イスラエル、シリアで激しい空爆 イランとシリア軍の11人死亡
【11月20日 AFP】イスラエル軍は20日、シリア国内のイラン軍精鋭部隊とシリア軍を標的にした「大規模な」空爆を実行し、イランおよびシリア側の少なくとも11人が死亡した。イスラエル軍と在英のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。
イスラエル軍は、前日19日に自国内にロケット弾4発が撃ち込まれたことを受け、イランの精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」とシリア軍に対し数十回の空爆を行ったと説明した。イスラエル軍がシリア国内での軍事行動を認めるのはまれ。
シリア人権監視団によると、この空爆で「戦闘員」少なくとも11人が死亡したという。
同監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、死者のうち7人は外国人だったが、この7人全員がイラン人かどうかは分からないと話した。さらに民間人4人が負傷したという。
イランは、8年に及ぶシリア内戦で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領率いるシリア軍に協力してきた。イスラエルは、国境沿いの宿敵イランの存在に懸念を強めている。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「われわれに苦痛を与える者にはそれが誰であれ、われわれの方から苦痛を与える」と述べた。(c)AFP