フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯が22日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。冬季五輪男子を連覇し、今季のGPシリーズ初戦の第2戦・スケートカナダ(ケロウナ)で優勝した羽生結弦(24)=ANA=は21日、試合会場での公式練習に参加した。終了後、札幌市内のホテルで会見し、優勝した2016年以来、3年ぶりとなるNHK杯に向けて意気込みを示した。
「最後まで全力で健康的に滑り切れたらと思います」と話すと、スケートカナダで今季世界最高の322・59点をマークし、ネーサン・チェン(米国)が今年3月の世界選手権で記録した現行ルールでの世界最高323・42点にあと0・83点に迫っていることには「いわれなければわからない感じでした。今季は今季なので、昨季と比べても仕方がない。僕にとってはルールとかが大きく変わっている。今シーズンの最高点数を出しているのはスケートカナダの自分なので、超えたいという気持ちはある」と話した。
今大会のテーマについては「スケートカナダとあまり変わらないです。自分の道を突き進んで、それをめざしてしっかり練習してきたと思うので、トレーニングで練習してきたこと、練習してきたことが実を結ぶように、本番はいいものを出せるようにしたい。今回は日本でやるNHK杯なので、この雰囲気、氷の感触などを感じながら、最高の演技ができるように頑張りたい」と話した。NHK杯は2018年大会(大阪)の公式練習中に右足首を痛めて棄権したが、2016年まで3度の優勝を誇っている。今回も勝てば今季GP2連勝となり、3年ぶりGPファイナル進出が決まる。