日韓、輸出管理で食い違い 経産省がツイッターで反論

日韓対立
経済
朝鮮半島
2019/11/25 8:55

経済産業省のツイッター画面。韓国側の主張に反論した

経済産業省のツイッター画面。韓国側の主張に反論した

日韓が22日に発表した軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効を回避した合意に関して、両政府の主張が早くも食い違っている。問題となっているのは輸出管理に関する政策対話で、韓国は24日、日本の発表が「事前調整した内容と完全に異なる」と主張。経済産業省は24日深夜、ツイッターで「韓国政府と事前にすりあわせたものだ」と反論した。

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韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は24日、GSOMIAを巡る合意に関し「日本政府が歪曲(わいきょく)して発表した」と述べ、遺憾の意を表明した。

鄭氏はフッ化水素など3品目の輸出管理措置について「事前調整した内容と完全に異なる」と話し、日本が説明した政策対話の再開の理由にも疑問を示した。韓国側は輸出管理の問題点を認める立場を取っていないためだ。一方で、合意に変化はないとも語った。

経産省は22日、韓国当局と輸出管理を巡る政策対話を再開すると発表した。ただ、フッ化水素など3品目については「個別審査を通じて許可を行う方針には何ら変更ない」と説明していた。

同省は政策対話を再開する理由について「韓国が輸出管理の現状の問題点について改善に向けた意欲を示している」と主張。その上で「(政策対話の再開は)GSOMIAと一切関係ない」とする立場を崩さなかった。

日韓両政府は輸出管理の厳格化を巡り、2016年夏以来開かれていなかった政策対話を再開することで合意している。局長・課長級会合を開催するとしているが、詳細な日程については見通しが示されていない。

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