理。
(女性)直せます?
(男性)ハァ~ 参ったな。
(男性)大変だ こりゃ。
(気象予報士)
昨夜の台風は すごかったですね。
(アナウンサー)すごかったですね。
今日のお天気は
どうなっていますか?
イトウさん?
(イトウ)は~い。
昨日の あの嵐が…。
(ワカメ)お父さん。
(波平)んっ?
これ。
私 なかなか うまいわよね?
(波平)
いや~ なかなかどころか…。
フフフフ…。
ありがと。
これね 持ってってもいい?
ヒトデ お弁当。
♬~
いってきます。
いってらっしゃい。
(カツオ)母さん 帰るね~。
(フネ)あっ… あっ カツオ
ちょっと待って。 ちょっと待って。
(カツオ)んっ?
(フネ)よいしょ。
これ 持っていきなさい。
えっ? 何? これ。
(フネ)お味噌。
持っていきない。
味噌?
(フネ)うん。
味噌か…。
(カツオ)
あっ タラちゃん じゃあね。
あっ またね。
(戸の開閉音)
(タラオ)
お父さん ちょっといいかな?
(マスオ)んっ?
あのさ 僕…。
タラちゃん
お父さん まだまだ頑張るよ。
1年や2年 どうってことないさ。
お父さん…。
(男性)これじゃな~。
(女性)今日も 駄目でしょ。
(男性)せっかく準備したのにな。
あの…。
花火だけでも できませんかね?
花火だけ?
こっちも ぐっしゃぐしゃよ。
みんなで どうにかすれば
できませんかね?
(男性)
どうにかするって言っても…。
伊佐坂先生!
(伊佐坂)う~ん。
(男性)
でも 人だって 集まるかどうか。
花火 上げれば
きっと みんな 来ますって。
ヒラさんの最後の花火なんですよ。
私は見たいです。
(タラオ)あの!
タラちゃん。
その… 僕も見たいです。
花火が大好きな ヒラさんの
最後の花火。
(男性)サザエさん。
(男性)
花火だけってのは どうかな?
カッコイイ…。
♬~
≪(面接官)フグ田タラオさん。
はい。
(タラオ)よろしくお願いします。
さあ! いくぞ!
(一同)お~!
♬~
今日も中止ですか?
仕方あるまい。
子供のころに描いたんです。
私 やっぱり 諦められない。
私の作った服を
みんなに着てほしいんです。
そっか。
だから 今は行けません。
♬~
♬~
(八百屋さん)あ~ サザエさん!
今日は タマネギが安いよ!
取っといて!
はいよ!
(魚屋さん)
サザエさん! サバが入ってるよ!
あとで買います!
(魚屋さん)よろしく!
サザエさん みりんは?
届けてちょうだい!
はい!
(面接官)では フグ田タラオさん
この会社で やりたいことを
お聞かせください。
(タラオ)はい。
えっと… 御社の製品の魅力を
多くの方に知っていただきたいので
営業をやりたいです。
(面接官)フグ田さん
自分の言葉で話してください。
(タラオ)ですよね。
正直 言って 僕 やりたいことが
分からないんです。
だから 焦ってばっかりだし
自分のこと 駄目な人間なんだって
思ったりしてました。
(ヒトデ)も~。
(生徒)何 それ。 ヤバッ!
えっ 超カワイイんだけど!
ねえねえ ちょちょっ…
来て来て 来て来て…。
(生徒)マジ? すごいじゃん!
サザエさん やるね。
まあね。 いただきます。
(生徒)何から?
(ヒトデ)ん~ じゃあ ウインナー。
(タラオ)でも やりたいことって
立派なことじゃなくて
いいんですよね。
誰かのために
料理を作りたいとか。
(花子)んっ おいしい。
このソース お味噌ね?
分かる?
おふくろの味オムライス。
へ~。
ねえねえ。 これ 出したらさ
お客さん 入るかな?
えっ? お店 続けるの?
(カツオ)うん。 もう少し
作ってみてもいいかなって。
そう。 うん。 きっと入るよ。
そっか。
あっ ねえ 次。 ちょっと待って。
次はね これ 作ったんだ。
オムさばライス。
(花子)
あ~ また こっち いっちゃった。
(カツオ)ちょっと いいから食べて。
(花子)何で
すぐ こっち いっちゃうかな~。
(カツオ)さば味噌を載せたの。
小さいころから
自分の好きだったことを
続けたいとか。
ねえ 来年の春夏は
もう決まったじゃない。
その次です。
(タラオ)
そういうことで いいんだなって。
だから
僕も 見つけられると思うんです。
(タラオ)
なので 今は まだ分かりません。
そうですか。
(タラオ)はい。
(面接官)ありがとうございました。
(タラオ)ありがとうございました。
♬~
こっち こっち。
(波平)いったい どこ行くんだ?
いいから。
(フネ)何なのよ こんなとこで。
(マスオ)お~い!
(波平)
何だ。 お前たち 来とったのか。
(カツオ)まあね。 ほら 母さん。
(フネ)いったい 何なの?
いいから いいから。
(マスオ)もうすぐかい?
(ヒトデ)来る? 来る?
(ワカメ)来るんじゃない?
(波平)えっ? 誰が来るんだ?
(カツオ)もうすぐだよ。
おっ。
(ヒトデ)お~。
あっ。
(カツオ)お~い。
♬~
(一同)あれ? んっ? んっ?
あっ…。
(一同の歓声)
(フネ)あら!
(マスオ)上がったね!
やっぱり
ヒラさんの花火 すごいわね。
(ワカメ)すご~い。
(ヒトデ)超奇麗。
(カツオ)やっぱり
ヒラさん ただ者じゃないな。
(一同の歓声)
(一同の歓声)
(一同の歓声)
(一同の歓声)
(一同の歓声)
♬~
じゃあ いきますよ。
(一同の歓声)
♬~
♬~
♬~
いい花火だ。
さあ 皆さん 急いでください。
しゃあ! みんな~!
(一同)お~!
(タイコ・ノリスケ)わ~。
あっ イクラは?
(タイコ)さあ? 何してんだか。
(ノリスケ)ハハハ。 イクラらしいや。
♬~
(花火の音)
えっ お祭り やってるんじゃない?
(生徒)行ってみようよ。
行こ 行こ 行こ。
(生徒)いいね。
お~。
(ノリスケ)あっ 花子ちゃん。
(花子)あら ノリスケさん。
タイコさんも。
(かおり)わ~ 奇麗。
こんばんは。 こんばんは。
お~ すごい。
(かおり)お~ すご~い。
(ノリスケ)お~…。
(ノリスケ)お~ 奇麗 奇麗 奇麗。
お~ すごい!
(サザエ・ヒトデ)た~まや~!
(タラオ)ハハハ。
(ヒトデ)えっ?
(タラオ)ヒトデも お母さんに
似てきたな。
(ヒトデ)やだ も~。
♬~
(フネ)いいもんですね お父さん。
(波平)ああ。
花火 買う必要
ありませんでしたね。
また 取っておくさ。
(花火の音)
(イクラ)お~。
♬~
♬~
よし。
なかなか いいじゃない。
(ワカメ)何か カワイイわね。
うん。
(ヒトデ)こんなのが 木になるの?
(マスオ)
うん。 でも 木らしくなるのは
ヒトデが 僕たちくらいの年に
なるころじゃないかな。
(タラオ)花 咲くかな?
だいたい これ 何の木の芽なの?
(カツオ)さあ?
(波平)何だ。 知らんで植えたのか。
(カツオ)
大きくなったら分かるでしょ。
相変わらず いいかげんね~。
楽しみじゃないの。
あの~
そろそろ いいですか?
(一同の笑い声)
(ノリスケ)いやいや そのまま。
そのまま そのままね。
皆さん ちょうど揃ってるから
そこで撮りましょう。
さあ いきますよ~。
(カツオ)ちょちょちょっ…!
(ノリスケ)何 何 何…?
(カツオ)これ これ これ…。
(ノリスケ)何? これが これが…?
(カツオ)踏まないで。
踏まないよ。
もう カツオ君らしいや。
どういうことよ それ。
(ノリスケ)はい。
じゃあ みんな 撮りますよ~。
はい ぎゅっとなって。
はい… 痛っ。 カツオ君…
カツオ君 ちょっと右。
うん。 タラちゃんもね。
はい いきますよ~。
はい チーズ。
(シャッター音)
(カツオ)まさか
ニュージーランドとは思わなかったな。
体に気を付けてね。
うん。
(マスオ)何かあったら れん…。
やだ マスオさんったら。
そうだよ。 たった1年じゃん。
(マスオ)そうは言ってもさ。
大げさだな~。
(フネ)頑張るんだよ。
うん。
(波平)何かあったら
すぐ 連絡しなさい。
(タラオ)分かった。
(ワカメ)すてきな服があったら
写真 送ってちょうだい。
OK。
(カツオ)1年 過ごして
それでも やりたいことが
見つからなかったら 僕の店で
雇ってあげるから 安心していいよ。
それが 一番 不安だわ。
何で 水 差すかな…。
(タラオ)あの そろそろ
行ってもいいかな?
(一同)いってらっしゃい。
いってきます。
(女性)おはよう。
(タラオ)おはようございます。
(女性)楽しんでらっしゃい。
はい。
タラちゃん。
(ヒトデ)ママ お弁当。
(ヒトデ)いってきます。
(一同)いってらっしゃい。
(フネ)ワカメ あなたも時間。
(ワカメ)あっ 私も行かなきゃ!
いってきます!
(一同)いってらっしゃい。
じゃあ 僕も いってきます。
(一同)いってらっしゃい。
カツオは?
(カツオ)んっ? 適当に行くよ。
いいから行きなさい!
(カツオ)はいはい。
いってきま~す。
急いで!
いってらっしゃい。
みんな いってらっしゃ~い!
いってらっしゃい。
行っちゃいましたね。
(波平)うん。
楽しみね。
(波平)んっ?
あの木が 大きくなるころ
みんな どうなってるかしらね。
2人とも まだまだ頑張ってよ。
そうだな。
(フネ)ええ。
♬~
♬~
♬~
(伊佐坂)波野君。
(ノリスケ)はい。
(伊佐坂)できました。
(ノリスケ)
お疲れさまでした 伊佐坂先生。
♬~
466勝 466敗。
では…。
今日が勝負ですな。
どちらも頑張って。
♬~
(一同)お~!
(生徒)猫だ!
タマ。
(生徒)タマ?
うちの猫。
(生徒)あ~!
(生徒)サザエさん
腕 上がってない?
(生徒)絶対 そう。
(ヒトデ)でも 食べづらいな~。
(生徒)確かに。 どっからいく?
(ヒトデ)ん~ 耳!
(カツオ)オムえびフライ
タルタルソースと共にです。
うん。 まあまあかな。
え~ 何だよ~。
(花子)でもさ
オムライスのメニュー
増やし過ぎじゃない?
(カツオ)まあ いいの いいの。
(花子)お客さんも来ないしさ~。
(カツオ)そう すぐに
うまくはいかないさ。
ほら エビも食べて。
え~?
えびフライの気分じゃないのよ~。
(女性)あの~。
(カツオ)はい。
(女性)いいですか?
ほら。
(カツオ)えっ?
(花子)ほら。
いらっしゃいませ!
(花子)いらっしゃいませ~。
さあ さあ さあ
どちらに座りましょう。
♬~
どう?
(ワカメ)先輩。
(女性)ねえ みんな これ 見て。
(一同)お~。
(女性)磯野さんが描いたの。
すごくない?
(一同)カワイイ~。
(女性)奇麗だよね。
(ワカメ)ちょっ… 先輩~。
(タラオ)はい。 は~い。 はい…。
(タラオ)うっ! ちょっと…。
(マスオ)この文章だと
契約書に不備が出るかな。
(佐々木)あれっすね。
(マスオ)んっ?
(佐々木)やっぱ フグ田さんが
直した方が 早くないっすか?
(マスオ)え~!
(部長)フグ田君。
(マスオ)はい。
(部長)
この資料 やっといてくれるか?
え~?
(佐々木)フグ田さん。
(マスオ)はい はい はい。
(佐々木)やっぱり お願いします。
えっ いや しかしだね…。
(部長)フグ田君。
(マスオ)はい。
(部長)ついでに これも。
あっ フグ田さん
ついでに これ…。
(穴子)佐々木君。
はい。
(穴子)ちょっと 話が…。
はい。
穴子君。
(部長)これは いっか。
(男性)こんにちは。
こんにちは~。
こんにちは~。
(サブちゃん)あっ サザエさん!
サブちゃん お味噌 お願い。
(サブちゃん)はい。
夕方には持っていきます。
よろしく。
こんにちは。
(魚屋さん)サザエさん
マグロ入ってるよ!
は~い!
こんにちは。
あっ おばちゃん こんにちは。
♬~
♬~