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【大相撲】

序二段まで落ちた元大関 6連勝で十両復帰“王手” 照ノ富士「自分の相撲やって終わる」

2019年11月21日 0時3分

平戸海(右)を小手投げで破り6連勝を挙げた照ノ富士

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◇20日 大相撲九州場所11日目 照ノ富士〇<小手投げ> ●平戸海(福岡国際センター)

 爪を立ててどん底からはい上がり、息を吹き返そうとしている元大関がいる。

 幕内優勝1回。そんなプライドも捨て、序二段まで落ちて西幕下10枚目まで番付を上げてきた照ノ富士が、平戸海を小手投げで破り負けなしの6連勝。再び日の目を見るまであと1勝にこぎつけた。

 幕下15枚目以内で全勝すれば十両昇進の対象となる。「(次は)思い切っていく。勝っても負けてもいいんで。自分の相撲というか、できることをやって終わる」と挑戦者の意気込みを口にした。

 左膝の半月板、右膝の前十字靱帯(じんたい)、左肘、糖尿病…。「手術するところは全部手術する」と覚悟を決めて、幕下に陥落した昨年名古屋場所から4場所連続で全休。今場所は2大関が休場、高安は来場所で関脇に陥落するが、大関経験者が幕下以下で現役を続けたのは照ノ富士が初めてだ。

 「(期待は)そんな苦にならないです。最初から自分の中で決めてるから。できたらいいし、できなかったら次の場所でと思ってる。期待はありがたいけど」

 御嶽海より1つ年上なだけの27歳。自分と向き合い続けた元大関は精神的にも成長し、歴史に名を刻む復活劇へ歩みを進める。

 

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