あれこれライフ

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『デビルマン』トラウマになるぐらいの魅力について語りたい

これまで読んだ漫画の中で、1番衝撃を受けたのが「デビルマン」です。

 

あの「エヴァンゲリオン」にも影響を与えたと言われ、読むとトラウマになること間違いなしの「デビルマン」の魅力について語りたいと思います!

 

※ネタばれになる記述もあります。未読の方はご注意を、、

※あくまで漫画版の話しになります。アニメ版と漫画版は内容が全然違いますので、あしからず、、

あらすじ

デビルマンは1972年ー1973年にかけて描かれました。

今から約45年も前の漫画です。

 

主人公、不動明がデビルマンになるまでのあらすじです。

197X年。不動明は居候先の牧村家の娘・美樹と仲良く学校に通う大人しい少年であったが、ある日、親友の飛鳥了から、他の生物との合体能力を持った地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が200万年の眠りから目覚めて復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることと、デーモンの研究をしていた了の父が、デーモンと合体して心を支配される前に自殺したことを知らされ、デーモンと合体し、その超能力を取り入れてデーモンと戦う話を持ちかけられる。しかし、これを得るには、理性を捨て本能のみで動いている時に憑依させ、かつ、デーモンの意思を正義の心で抑え込まなければならなかった。デーモンに襲われた恐怖で理性を失った明は、デーモンの一人であるアモンに憑依され、悪魔の体と人間の心を併せ持つデビルマンとなることに成功する。

Wikipediaから引用

 

トラウマ&名言シーン

デーモンたちは、デビルマンとなった明を倒すため次々と刺客を送ってきます。そのデーモンとの闘いの中にもトラウマや名言がいっぱいです。

 

血まみれでも君は美しい

デビルマンにやられて、瀕死のシレーヌに同じデーモンであるカイムが送った言葉です。

 

悪魔同士の恋心と悪魔がこんなにも綺麗なセリフを言うのかというギャップも重なり、本シーンには心を打たれました。

 

だからおれは殺さずに食ったのさ!殺さずに、殺さずに、食ったのさ!

ジンメンがデビルマンである不動明の幼馴染の少女「サッちゃん」を殺し、自分の背中の甲羅に顔を埋め込みます。

 

ジンメンがデビルマンに言ったセリフが強く印象に残っています。

「人間の感覚じゃ生き物を食うのはわるいことじゃない、そーだろう。従順でおとなしいウシ、ブタをへいきで食ってるからなー。だが、殺すのはいけないな。生き物を殺すのはいけないことだ。なーっ、そうだろう。だからおれは殺さずに食ったのさ!殺さずに、殺さずに、食ったのさ...。」

 

人間はウシ、ブタは「おいしい」と言って食べています。

しかし、犬や猫を殺すと「動物虐待」で捕まります。

この矛盾はなんでしょう。。。

 

美樹!君がいる限り俺は悪魔にはならん!君がいる限り俺はデビルマンだ!

「悪魔の正体は現代生活に不満を持つ人間である」と高名な科学者が発表したため、人間が人間を殺す、悪魔狩りが始まります。

デーモンは人間の心の弱さを突いてきたのです。人間同士が殺し合う姿を見て、デビルマンは今まで守ってきた人間に絶望します。

 

希望を失ったデビルマン。

しかし、愛するべき人がまだいる!「美樹!君がいる限り俺は悪魔にならん!君がいる限りデビルマンだ!」と美樹を助けようとしますが、、、

 

美樹は近所の狂った住民に殺害され、首だけになるのでした。

 

人間の敵は人間

「デビルマン」が語り継がれる理由はいくつかあると思いますが、その1つとして「人間の敵は悪魔ではなく、人間である」という真理を突いた世界観ではないでしょうか。

 

これは冒頭にも書きましたが、「エヴァンゲリオン」を始め、多くの作品に影響を与えています。

 

不動明が狂った人間に向かって、こう言いました。

「おれはからだは悪魔になった...だが、人間の心をうしなわなかった!きさまらは人間のからだをもちながら悪魔に!悪魔になったんだぞ!これが!これが!おれが身をすててまもろうとした人間の正体か!」

 

【人間】

外見=人間

心=悪魔

 

【デビルマン(不動明)】

外見=悪魔

心=人間

 

中世のヨーロッパで起きた「魔女狩り」と同じく、間違った情報に翻弄された民衆が、根拠のない疑いをかけ、人が人を殺害していくのでした。

 

両性具有のサタンが愛した男は

「1番の味方が1番の敵だった」

 

今では使い古された演出かもしれませんが、これも当時ではセンセーショナルな演出だったのではないでしょうか。

 

しかも、サタンが愛した男はデビルマン(不動明)。

サタンの名前は飛鳥了、、

 

そう!「ボーイズラブ」の先駆けなのです!!

 

飛鳥了は愛した男を守るために、不動明をデビルマンにしたのでした。

 

まとめ

改めて、まとめてみると「デビルマン」という漫画がいかに時代の先駆者であったかがわかります。

 

トラウマになる暴力的な演出やグロいシーンがよく語られますが、これだけ

の「シナリオの完成度の高さ」がもはや伝説の域まで達している原因だと思います。

 

約45年前に描かれているのに、多くの人が名前も知っていますし、単行本にするとわずか5巻で完結している作品というのも驚きです。

 

トラウマになるぐらい魅力的な作品「デビルマン」を堪能してみてください!

※文庫版は新旧のデビルマンの話しが入り混じっており、お勧めできません。下記の復刻版か単行本(コミックス)をお勧めします。

<追伸>

ご存じの方も多いと思いますが、、デビルマンの実写の映画は怖いものみたさで見てください。

別の意味で怖いです。。

主人公のこれでもかという棒読みやぶっ飛びすぎているストーリー展開。

何をどうやったらそんな映画になるのか、、違う意味でのトラウマ級( ゚Д゚)