アマゾンジャパン、AI人材育成へ無償教育開始

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2019/11/22 17:56

アマゾンジャパン(東京・目黒)は中高生向けに、人工知能(AI)の活用に必要なプログラミング教育を無償で始めた。首都圏を中心に試験的に始めた。IT(情報技術)教育を提供するライフイズテック(東京・港)、日本YMCA同盟と連携して2020年以降、全国に広げることを検討している。

チャン社長はアマゾンは日本で積極的に投資する考えを示した(東京・目黒)

22日に都内で「アマゾンアカデミー」を開いた。アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「エンジニアだけでなく、あらゆる場面でAIを活用できる人材育成が大事な時代」と話した。年内は試験プログラムで、計180人の中高生にプログラミング教室を提供する。

無償教育とは別に、チャン社長は18年12月期に日本で3120億円を投資したことを明らかにした。ネット通販の物流施設やクラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などの設備投資だけでなく、研究開発や人材関連の投資も含んでいる。

10~18年の日本への累計投資額は1兆6000億円で、内訳は公表していない。今後も「AIやロボティクスなどに投資を続けていく」(チャン社長)という。

米アマゾン・ドット・コムの日本での売上高は18年12月期に前の期比16%増の138億ドル(約1兆5000億円)だった。同社は日本の損益を開示していないが、自社物流網の整備、有料会員「プライム」向けの動画、音楽の見放題サービスなど事業を拡大している。

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