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身近に潜むホルムアルデヒド

 

ホルムアルデヒドは安価な殺菌材、防腐剤として多用されます。

製品に混ぜ込めばバクテリアの繁殖を抑える事が出来るので、

分解され難くなり寿命が伸びます。

 

1990年代にシックハウス症候群や化学物質過敏症が増加し社会問題になり、

2007年~2008年に規制が施工されました。

☆の等級で安全性を謳う商品を見かける事も多いと思います。

これで私は安全・安心、ホルムアルデヒドは無関係

と考えている人は多いと思います。

 

ホルムアルデヒドは水溶性で濃度の低いホルマリンです。

一般的には室内に充満するガスのような印象が強いと思います。

それでも水溶性です。

室内に充満するのは、

湿気などの揮発した水分にホルムアルデヒドが溶け込んでいる

といった考え方が正しいと思います。

 

何度もいいますが水溶性です。

水分があるからこそ菌は繁殖し、

水分があるからこそホルムアルデヒドは殺菌能力を発揮できるのです。

 

そして、

水分が無く乾燥していれば揮発しません。

するとアクティブ法やパッシブ法といった空気濃度測定をしても、

ホルムアルデヒドは、ほぼ検出されなくなります。

 

ホルムアルデヒドを主原料に、その他の成分と配合し、

脱水縮合反応という化学反応で水分のみを取り除いた製品が、

新たな化学物質名を付けられて販売されています。

 

このような合成麻薬ならぬ合成ホルム製品は、

GHSという化学物質の危険有害性を公表や表示する旨の国際規格で、

本来ホルムアルデヒドが0.1%以上含まれている製品には表示義務が発生するのですが、

水分の無い条件の測定値で判断され、

0.1%未満であればホルムアルデヒドの使用は表記されません。

 

実際販売されている、ある殺菌材は、

原料が98.5%の合成ホルムと、その他の成分を化合し粉末で販売されています。

この状態でホルムアルデヒドを測定をすると0.005%しか検出されないので、

脱水・乾燥している事でGHSの基準に引っかかりません。

なので安全データシート(MSDS)にはホルムアルデヒドの記載がありません。

 

ところが加水分解という化学反応によって、

含有量に対し16%のホルムアルデヒドが出来上がります。 

まぁ、水溶性なんで単に水で元に戻るだけですけど。

 

水と混ぜて販売すればGHSの基準に引っかかるわけです。

合成ホルムは、水と混ぜなければホルムアルデヒドが揮発しないので、

無条件に販売出来るというカラクリがあるのです。

 

ホルムアルデヒド含有の表示がされていない合成ホルムを、

第三者が無関係な殺菌材として購入して、

水分と混ぜて販売しても、

販売者にはホルムアルデヒドの測定義務は必ずしもありません。

 

測定義務の対象は水・食料・化粧品・建築資材くらいだと思います。

中でも建築資材はホルムアルデヒドの含有量ではなく、

アクティブ法やパッシブ法などで揮発量を測定します。

その他は測定していないと考えて差し支えないでしょう。

 

悪質な企業であれば、研究や開発段階でホルムアルデヒドが検出されても、

販売後、含有している事に気付いたとしても、

「知りませんでした」と白を切れば済んでしまいます。

 

このホルムアルデヒドを原料として新たに開発された化学物質は、

既にヨーロッパで何十種類も規制対象になっています。

【調査報告書 ホルムアルデヒドとホルムアルデヒド放出剤】

https://echa.europa.eu/documents/10162/13641/annex_xv_report_formaldehyde_en.pdf

【労働者へのホルムアルデヒド暴露とホルムアルデヒド放出剤】

https://echa.europa.eu/documents/10162/13641/investigationreport_formaldehyde_workers-exposure_final_en.pdf

 

1つの化学物質に何十もの新たな名前がつけられているので、

実際は何百もの合成ホルム製品が、

日本では無尽蔵で無制限に流通しています。

ホルムアルデヒドの規制が出来て一旦落ち着いた社会問題が、

また再燃しつつあるのは、

規制以降増え続けた、新たなホルムアルデヒド製品の開発が背景にあります。

 

この事実を○○省の御用学者様であらせられる○教授や○○教授は、

とうに認知しておられます。

(御用学者○教授はECHAのホルムアルデヒド放出剤規制の資料を見ても

何の根拠もなくホルムアルデヒドは発生しないと回答していますが。)

 

御用学者様が一切問題視せず黙認しているということは、

国(○○省)が販売を許可しているという事でしょうか?

 

つまり合成ホルムの頭に合法が付いた、

合法合成ホルムと云う事になります。

 

そういえばカビやダニが繁殖する条件は湿気です。

湿気で合法合成ホルムが加水分解すれば何が起こるか、

御用学者様たちはご存知なうえで、

カビとダニがシックハウスの原因と仰っていると云う事でしょうか?

 

合法合成ホルムは安く、

測定義務も無く、

大量に販売してもメーカーは責任を問われないので、

こぞって使用されていると思われます。

 

最近やたらと多くないですか?

殺菌、抗菌また殺菌。

 

ホルムアルデヒドの使用目的も殺菌です。

 

あんたのそばにもあるでぇひど

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