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 投資ファンド事業の失敗で赤字決算に陥ったソフトバンクグループ(SBG)が、主力取引銀行のみずほ銀行などに多額の追加融資を要請している。SBGは投資先企業の再建のための資金が必要で、みずほは融資に前向きだ。ただSBGはすでに多額の有利子負債を抱えており、銀行団からは慎重な声も出ている。

 孫正義会長兼社長が率いるSBGは、2019年9月中間決算で15年ぶりの営業赤字に転落。約1兆円を投じた米シェアオフィス「ウィーワーク」の運営会社・ウィーカンパニーが乱脈経営で企業価値が急落し、多額の評価損を出した。SBGはウィー社へ最大で約9千億円もの金融支援を行う予定で、この資金を賄うため、メガバンクに追加融資を要請している。

 関係者によると、SBGは新たに約7千億円の資金が必要になる可能性が出ている。現在は主力行のみずほに加え、三井住友三菱UFJの3メガバンクなどとともに3千億円規模の追加融資を協議している模様だ。

 SBGは携帯電話事業は堅調で、傘下のヤフーとLINEの統合で反転攻勢も目指しており、主力行のみずほは「銀行団として支援するのが大事。他行にも加わってもらえる方が良い」と追加融資に前向きだ。

 ただ、SBG単体の純有利子負…

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