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2019年11月22日 紙面から
中日-巨人 5回裏2死一、二塁、同点の左前打を放ち雄たけびを上げる李鍾範=1998年4月30日、ナゴヤドームで(久米洋一撮影)
かつて中日でプレーした李鍾範(イ・ジョンボム、49)さんが来季、コーチ研修のためチームに1年間、同行することになった。加藤球団代表が21日、明かした。球団では日韓でプレーした経験を竜戦士に還元すると同時に、韓国球界とのパイプ役となることも期待。先のアロンゾ・パウエル1、2軍巡回打撃コーチとともに“日米韓ドラゴンズ同盟”の結成で7年連続Bクラスからの脱却を図る。
あの懐かしい韓流助っ人が“中日復帰”だ。1998年から2001年途中までのおよそ4シーズン、中日でプレーした李鍾範さん。与田竜になんと逆オファーを出していた。
「コーチの研修をしたい、勉強したいと話がありました。その話を聞いたときはビックリした。もちろん、中日にいた選手。こちらから断る理由はない」
加藤代表がその経緯を説明した。李さんは今季はLGツインズでコーチを務めていたが、すでに退団。来季は指導者の修業の場として中日を選び、球団側もこれを快諾する方針だ。期間は春季キャンプからシーズン終了までを予定。加藤代表は「全部自費でいいと言っている」と明かすなど、李さんにとって並々ならぬ決意の“中日復帰”だ。
日本での4年間では311試合に出場し、27本塁打、99打点の打率2割6分1厘。決して満足いく成績は残せなかった。しかし、韓国では首位打者と最多安打のタイトル、さらには盗塁王を4度獲得するなど輝かしい実績を誇る。2012年に引退し、13年からは指導者として第2のキャリアをスタート。17年には韓国代表コーチも務めるなど、指導者としての実績も積み上げてきた。
加藤代表は「移動の費用などを考えると、(メインは)2軍の方になるんじゃないかな。でもシーズン途中には、どうなるか分からない」と説明。与田監督は「われわれも教わることはたくさんある。心から歓迎します。チームを強くするために、彼の力を借りたい」と、積極的な選手たちへの助言を求めた。
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