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2019年11月25日 紙面から
契約更改し、会見する高橋=中日ドラゴンズ屋内練習場で(今泉慶太撮影)
中日の高橋周平内野手(25)が24日、ナゴヤ球場隣接の選手寮で契約交渉に臨み、2500万円アップの6000万円でサイン。来季に向けてチームの優勝とともに大台となる1億円突破を目標に掲げた。5年契約中の平田良介外野手(31)は現状維持の1億8000万円で更改した。
キャリアハイの成績を残しても充実感はまだない。オールスター出場、ゴールデングラブ賞、月間MVPの受賞と数々の勲章を手にしたシーズン。大幅昇給をつかみ取っても納得はしていなかった。
「成績的にはそんなに良くなかった。賞をいただけたのはうれしいですけど、チームとしてはBクラス。満足はしていません。Aクラスにも入れなかったので、そこが納得いかない部分でもあります」
主将に指名されて臨んだ今季。2年連続で規定打席に到達し、打率は2割9分3厘をマークした。「レギュラーを確約されているわけではなかったですし、どうなるかなという気持ちもあった」と開幕前には不安も感じていた。「あまりキャプテンらしいことはできていないですけどね…」と謙遜するも、そのバットと背中でしっかりとチームを引っ張った。
改めて試合に出続ける難しさを感じるシーズンでもあった。リーグ打率トップだった7月16日、一塁へのけん制で帰塁する際に右手小指の靱帯(じんたい)を断裂。丸1カ月の離脱を余儀なくされた。「全試合に出場している大島さんはやっぱりすごい」と自主トレでいつもお世話になり、今季けがを抱えながらも全試合出場を果たした先輩に尊敬の眼差しを向ける。
3500万円、6000万円と続けば、来季は大台突破への期待も掛かる。「そこ(1億円)は目標にはあります」とプロ野球人としてより高い評価を求める気持ちは当然ある。さらなる個人成績の上積みだけでなく「チームが優勝、Aクラスに入らないと意味がない」と主将らしい言葉に力を込めた。
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