中日・吉見一起投手(35)が22日、大リーグのマーリンズを戦力外になったチェン・ウェイン投手(34)に思いをはせながら「まずは自分」と来季への復権に決意をにじませた。
前日、気になるニュースが耳に入った。黄金期に左右の二枚看板をともに担ったチェンが米国で戦力外になった。古巣・中日も調査を進める方針だという。プライベートでも弟分として仲が良かった。気にならないわけがないが、動向については「獲得するかどうかは球団の方が判断されることなので」と、あえて多くは語らなかった。
さらにこう続けた。「刺激し合ってきた間柄。一緒にできたらうれしいけど、僕はまずは自分のことをしっかりやらないといけない」と表情を引き締めた右腕。今は自身の取り組みに集中して日々を過ごす。
オフになっても今年は精力的に動く。この日はナゴヤ球場で自主トレを行い、「秋季キャンプでしっかり追い込んだ分、継続していきたい」。球場に隣接する屋内練習場のブルペンでネットに向かって約40球を投げ感覚を確かめた。
今季はわずか5試合の登板にとどまり、1勝1敗。防御率6・41と不本意な結果に終わった。まずは自分-。今は来季に全てを懸ける。 (長森謙介)