同じ服でもダサい男とおしゃれ男の論理的な差

MBがロジカルに解決するファッションの悩み

それでも、「おしゃれには持って生まれたセンスが必要だ」と誤解されやすいのは、例えば、AというアイテムとBというアイテムの合わせがおしゃれに見えるには「理由」があるのですが、着こなしている当人にはカッコよく見える「理由」がわかっていません。

鏡の前で「これはカッコよく見える」「これはダサい」とケーススタディを繰り返し、感覚的に体得しているだけで、いちいちその「理由」を言葉にしないからです。そういった人をなんとなく「センスがある」という一言で片付けてきました。

こうした「おしゃれに見せる方法」や「おしゃれに見える理由」など、これまで言葉になっていなかったものを言語化し、着こなしの原則やルールを法則や理論として捉え、一度知ってしまえば死ぬまで使えます。時間もお金も労力も、もちろんセンスも必要なくなります。おしゃれは「知るだけ」でできるのです。

客観的におしゃれに見せる法則

まずは「おしゃれ」の大原則から。

大原則「ドレス:カジュアル= 7:3」
おしゃれの大原則はドレス:カジュアル=7:3(写真:MB)

多くの人は誤解しがちですが、おしゃれとは「アイテム単品」ではなく、「全体の着こなし」によって決まります。ユニクロだろうが無印良品だろうが着こなし次第。ですが、そこには「客観的におしゃれ」に見える「法則」が存在します。 

その中でも大原則といえるのが「ドレスとカジュアルのバランス=7:3」の法則です。日本人は胴長短足で童顔が多く、欧米人に比べて幼く見えがち。欧米人であれば5:5で済むその比率を、日本人は少しドレスに寄せて、7:3を意識すると、洗練された大人っぽさがでて、おしゃれに見えるのです。

「ドレス」とは礼装であるスーツをイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。アイテムでいえばテーラードジャケット、スラックス、シャツ、革靴、レザーバッグなどです。

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  • AJRAbdebf3631e11
    おしゃれ男とダサい男の差は、
    基本的に、ファッションに興味があるか否かだと思いますね。
    雰囲気というか、見たらすぐに分かりますよ、確実に。
    up44
    down13
    2019/11/23 17:10
  • 四代目73b72e9f4556
    イケメンなら何でも似合うのは間違いない。
    ただ「普通の男性」を見ていて決定的にもったいないなと思う事は・・

    「姿勢の悪さ」と「表情が薄いこと」

    これが決まればあとはスーツでも着れば印象は10割増しくらいになるのだが。
    日本の男性は恰好つけることを「恰好悪い」とおもう節があるようだが、それで随分人生を損をしていると思う。
    up45
    down17
    2019/11/23 16:33
  • スーツ好きccabd96a2367
    元アパレル、服選びには不自由してない者です。
    ●同意できる点
    『おしゃれはセンスではなくロジック』である点。
    加えて言うならば『おしゃれ=自分のため、ロジック=他人から嫌に思われないため』なのではないかと思います。
    もう一点、服の丈やサイズ感を重視している点。
    筆者の言う『少しだけまくって着る』のは着こなしをまとめるコツです。夏なら素足、冬なら色靴下を見せることで、着こなしアクセントになります。(中学みたいな靴下はNG)
    色数を少なくまとめるのも大事ですね。

    ●注意すべき点
    読者諸兄に対する着こなしの提案になっていない。ほとんどの読者は茶髪にヒゲでは無い。画像の着こなしをしても違和感があると思います。
    つまり、短めの髪型の方はアイウェアや帽子でバランスを取る必要があることを伝えてない。

    あと、そもそも筆者の着こなし画像が『10年前の大学生』っぽく、少し古い。これは感性の問題ですが。
    up32
    down5
    2019/11/23 23:55
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