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【競馬・ボート・競輪】[ボート]石野、ぶっちぎりV 7度目SG 桐生SG「チャレンジC」優勝戦2019年11月25日 紙面から
群馬県・桐生ボートのナイターSG「第22回チャレンジカップ」は24日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の石野貴之(37)=大阪=がインからコンマ06のSで逃げを決め、ビッグ通算7回目の優勝。賞金3300万円を獲得して同ランクは3位に浮上し、TR2ndスタートを確定させた。G〓「第6回レディースチャレンジカップ」は、3号艇の遠藤エミ(31)=滋賀=がまくりを決め2年ぶり3回目の大会制覇。これにより「第34回グランプリ」(住之江・12月17~22日)、「第8回クイーンズクライマックス」(徳山・12月28~31日)の出場選手が出そろった。 最強時代の再来を誓って戦った。集中力を極限まで高めた石野がインからコンマ06の快Sを踏み込む。「ばっちり仕上がっていた」56号機はベストパートナーの呼びかけに鋭く反応する。「井口(佳典)さんが伸びてきたけど余裕があったし、大丈夫だと思った」と鎖を解き放たれた野獣のようにスリットからぐいぐい加速。1Mをあっさり先に回るとひとり旅。2017年・グラチャン以来となる通算7回目のSG優勝を達成して「うれしい!」と、約2年ぶりの勝利の美酒に酔いしれた。 16~17年までは絶頂期のまっただ中にあった。エンジンパワーを引き出して勝つという正攻法のスタイルで、任意の1年間にSG4勝と頂点に君臨。しかし、エンジンの部品が回転を止めるのが難しい黒いフライホイールに切り替わると、止める調整が得意だった石野はスランプに陥った。しかし、9月・住之江GI、10月・ダービーで準優勝と復活に自信をつかんで挑んだ今大会は、3日目に出力低減エンジンでの当地レコードを更新。そして準優、優勝戦ともに1号艇という“王道V”を堂々と歩んで自信を確信に変えた。 優勝賞金3300万円を手にして年間獲得賞金額は1億円の大台を超え、同ランキングは3位にジャンプアップ。グランプリのTR2ndに、バトルCTの出場権も手に入れた。そこでチャンピオンベルトを腰に巻き、年末には黄金のヘルメットをかぶる。その瞬間こそが、石野完全復活の雄たけびとなる。 (石井誠司) <石野貴之(いしの・たかゆき)> 1982(昭和57)年6月3日生まれの37歳。165センチ、51キロ。血液型はO。東大阪市出身。近畿大学付属高等学校卒業。選手養成90期生、大阪支部所属。同期には吉田拡郎、赤坂俊輔、宇野弥生、渡辺雄一郎らがいる。02年5月・住之江でデビュー(4着)。03年10月・宮島で初優勝。SG初出場は05年・オールスター(とこなめ)。10年・オーシャンカップでSG初優勝。ほかオーシャンカップ(15、16年)、16年・チャレンジカップ、17年・オールスター、同年・グラチャンでSG7冠。GI7Vを含む通算優勝は56回。
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