職場でのパンプスなどの強要に反対する#KuTooを進めてきたグラビア女優の石川優実さんと、レイプ被害を告発し日本における#MeTooの先駆けとなったジャーナリストの伊藤詩織さんが、「共感のその先へ」をテーマに対談しました。朝日新聞大阪本社で開いたイベントの一環。声を上げて見えた社会、メディアそしてSNSの課題とは? ときに励ましあいながら、性差別との闘い方を考えました。
――お互いの印象は。
伊藤 9月のフラワーデモで石川さんと初めてお会いしましたが、こうしてじっくり対談するのは初めてです。#KuTooが出てきた時、すごくうれしかった。足から体の調子を崩して会社を辞めてしまった友人がいるので、私にとっても身近な問題でした。私が生まれた1989年は「セクシャル・ハラスメント」が、新語・流行語大賞に選ばれた年。30年後の今年は、#KuTooがノミネートされています。
石川 きっと#MeTooがなければ、#KuTooにたどり着いていません。去年は#Metooが新語・流行語大賞のトップ10に入っていました。詩織さんたちの力で、社会は少しずつ変わっていると信じたい。フェミニストの先輩たちにいろんなことを教えてもらって、社会の構造に目を向けるようになりました。これまでの人生で自分が感じてきたモヤモヤの根底には、女性だからという理由で受けてきた性差別があったと気づきました。
――声を上げたきっかけは。
伊藤 よく「勇気ある行動です…
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ハイヒール着用をめぐる一連の動きから、日本の「性」を考えます。[記事一覧へ]
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