どうも、こむです。
前回お話しした通り、今回は前置詞について勉強していきましょう。
前置詞とは
ポルトガル語の前置詞とは、日本語でいう助詞です。
例えば、「が」「に」「で」「と」などが助詞にあたります。
なぜ前置詞というかと言うと、名詞の前に置いて場所や時など名詞の意味を補う言葉だからです。
英語の授業なんかで苦戦した人もおられるんじゃないでしょうか。
ただ、この前置詞はポルトガル語においては7つ覚えておいたらなんとかなります。
もちろんたくさん知っておくことに越したことはありませんし、そのほうが会話の幅も広がります。今回はあくまで基本の7つですので、もっと知りたいという方はご連絡ください。
今回はあまり気を張らずリラックスしていきましょう。
ポルトガル語基本の前置詞
- a (ao, à)
- para (pro, pra)
- de (do, da)
- em (no, na)
- com
- por (pelo, pela)
- sobre
*カッコ内は冠詞との縮合形。pro, praは文法上は誤りですが、口語などではごく普通に使われます。
一つ一つ意味を覚えるのもいいと思いますが、場面というか名詞とセットで覚えてしまった方が実用的です。
というのも前置詞だけでは文は作れませんし、一つの前置詞で二重、三重の使い方がありますのでニュアンスで覚えてあげたら後々便利です。
前置詞の使い方
場所に関する前置詞
〜へ、〜に
ir a Osaka.
ir para Osaka.
ir em Osaka.
どれも同じ意味ですが、ニュアンスというか受ける印象が違います。
emを使うのはおそらく文法的には間違いですが、口語では使われることがあります。
para が最も一般的で文章を書く時にも使えます。
a は少し堅い印象がありますね。正式な文章を書くときなどにいいと思います。
どれを使うかはあなた次第です。
〜で、〜に
morar em Osaka. 大阪に住む。
trabalhar em Osaka. 大阪で働く。
trabalhar por aqui この辺で働く
日本語では動詞によって「で」になったり「に」になったりしますが、所在を表す時にはemを使います。外国人が日本語で間違えやすい点ですね。
por aquiは「この辺」という熟語のようなものですのでセットで覚えましょう。
〜から
vir de Aomori. 青森から来る。
〜を通って
ir por Nara. 奈良を通っていく。
sair pelajanela. 窓から(を通って)出る。
時間に関する前置詞
〜に
ir em 2020 2020年に行く
ir na primavera 春に行く
ir na semana que vem 来週に行く semana que vem=来週
ir no domingo 日曜日に行く
ir de manhã 朝に行く
ir no dia 26 26日に行く
日付や、季節、年代、曜日を表すときは一部の例外を除き全てemです。朝にという時はなぜかdeを使います。
…時に
acordar às 6 horas 6時に起きる
時間を表す時にはaを使います。
と言っても複合形のàsになるので文章を書く場合に気をつけるだけですね。
〜あたり
estudar 6 horas por dia 一日に6時間勉強する
他にも、por hora(1時間あたり)やpor minuto(1分あたり)などもあり、また時間に限らずpor quiloなど1キロあたりという表現にも使います。
〜時から
começar das10 horas 10時から始まる das=de+as
その他の前置詞
〜と
sair com ele 彼と出かける
estar com gravata ネクタイをつけている
comは「なにかとくっついている状態」を表す前置詞です。
人だけではなくて、来ている服や、その時の精神状態などもcomを使って表せます。
estar com raiva 怒っている(怒りと共にある)
estar com fome 腹が減っている(空腹と共にある)
などestar com はよく使います。
〜の
o carro dele 彼の車 *dele=de+ele
o pão daqui ここのパン
「~の」は人に対しても、モノに対しても全てdeで言えます。
また前置詞を使わず形容詞を使う場合もあります。
bebida do Brasil ブラジルの飲み物
bebida brasileira ブラジルの飲み物
〜で(交通手段)
ir de ônibus バスで行く
ir a pé 歩いていく
交通手段は基本的にdeで表しますが、徒歩の場合はa péといいますので覚えておきましょう。
ちなみにir andando と言っても「歩いていく」となります
〜の為に
fazer para você
fazer por você
どちらも「あなたの為に作る」ですが、porを使うと何か特別な思いがあったり動機があるようなニュアンスになります。
〜について
falar sobrereligião 宗教について話す
お気付きの方がおられるかはわかりませんが、emを使うと「いつ」「どこで」「どこへ」を表現できます。
前置詞の縮合形
すでにちらほら出てますが、前置詞は冠詞や代名詞などとくっついて縮合形になります。a, o um, uma este, esse, aquele ele, ela a à, ao – -, -, àquele – em na, no num, numa neste, nesse, naquele nele, nela de da, do dum, duma deste, desse, daquele dele, dela por pela, pelo – – –
他の前置詞は、縮合形にならずそのままの形で使います。
少し長くなりましたが、今回は以上です。
焦らず楽しむことが大事です。
ではまた!
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