西武の秋山翔吾外野手(31)のメジャー挑戦で、本命と伝えられるカブスは、韓国出身でSKに所属する金広鉉(キム・グァンヒョン)投手(31)の獲得も狙っているようだ。22日の球団地元紙シカゴ・トリビューン(電子版)が「カブスは2人の極東のFAに対して興味を示している。韓国のキムと日本の秋山だ」と題して特集した。
同紙によれば、あるスカウトは「自分がカブスの一員ならば、秋山を猛プッシュする。打撃が非常にいい」と語り、別のスカウトも「投手の質が高い(パ)リーグで9年間、成長し続けた。人間性も素晴らしく、日本代表で中堅手としての存在感も増した。全方向に打てて、じっくりカウントもつくれる。先日の骨折も来季には響かないだろう」と高評価した。
他にも、ブルージェイズ、ダイヤモンドバックス、ホワイトソックス、メッツなどが秋山を狙う候補球団と報じられている。
左腕の金広鉉については、左肘靱帯(じんたい)の再建手術から2018年に復活し、直近2年間は56試合(先発55)で28勝14敗、防御率2・70をマークしたと紹介。「手術前、あるスカウトは『面白い存在だ。変化球が素晴らしく、左右両方の打者の内角を攻めることをいとわないのが大きい』と評していた」と伝えた。
金広鉉は同日、SKがポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦を容認したと報じられた。14年も同制度でメジャー移籍を試みたが、最高入札額200万ドル(約2億1800万円)で独占交渉権を得たパドレスとの入団交渉がまとまらず、韓国に戻っていた。