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石川

白山麓に ブナオ山の動物 間近に 観察舎開館 カモシカなど出没

 白山市尾添(おぞう)の県白山自然保護センターブナオ山観察舎が二十日開館し、来館者が白山麓に生息するニホンカモシカやイノシシ、野鳥などを観察して楽しんだ。(鴨宮隆史)

(上)モニターに映し出されたニホンカモシカ(下)双眼鏡などをのぞいて野生動物を探す人たち=いずれも白山市の県白山自然保護センターブナオ山観察舎で

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 ブナオ山観察舎は一九八一(昭和五十六)年オープン。最大二十倍の望遠鏡十三台や双眼鏡のほか、望遠鏡の映像を映し出すモニターもあり、約五百メートル離れたブナオ山(一、三六五メートル)の斜面に現れる野生動物の生態を楽しめる。春ごろには、生まれて間もないツキノワグマが出没することもある。

 この日のブナオ山は紅葉が残る一方、頂上付近にうっすらと雪が積もっていた。

 来館者や職員らが望遠鏡などをのぞき、ニホンカモシカやイノシシ、ニホンザル、クマタカなどを確認した。動物を見つけると「やった」、鳥が飛び立つと「ありゃー」などと歓声を上げていた。

 職員の南出洋さん(69)は「今年は例年よりも紅葉が遅く、ブナオ山でもまだ一部に残っている。見つけやすいところに出てくれば、動物の自然の姿が観察できるので楽しんでもらえれば」と話していた。

 年末年始(十二月二十九日~来年一月三日)を除く来年五月初旬まで開館する。利用時間は午前十時から午後四時まで。入館無料。

 

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