経営が苦しいアシアナ航空が日本への地方路線をLCCに切り替えるかもしれないそうだ。
まぁ、現時点では全然はっきりしない話のようだが、一応取り上げておこう。
2016年1月13日の日本海新聞24面の記事。
アシアナがLCC設立 米子就航可能性も
米子-ソウル便を運航する韓国航空大手のアシアナ航空が、格安航空会社(LCC)「エアソウル」を設立し、昨年末に韓国当局から国際線運航の免許が発給されたことが12日、分かった。アシアナ航空は日本への地方路線をLCCに切り替える可能性があり、県は同便の行方を注視している。
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http://www.nnn.co.jp/news/160113/20160113007.html
紙面によると…
・アシアナ航空日本地域本部 「今の時点で何も決まっていない」
・山陰支店の榊原忍支店長 「韓国での報道があるようだが、現場には何の情報もない」
…と書かれており、日本側はそんな話は聞いてないという状況のようだ。
軽く検索しただけだが、こちらのトラベルメディア「Traicy(トライシー)」さんの記事、アシアナ航空、ソウル拠点のLCC設立へ 日本の地方都市路線など移管の方針http://www.traicy.com/archives/8678170.htmlによると、
大韓商工会議所主催の新年会でギムスチョン社長が、「熊本線は週3回運航しているが搭乗率は低迷している。このような路線を任せたら収益性が上がるのではないか。」と述べたそうで、ここから広がったニュースかと予想。
ついでに、この地方路線のLCC化の噂を受けての平井県政の反応を書いた日本海新聞の記事も紹介しておく。
2016年1月14日の日本海新聞。
アシアナLCC化 「慎重に見守る」と平井知事
韓国大手航空会社のアシアナ航空が100%子会社の格安航空会社(LCC)「エアソウル」を設立し韓国当局から免許が発給されたことに関し、鳥取県の平井伸治知事は13日の定例会見で、米子-ソウル便への影響について「アシアナ側から明確な話はないが、前向きな形になるよう注意深くフォローしたい」と述べた。
平井知事は、アシアナ航空が日本への地方路線をLCCに移管するという韓国メディアの報道に触れ「LCC化された場合、米子-ソウル便の活況を継続できるか懸念がなくはない」と推移を見守る考えを示した。
LCC化された場合、航空運賃の低料金化に伴い利用客や便数の増加につながれば「地元としてメリット出てくる」と受け止める半面、「(山陰ツアーは)高級な旅の素材として韓国で受け入れられている。それがLCC化でどうなるか」と不安材料も挙げた。
平井知事は同日、東京都内でアシアナ航空日本地域本部の柳光烈(ユーグァンヨル)本部長と面談し、増便など県観光に好影響が出るよう慎重な検討を求めた。平井知事によると、柳本部長は「LCCの就航先は分からないが、新たな情報があれば必ず相談したい」と話したという。
http://www.nnn.co.jp/news/160114/20160114003.html
安全面での不安に触れないのは如何なものか。
韓国のLCCと言えば、
ジンエアー(大韓航空子会社)機が半ドアのまま飛行したり、2015年12月23日に済州航空機が与圧装置の異常で急降下したり、同じく済州航空機が操縦席の窓にヒビが入っていた(1月12日)など、トラブルが相次いでいる。
アシアナ航空のLCCにも不安を抱くのは至極当たり前のはずだが、鳥取県にはそういう不安はないのかな。
ただでさえ酷いアシアナ航空の質をさらに低下させたLCCなんて、乗りたくなくて震える。
もし米子―ソウル便をLCCが運航することになったら、韓国への旅行のリスクはさらに上昇するだろう。日本人利用客は益々減るな…。
韓国旅行なんて、行くまでも命がけで行った先でも命がけ。