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【サッカー】

浦和、決勝第2戦も完敗で3度目のACL制覇ならず

2019年11月25日 紙面から

浦和-アルヒラル 後半、2点目を奪われ肩を落とす浦和イレブン=埼玉スタジアムで(平野皓士朗撮影)

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◇ACL<決勝・第2戦> 浦和0-2アルヒラル

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は24日、埼玉スタジアムでホーム&アウェーの決勝第2戦を行い、浦和は敵地での第1戦(9日)に続き、0-2でアルヒラル(サウジアラビア)に敗れ、2年ぶり3度目のタイトルを逃した。アルヒラルは3度目の決勝進出で初優勝。アジア代表として、12月にカタールで開催されるクラブW杯に出場する。浦和は後半29分に先制を許し、同ロスタイムにも追加点を奪われた。前年の鹿島に続く日本勢3連覇も消えた。

 動けない。槙野は力尽きてピッチに倒れ込み、橋岡は両手で顔を覆った。3度目のアジア制覇という大願は眼前で霧散。まるで心まで打ち砕かれたように、選手たちの表情は悲痛に満ちていた。

 「久しぶりにこてんぱんにやられた。(アルヒラルは)全てにおいて勝つに値するチームだった」と槙野。総力を結集し、死力を尽くした上での完敗劇だった。

 攻め込まれながら5万8109人の大観衆に背中を押され前に出た。前半9、24分の絶好機。ともに左サイドを崩し切り、ゴールに迫ったが決め切れない。大槻監督は「前半に1点取れれば…」と悔しそうにうめいた。

 後半29分。ペルー代表カリージョに左サイドを持ち運ばれ、逆サイドの元イタリア代表ジョビンコの折り返しをアルドサリに沈められた。完全に崩され勝負ありだった。

 個、組織、フィジカルで上回られた。カリージョ対策で左シャドーに回った興梠が守備に追われ、肝心な場面でゴール前に飛び込めない。勝てる要素は、ほぼなかった。

 試合直後、西川と興梠はこう話したそうだ。

 「まだ30歳代。またこの舞台に戻ってこよう」

 傷心もつかの間、J1残留争いという次なる戦いが待っている。 (松岡祐司)

 

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