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【ドラニュース】

中日ドラフト4位慶大・郡司裕也捕手が秋の大学日本一で有終の美、プロ1年目開幕マスク狙う

2019年11月20日 22時1分

優勝を決め、スタンドの歓声に応える慶大・捕手郡司(左)と柳町

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◇20日 明治神宮野球大会 慶大8―0関大(神宮)

 プロ入り前に、でっかい勲章を手にした。中日にドラフト4位指名された慶大・郡司裕也捕手(21)が20日、明治神宮大会決勝の関大戦(神宮)に「4番・捕手」で先発出場。打っては初回に先制2ランを放つなど計4打点、守っても完封に導くなど貢献して、秋の大学日本一に輝いた。有終の美を飾った試合後、次なる目標としてプロ1年目での開幕スタメンを掲げた。

 最高のフィナーレだ。4番で捕手、さらに主将として慶大を引っ張った郡司は、優勝旗を手にし、仲間から胴上げをされると笑顔満開。「いま風に言うと、『エモい』という感じです」。英語のエモーショナルから派生して「グッとくる、感情が高まる」などを意味する若者言葉を使って喜びを表現した。

 最後の最後まで「打てる捕手」であり、「勝てる捕手」だった。1回2死一塁から左越えの先制2ランを放つと、待望の追加点も。2点リードの8回無死二、三塁から右前への2点適時打。それだけじゃない。守っては先発・高橋を好リード。「走っていた真っすぐを最初に見せるようにして、そこからは変化球で勝負という感じだった」。6点リードとなった8回先頭に初安打を許すまでパーフェクト、最終的には完封に導いた。

 打てる捕手なのには理由がある。「先制点が絶対ほしかったので長打を狙っていた」という1回はカウント2―2からの内角直球を仕留めたが、「自分には外の低めに見せ球の変化球がきていたので、最後は内角の真っすぐが来ると思って狙っていた」。2ストライク1ボールから外角のスライダーを右前2点適時打にした8回は「(直前のスライダーを)続けてくると思って逆方向を狙っていた」。配球を完全に読み切っていた。

 今季限りで退任する慶大・大久保秀昭監督(50)をして「郡司がレギュラーになった1年秋からチームの勝率が高くなった」。こう言わしめる勝てる捕手が次なるターゲットに定めたのはプロ1年目での開幕スタメンだ。「開幕からスタメンというのは狙っている。名古屋へ行ったら遠慮せず、どんどん自分を見せたい」。他球団では今季限りで引退した巨人・阿部やDeNA・戸柱などの例はあるが、中日で新人捕手の開幕スタメンは2リーグ分立後初。ただ、現在のチーム状況も考えても、やってのける可能性はある。

 

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