以前、とある蔵元さんに「海外向けに力を入れていくとかあるんですか?」と聞いたら「うちだと規模が小さすぎて難しい」と言われたんです。市場規模がまだまだ小さい、国内向けの10%にも満たないのだから力を入れることができないというわけですね。
-
-
Show this thread
-
海外向けだとこれから販路を探したりとかいろいろと国内向けとは違う苦労もあると思います。小規模生産で、そういうことまで含めて全部やるのは通常よりも難度が高いんじゃないかと。ましてや、それで頑張っても、伸び続けているとはいえ市場規模が国内の10%未満ですから儲かるかというと難しそう
Show this thread -
もうひとつ、国内の需要の話になるのですが、税収ベースで日本酒はいろいろなカテゴリ(ビールとかワインとか)の中で最下位だったりするわけです。平成の終わりにとうとう5%を切ってしまったはず。 ということはどういうことかというと、日本酒はいま日本で一番人気がないお酒とも言えるわけです。
Show this thread -
これは今の日本酒が嫌いとかそういう話ではなく、もちろん日本酒は大好きですし、たくさん飲んでますし買っています。でも、「他のお酒の方がたくさん売れている」という現実があるのですね。 国内市場で天下をとっていたのは遙か昔ということをもう少しきっちり考えないといけないと思うのです。
Show this thread -
日本で考えると、国外のものが国内で売れるときってその国でヒットしたものが入ってくるじゃないですか。「全米No.1」とかのコピーはとても大事なわけです。それを考えると、和食ブームだからって、日本でカテゴリ的に最下位のお酒が、海外で爆発的に売れるかというとそれも違う気がするんですよね
Show this thread -
というわけで、海外に力を入れるというよりも、まず国内に力を入れた方がいいと思うのです。 もちろん日本酒業界もいろいろと工夫をしています。今のお酒の華やかなタイプにはしっかりファンがついていますし、それこそスパークリング日本酒とかは新しいファンを増やしたりしています
Show this thread -
ただ、それでも売り上げは年々減っていっている。だとすると、新しい形のアイデアを盛り込んだ「日本酒」が必要なのではないかと。それは従来の日本酒というカテゴリからは離れるものになるかもしれません。むしろ、離れた方が良いかも。そういうのをひっくるめて「SAKE」として日本酒とは別カテゴリに
Show this thread -
して、新しい日本酒の魂を受け継いだお酒を造ってみるチャンスなんじゃないかなーと思うわけです。 これは別のお酒の話になりますが、アメリカには伝統的な「バーボン」があります。いま、若者が次々とバーボンを造る新たな会社をつくっているのですが、そこでは伝統的なバーボンの造り方ではなく
Show this thread -
こうすればおいしくなるんじゃ、というアイデアをどんどん盛り込んで、もう「バーボン」とはいえない新たなお酒になっているそうです。でもこれがおいしいということで、人気が高まっているのだとか。 日本酒も総量規制を外して、こういうチャレンジ精神にあふれた新しいお酒を造れる土壌ができると
Show this thread -
国内市場が盛り上がり、その盛り上がりが海外へ伝播する、みたいなことになるんじゃないかなーとも考えました。 まあようするに、海外向けに規制を外すんではなく、国内向けのも規制をはずそうよ、と。もっと気軽にお酒を造れる環境にしようよ、というわけです。特区でもいいんで。
Show this thread
End of conversation
New conversation -