NVIDIAがCUDA Toolki 10.2をリリースすると共に、次期アップデートからはmacOSは非サポートになると発表しています。詳細は以下から。
NVIDIAは現地時間2019年11月17日、ToolkitとNVIDIAドライバを含んだCUDA v10.2をリリースしましたが、同リリースノートによると、CUDA Toolkit v10.2はmacOSをサポートする最後のアップデートとなるそうです。
CUDA 10.2 (Toolkit and NVIDIA driver) is the last release to support macOS for developing and running CUDA applications. Support for macOS will not be available starting with the next release of CUDA.
OSX Catalina nvvp installation issues (from NVIDIA Toolkit) – NVIDIA Developer Forums
AppleとNVIDIA
macOSのNVIDIAドライバについては、2018年09月にリリースされたmacOS 10.14 MojaveでAppleがグラフィックドライバを完全にコントロールし、NVIDIA GPUでパフォーマンスの低下や予期しないレンダリング発生する不具合が報告され、NVIDIAがドライバ・アップデートを開発してもAppleがそれを許可せず、実質的にNVIDIAが利用できるmacOSはmacOS 10.13 High Sierraまでとなっています。
同時に、AppleはOpenGL/CLをレガシィAPIとして非推奨とし、開発者に対しMetal APIへ移行を促すとともに、MacでdGPU/eGPUにAMD製グラフィックのみをサポートし続けてきましたが、そんな状態が約1年半続いた中でNVIDIAはmacOSでCUDAのサポートの打ち切りを決めたようで、
NVIDIAのForumでも、macOS 10.15 Catalina(Mojaveも)ではCUDA Toolkitはサポートされておらず、最新のシステム条件がCUDA GPUとmacOS 10.13.x High Sierraを搭載したMacであることが言及されているので、CUDAアプリケーションや開発環境が必要な方は今後macOS 10.13 High Sierraのセキュリティサポートが終了する前(2020年09月頃?)にWindowsやLinuxなどへ移行する必要があるかもしれません。
- Release Notes – CUDA Toolkit Documentation
- OSX Catalina nvvp installation issues (from NVIDIA Toolkit) – NVIDIA Developer Forums