新規就農しようと決めたのが今年の春。
実は、そこに至るまでには、紆余曲折がありました。
連日の深夜までの業務、休日返上は当たり前…といった毎日に、妻の方が完全に嫌気がさしてしまったのです。
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本当に厄介なのは、ブラックな職場より、自分の熱意でした
大学時代に望んだままに仕事が決まり、 新卒以来、無心で打ち込んできました。
完全に「仕事が趣味」状態だったので、休みが取れなくても不満はありませんでした。
独りならそのままでもよかったんですが、就職4年目で結婚すると、事情が変わりました。
自己中心的な人間なので、「なんつー幸せな人生だ!仕事も楽しくて、うちには奥さんがいてくれて!」と勝手に浮かれていましたが。全然、上手くいきませんでした。
そりゃ、そうですよね。妻からしたら、「なんで結婚したの?この人、なに考えてんだろ」状態だったでしょうし。
「とりあえず、やってみよう」で始めた転職活動
転職するか、離婚するかー。究極の選択を迫られました。
「おいおい、そんな極端な…」と思われるかもしれませんが、自分には仕事も家庭も両立するなんていう器用なことはできなくて。
だったら、「とりあえず、転職活動してみるか」と。
それで、実際に始めてみました。
転職サイトに登録し、現在の仕事内容や転職の要望などを記入します。すると、自分にあった求人情報が見られます。
仕事を続けながら、エントリーシートや自己PR文を用意するのは大変ですが、やってできないことはありません。
今や20代、30代の転職は当たり前になりつつあるので、便利なサービスがそろっています。転職サイトに登録するだけで、担当のエージェントさんがアドバイスをくれたり相談に乗ってくれたりもするんです。
意を決して面接を受けてみる
書類審査はいくつも受けましたが、なかなか気乗りせず、面接審査までは踏み込めずにいました。
唯一その気になったのが、都会から地方への転職をサポートする会社。そこで、面接審査を受けてみました。
結果は、一次面接で不合格。
今思えば、自分には合っていない仕事だったかなという気がしています。面接官にはそこまで見抜かれていたのかもしれません。
でも、転職活動はやってみてよかったと思います。面接に落ちて、こう思いました。
「やっぱ今の仕事の方が楽しいな」と。
転職活動は自分探しの大切なプロセスになる
その半年後には、会社をやめちゃったわけですが、自分にとっては大切なプロセスでした。
なぜなら、「自分はこれからどうしたいか」を考えるきっかけになったから。
夫婦で自分たちらしい暮らしを実現したい。そのためには、いっそ会社員をやめて、自営業者になろう。
農家になる道を選んだのも、転職活動の中で自分と向き合った末の決断でした。
- 職場と自宅を往復するだけの毎日に違和感がある
- 本当にこのままの生活でいいのかという疑問
自分の内にある小さな違和感や疑問は大切な気がします。
「あなたも脱サラして農業を始めたらどうですか」なんて無責任なことは言いません。
だけど、もしかしたら。転職サイトに登録してみるだけで、人生を左右する大きな一歩になるかもしれません。
人生は選択の連続です。後悔しないためには、迷ったら行動することです。
それでは、つくつくでした。