大阪府警は23日、17日から行方不明になっていた大阪市住吉区に住む小学6年の女児(12)を栃木県小山市内で栃木県警が保護したと明らかにした。府警は同日夜、女児を誘拐したとして、小山市犬塚1丁目の職業不詳、伊藤仁士容疑者(35)を未成年者誘拐の疑いで緊急逮捕し、発表した。府警は捜査員を栃木へ派遣しており、今後、伊藤容疑者を大阪に移送し、詳しく調べる方針。
捜査1課によると、伊藤容疑者は17日午前10時半ごろ、女児が未成年であると知りながら連れ去り、小山市の自宅で23日午前10時ごろまで宿泊させるなどして誘拐した疑いがある。
府警捜査1課や栃木県警によると、女児は23日午後1時半ごろ、栃木県小山市犬塚の県警犬塚交番に助けを求めて駆け込んだ。女児は警察官に自分の名前を告げ、「30歳ぐらいの男の家から逃げてきた。家の中にもう1人、女の子がいた」と説明したという。栃木県警から連絡を受けた府警が交番に来た女児の写真を母親(38)に見てもらい、女児で間違いないと確認したという。
県警が男の自宅を割り出し、23日午後4時20分ごろ、伊藤容疑者と15歳ぐらいの少女が自宅から出てくるところを確認し、少女も保護した。県警は伊藤容疑者に任意同行を求めて事情を聴いていた。
保護された女児に目立った外傷はなく、健康状態に問題はないという。女児は交番に駆け込んだ際に靴を履いておらず靴下姿で、黒色の上着と紺色の長ズボンを身につけていた。女児が所持していたとみられる携帯電話は見つかっていない。
伊藤容疑者は女児にSNSで連絡を取って誘い出していた。捜査関係者によると、一緒に大阪から電車で栃木へ移動したと説明しているといい、府警は今後、女児が大阪市住吉区の自宅から栃木県小山市に移動した経緯を詳しく調べる方針。
府警によると、女児が最後に確…
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