ブログが好きだ。
というよりもっとインスタントな情報の発信の手段がいくらでもあるこの時代に、時間と努力を投入して面倒なブログをやっている酔狂な人々が好きだ。
毎日いろいろなブログをRSSリーダーのFeedlyに登録して読んでいる。
今日は、自分の好きなブログがもっと多くの人に届け!という想いから好きなブログをピックアップして紹介してみる。
フォーリンデブはっしー 公式ブログ
はっしーさんのグルメブログ。
何を食べても「うまい」の3文字しかアウトプットできない自分としては、はっしーさんの「解像度」の高さにいつも感銘を受ける。
よくぞここまで、味覚という感覚を文字に起こせるものだなと。
加えて、エンターテインメント性がとても高く、行く機会のないお店の記事でも興味を持って読める。
東京のお店が中心だが東京近辺に住んでいないので「あっこのお店行きたいかも」を期待して読むことはあまりない。
だけど、フォーリンデブはっしー公式ブログは、OTR = On The Riceみたいな独特の造語が楽しかったり、太ることを賛美する内容がコミカルだったりで、どんなお店の記事でもさらりと楽しく読める。
なにおれ
ミニマリストサラリーマンのブログ。
ミニマリスト的な考え方やライフスタイルが好きで、よくミニマリストのブログを読む。
ミニマリストにもさまざまな方向性があって、北欧的なシンプルなライフスタイルを提唱するものやモノにあふれるライフスタイルを非難するもの、はてはモノを減らすことで宇宙とつながろうとするスピリチュアル系までさまざま。
そんな中で私が「なにおれ」を好きなのは、地に足のついた日常的な内容が多くて私にとって自分ごとになる記事が多いこと。
そんな考え方がリンクを貼った記事にも表れていると思う。
朝食はプロテインやプリズナートレーニングなどを始めたのもこのブログのおかげだし、モノを減らす生活を始めたのも、このブログのおかげ。
なので、めちゃくちゃ生活が影響されている。
200光年軍隊手帳の中身
「なにおれ」と同様、生活を良くしようとすることに命をかけているブログ。
リンクの記事のような、すぐ試せてすぐ効果を実感できるtipsをいっぱい紹介してくれて楽しい。
一つひとつの記事が「なぜそうなのか?」というところまで深ぼられているので、自分にとっては興味のない内容ですら、垣間見える試行錯誤のプロセスみたいなものを感じるのが楽しい。
ナガの映画の果てまで
映画考察ブログ
はっしーさんのブログ同様、考察の解像度がやばい。
映画を観てもおもしろかったorつまらなかったの1bitな情報しかアウトプットできない私としては、よくもここまで映画に張り巡らされた伏線や意図をキャッチできるものだなと感銘を受ける。
リンクしたのは実写版アラジンの記事でも、以下の唸らされる考察があった。
ジャスミンはアニメ版と違い、跳躍をする前に明らかに怖がる素振りを見せており、アラジンの言葉に勇気づけられながら何とか飛び移ることに成功します。
これは大きな違いでして、実写版『アラジン』は、彼女に男性的な強さを付与しようとは考えていないことの表れでもあります。
跳躍の前の素振りの表現のわずかな違い(アニメ版=おびえない・実写版=おびえる)から逆転的に導き出される「強い女性」像の転換を、クリアに指摘している。
「ディズニーの最近の作品にはフェミニズムが色濃く反映されている」くらいの考察は山のように目にしますが、このブログはその10歩先を行っちゃってる。
映画関連の知識も豊富な上に聖書の内容を引用したりすることもあったりと、考察力にくわえて教養もすごい。
(映画館で観たとき、「ジャスミンかわいい」以外に何も考えていなかったのを恥じます)
kansou
?…?な、なに?そのクソ坊主のツイッター選手権で受賞できそうな糞を糞で煮詰めたクオリティのあるある……?ああああ。シゲさんアンタもっとエッジの効いたこと言える人だったはずで、は…?シゲさん?
文章でここまで人を笑わせられるのだと、活字の可能性を感じる。
言葉選びが唯一無二なのと、日常の気づきを膨らませる技量がすごい。
見出しをいじったり写真を挿入しないで、ストイックに活字だけで記事を構成しているのもかっこいい。
いつか自分も文章だけで、人を魅了できるようになりたいものです。
mozlog
生活がおしゃれすぎて、読んでいると憧れ以外のあらゆる感情が捨象される。
あなたは、一目惚れで一輪挿しを買って花屋で買ったガーベラを生けたことがあっただろうか。私はない。
今月のやりたいことを毎月出してバンバン実行して振り返りの記事をあげていたり、新米をたらふく食べるプチイベントを「米フェス」と題したりするのを見て、生活を彩る力がすごいといつも感銘を受ける。
世界のねじを巻くブログ
世界一周をしたりと、アクティブなブログ。
やりたいことリストを見ると、人生の楽しみ方を分かっている方なんだなと思うと同時に、自分自身も自分の人生に責任を持って、それを楽しいものにするためのモチベーションをもらえる。「ドライブインシアターで映画を見る」は自分もやりたい。
やりたいことリストもそうだし、一日一新もそうだけどこのブログに影響されていろいろ始めているので感謝。
LGBT系の記事も「憤り」を感じないプレーンな心情の吐露なので読みやすく、いつも興味深く読んでいる。
ゲイが恋愛トークで抱えるしんどさをわかりやすく例えてみた - 世界のねじを巻くブログ@世界一周