2つ目は、化学物質の影響で現れる匂い刺激抑制ニューロンの発現量増加。
出典:環境省ホームページ
【低濃度のホルムアルデヒドに長期曝露されたマウス嗅覚系の形態学的解析】
https://www.env.go.jp/chemi/report/h17-06/12.pdf
『大脳辺縁系の解析では、扁桃体におけるホルムアルデヒド曝露の影響を調べるため、
Ca2+結合タンパク質の Parvalbuminn と Calbindin の発現を免疫細胞化学的に解析した。
その結果、扁桃体皮質核では、Parvalbumin および Calbindin 陽性ニューロンが曝露群で多くなる傾向が認められた。』
嗅球においてParvalbumin(パルブアルブミン)陽性ニューロンの役割は匂い刺激の抑制。
【嗅球のパルブアルブミン陽性ニューロンは僧帽細胞の匂い特異性を維持しつつ出力のレベルを調節する】
http://first.lifesciencedb.jp/archives/7964
© 2013 加藤紘之・Jeffry S. Isaacson・小宮山尚樹 Licensed under CC 表示 2.1 日本
『パルブアルブミン陽性ニューロンは特定の匂い分子ではなく,刺激の強度に応じた抑制性のフィードバックを行う』
ホルムアルデヒドの影響で、匂い刺激専用の神経細胞〔アミノ酸〕が増加し、
それから発生するのがCa2+結合タンパク質である
★パルブアルブミン★
CSと無縁な人であっても鯉や真鯛の刺身を食べた際、
魚肉中のタンパク質を異物と認識することでアレルギー抗体が作られる人が少なからず存在します。
パルブアルブミンは体にとって必要な栄養素である半面、
魚に多く含まれる、
いわゆるアレルゲンであるという事。