「桜を見る会」 野党“案内状送付時期”で新たな疑問
「桜を見る会」をめぐる問題です。今度は安倍事務所が参加者に案内状を出した「時期」について、野党側から新たな疑問が示されました。
「総理がこの人入れてくださいって言ったら招待するに決まってるじゃないですか。人選に深く関わってるじゃないですか。これを虚偽答弁とは言わずして何て言うんですか」(立憲民主党 杉尾秀哉参院議員)
「総理が(事務所から)意見を聞かれたら言うのは自然なことじゃないでしょうか」(菅義偉 官房長官)
「自然かどうか聞いてるんじゃないです。この選定プロセスの中で関与してるかどうか聞いてるんです」(立憲民主党 杉尾秀哉参院議員)
「最終的な取りまとめを行うのは内閣官房であり、内閣府でありますから、そこに総理自身は関与していないということ」(菅義偉 官房長官)
国会で追及が続く「桜を見る会」をめぐる問題。自民党内からも苦言が相次ぎました。
「やはり奥さんを含めて1000人も推薦するというのはやっぱりちょっと多いんじゃないかなって誰でも思うでしょ。結果責任はとらないと、誰がやろうと最後は本人の責任ですからね」(自民党 伊吹文明 元衆院議長)
「国民がどうしたんだろうねと思っていることにはきちんと答える。自民党の中できちんとした国民が変だねと思っていることがあるとすれば、野党から言われて(答える)ってことではない」(自民党 石破茂 元幹事長)
身内からも説明責任を指摘されるなか、野党側から新たな指摘が・・・
「『この度は総理主催 桜を見る会へのご参加を賜りありがとうございます』というところから始まるんですけど、この文書の日付は2月吉日です」(共産党 田村智子参院議員)
共産党の田村議員が取り上げたのは、安倍事務所が招待者に案内状を送った時期についてです。政府はこれまで、招待者のとりまとめを内閣官房や内閣府が行っているとしていますが、田村議員は政府が招待状を送付する前に、安倍事務所が参加を前提とした文書を送っていたと指摘したのです。
「内閣府が今年『桜を見る会』の招待状を発送したのはいつからですか」(共産党 田村智子参院議員)
「おおよその時期ということで申し上げれば、3月上中旬くらいかと思いますが」(内閣府 大塚大臣官房長)
「3月入ってからなんですよ。ところが安倍事務所は2月中に『このたびは御参加を賜りありがとうございます』というのを出してるわけですよ。だから人選なんかやってないですよ」(共産党 田村智子参院議員)
田村議員は事実上、安倍事務所が参加者の人選を行っていたのではないかと追及しましたが、政府側は従来の説明を繰り返しました。
一方、安倍総理は21日、国会で答弁に立つ機会がなく、経済団体のパーティーなどに出席しました。
「長期政権の秘訣とは何か、ずばりそれは商工会の皆さんを大切にすることなんだろう」(安倍首相)
野党側は予算委員会を開いて説明するよう要求しています。