okadato の雑記帳

スタートアップでSREとしてはたらくokadatoの雑記です。

信頼されるエンジニアになるための あいうえお

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ぼくは SRE(サイト信頼性エンジニア)という仕事をしています。
ひとことでいうと、サービスを安定して稼働させることに対してエンジニアリングによって貢献し、同時に責任を持つおしごとです。


弊社には「スタディストSRE にとってだいじなこと」という @katsuhisa__ が書いた憲法があり、「SRE は、とにかく信頼されることが重要」というフレーズから始まります。
サービスの堅牢な設計や顧客影響のある本番環境でのオペレーション、障害発生時の意思決定は、信頼できる人にしか任せられませんものね。納得です。


さて最近自分のなかで少し思うところがあり、信頼されるエンジニアになるために必要な要素について考えてみました。
テーマ的に意識高い高い系なのであんまり真面目腐るのもなぁ、という思いもあり、あいうえお作文でお届けします。
一部こじつけもありつつ、自分の中では割と腹落ちする項目にできたのではと思っています。


いきなり脱線

なぜあえてあいうえお作文にしたのかというと、頭文字だけおぼえといて中身を引き出すハックのためです。
OSI参照モデル思い出すとき アプセトネデブ って唱えるし、常任理事国思い出すとき あちゅいふろ って唱えますよね?それそれ。


ぼくのストレングス・ファインダーの結果は 個別化・内省・最上志向・学習欲・収集心 なのですが、これは こなさがし でおぼえてます。
あと SRE の責任範囲(可用性・レイテンシ・パフォーマンス・モニタリング・セキュリティ・緊急対応・変更管理・キャパシティプランニング)は かれぱもせきへき でおぼえてます。便利便利。



脱線終わり。

以下の本題部分はあくまでもぼく個人の見解であり、前掲の弊社の憲法とはまったくの無関係です。





おしながき


あ:アウトプットにこだわる

い:一貫性を持つ

う:ウソをつかない

え:エモを大事に

お:オープンであろう




以下ではそれぞれの項目についてちょびっと細かく説明しますが、基本的な目的は自己理解と備忘録です。
5つの要素は MECE ではなく、補完関係だったり依存関係だったりする点も大いにあります。
論理の破綻や異論があったらご指摘いただけるとうれしいです!チェケラ!



あ:アウトプットにこだわる

エンジニアという文脈で信頼を得るためには、大前提としてある程度の技術力があることが必要ですよね。
自戒の念を込めて少し過激な物言いをしますが、インプットは誰にでもできます。
「この本を読みました」「この勉強会に参加しました」それ自体に体外的な意味はありません。
得た学びを言語化あるいは実装に落とし込み、成果を出すことによってのみ技術力の証明ができるのです(自戒)



ぼくはこのブログを継続していくし、個人開発したものの公開も続けます(最近全然できてないけど、続けるぞ!)
さらに最低限、応用情報技術者レベルの知識については自分の言葉でスラスラ説明できる程度にモノにしていきたいなと思っています。



い:一貫性を持つ

障害発生時など臨機応変な対応が求められることは当然ありますが、相手や状況によって意思決定の根本のところを変えることは望ましくありません。
言い換えると「これは譲れない」「これを大切にする」という確固たる軸を自分のなかに持つこと。
メタ的な話になりますが、この記事で書いていることが2019年11月時点のぼくが大切にしたいと考えている軸のひとつです。



少なくとも対峙している相手や状況、そのときの自分の気分によって対応を変えるようなことはしたくない。
人に対して敬意を抱く、謙虚である、どんな状況でも遊び心を持つことを軸として抱き続けたいと思っています。



う:ウソをつかない

他人に対してウソをつかない、は大前提。やると言ったことはやるし、できないことはできないと素直に言いましょう(自戒)
と同時に、自分に対してウソをつくこともよくないです。自分が納得できなければその旨を主張し、わかったふりをすることはやめましょう。
例えばミーティングやコードレビューのなかで違和感をおぼえたときに「こんな初歩的なこと聞いて時間をとるのは申し訳ないな」と以前は考えていましたが、最近はもうバシバシ聞きます(ググればわかるようなことは ggrks )
バシバシ聞くと大抵自分の理解の浅さを突っ込まれ、ボッコボコにされます。



でもね、これは実は信頼の先取りなのですよ。
質問をしたときは「こいつこんなことも知らないのかよ」と思われるかもしれません。でもそこで聞かないと「この人はこれについては理解してるんだな」と勘違いさせてしまいます。
そのミスマッチはいつか、とてもクリティカルな場面での裏切りにつながってしまうかもしれません。相手との期待値調整を怠らないためにも、わかったふりはやめましょう。



え:エモを大事に

ここまで綺麗事をつらつらと述べてきましたが、人間なので当然喜怒哀楽はありますし、感情の振れ幅もあります。
大切なことは自分自身でそれを認め、隠さずに向き合うことではないでしょうか。
ぼくは自分が良いと思ったものについては(自分の作ったものであれ)声高にそれを主張しますし、良くないと思ったことについてはわりと感情を露わにして批判します。
(「昨日こんなことあったんですよ!!ありえなくないですか!?!!?」とか「いやこれ絶対アタマおかしいでしょ!!!」とかよく言う)



ただし大切なことはそれを面と向かっていうことで、裏でだけ批判することは絶対NG!です。
不満を抱いたときにはその場で悪口を言いましょう。陰口はだめだけど悪口は大事ですよ。
価値観は人それぞれなので考え方が食い違うことはアタリマエ。考えをぶつけあうこと、怒ったり怒らせたりすることをエンジョイしましょう。



お:オープンであろう

信頼を得るうえで相手との心理的距離を縮めることは重要で、自分から積極的に歩み寄る必要もあります。
なのでぼくは仕事上で接する人には気軽に声をかけるし、気軽に相談してもらえる人になりたいな、と思っています。
とはいえよく知らない相手をいきなり信頼しろって言われても無理です。気づいたらイルカの絵が家に飾ってあるような状況になりかねません。
それを理解してなお、オープンであるリスクを積極的に取りにいきましょう。ぼくは全然できてないので、強く自戒です。



さてそのうえでせっかく相談してもらったからには手を抜かず、伴走して一緒に真剣に考えていく。他人事ではなく自分事ととらえて悩む。
もちろん時間的にも体力的にも限界はあるので、無理だったら無理だって言いますけどね。



あ、そうそう適度に手を抜くことと、それを隠さないことはめちゃ大事ですよ(自戒)
う:ウソをつかない ですからね 😇








さ:さいごに

うわーーーんなんか結局めちゃくちゃ真面目くさった内容になってしまった。遊び心が全然ない!!
まあ人間、口だけならなんとでも言えるので大事なのは実践ですよ。ぼくはこういう人物像を目指すぞっていう決意表明です!!


んーここのギャップを埋めるためになにをしてこう。まずは良いと思ったものについて声高に主張していくぞ!

みんなもっと増田ランダム使ってくれ!

ほんとめちゃいいサービスだから!!おしまい!!!