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「筋トレ後のとり肉」が科学的に最強と言えるこれだけの理由

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筋トレしたらタンパク質を摂取せよ

筋トレをした後にプロテインを飲んでいるトレーニーや、帰りにステーキを食べに行くトレーニーをよく見かけますが、なぜ、筋トレをしたらタンパク質をとらないといけないのでしょうか?

それは、筋トレをしただけでは筋肉は大きく肥大しないからです。

 

筋トレをしても、筋肉のもととなる筋タンパク質の合成は促進されず、場合によっては分解が進んでしまいます。では、どうしたら筋肥大が生じるのかというと、筋トレのあとに筋タンパク質を合成するための材料である「タンパク質(アミノ酸)」を摂取することが重要になります。

筋トレをすると筋タンパク質の合成は促進されませんが、「合成感度」は上昇します。この合成感度が高まったところでタンパク質を摂取することによって、大きく筋タンパク質の合成が促進され、筋肥大が生じるのです。これが、筋トレしたらタンパク質を摂取しようと言われる理由です。

そこで重要になるのが、「どんな食品からタンパク質をとるのがベストなのか?」という疑問です。

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プロテインはホエイやカゼインといった乳タンパク質ベースのタンパク質ですが、最近のコンビニでは肉ベースのタンパク質を含む商品が増えています。馴染みのある『サラダチキン』をはじめ、話題の『ささみプロテインバー』といった鶏肉ベースの商品、ソーセージやハム、ベーコンなどの豚肉ベースの商品を手軽に購入することがます。また、ジムの帰りに『いきなりステーキ』などで牛肉を食べることも容易になりました。

鶏肉をはじめ、豚肉や牛肉などから摂取される動物性タンパク質は筋タンパク質を合成するための必須アミノ酸の割合が最も高く、植物性タンパク質よりも筋トレによる筋肥大の効果を高めることが報告されています。しかし、現代のスポーツ栄養学はこれらの肉の摂取についてこう述べているのです。
 
「タンパク質を摂取するのであれば『鶏肉』を食べなさい」