賞金ランク1位ながら今季1勝にとどまり、2位が5回と勝ちきれない今平周吾(27)が66で回り、通算10アンダーにして首位を守った。2打差2位の韓国・黄重坤(ハン・ジュンゴン)は3週前に逆転負けした相手。最終日最終組で因縁の再戦となる。
今平が最終日の呪いと闘う。今季2位に甘んじること5回。中でも土壇場で逆転された今月の2試合で、ファンの間で「今平は安定感はあるが、勝負強さが…」とささやかれつつある。本人もそれを十分承知しており「ここでいいきかっけをつくりたい」と、今度こその決意をみなぎらせる。
最終日は鬼門だ。3週前のマイナビABCは15番のロストボールから乱れV逸。2週前の平和PGMは16番までトップに並んでいたが、17番の3パットボギーで敗れた。昨年初めて賞金王になったが、優勝は1回だけ。今季の目標は「3勝以上での連続賞金王」だったが、現時点で優勝は台風の影響で2日間に短縮された10月のブリヂストンOPの1勝止まり。
マイナビの週から、優勝ジャケットを着る姿をイメージして最終日のプレーに臨んでいるという。くしくもそのとき逆転を許した黄重坤が、またも今週の相手だ。日本ツアーのエースは今度こそ勝てるか。