岡山市は21日、JR岡山駅東口広場への路面電車乗り入れ事業で、駅に出入りするバスへの影響調査を来年1月に実施すると明らかにした。電車が横切ることになる駅前交差点で、東西に進む車の信号機を乗り入れ後のパターンに変更し、バスの通過台数や渋滞状況を調べる。
路面電車の通過時間を確保するため、バス・車の青信号の時間を11秒縮めて25秒、右折時間を1秒縮め10秒にする。1月下旬の日、月曜の連続2日間を予定している。
調査は、渋滞を懸念するバス事業者の意向を受けて行う。駅前交差点を南北に進む信号機については、車線増設など事業化後の状況を再現できないとして調査しない。
この日、市役所で開かれた有識者らの「あり方検討会」で報告された。委員からは「バスは市役所筋からも出入りするので南北を結ぶ市道でも調査が必要」などの意見が出た。
乗り入れ事業は駅前電停を100メートル西の東口広場まで延ばして電停を新設し、JR電車やバスとの乗り継ぎをしやすくする。2022年度の完成を予定している。