「みりお」の愛称で親しまれた宝塚歌劇花組のトップスター、明日海りおが24日、東京・有楽町の宝塚大劇場でサヨナラ公演の千秋楽を迎え、宝塚音楽学校時代を含め約19年の“ジェンヌ生活”に別れを告げた。これで100周年だった2014年時の5組のトップスター全員が卒業したことになる。
「明日海りお、サイコー!お疲れさまでした」。終演後、恒例の劇場前のパレードには、のべ1万人のファンがずらり。最後の最後に盛大なねぎらいのコールが飛ぶと、明日海は右腕をあげて応えてみせた。
サヨナラショーのあとのあいさつでは、「身も心もそがれて、消えてなくなるかと思いましたが、今こうして割とふくよかでいられるのは、それ以上に皆さんがたくさんの愛をくださったから」とユーモアたっぷりに語りかけた。
終演後の会見では「自分のすべて」だった宝塚は、「明日から心の故郷に加わりますね。あ、でも故郷だと遠くなっちゃうから、まだ近所かな」。結婚の予定は「まったくない」という。
最後はそろいの白のパーカーを着た大勢のファンに見送られ、オープンカーでさっそうと姿を消した。この日の公演は、海外を含め過去最多となる189カ所でライブビューイングが行われた。