おーくしょん -True End ver.-
「……よし、落とせた!」
次の瞬間、胸の重量感が一気に増加する。
「おお、さすがにおっきいなぁ……」
そう言いながら俺は自分の身体に新しく追加されたおっぱいを揉んでみる。
「触り心地もいいな……」
おっぱいの触り心地を愉しみながらも、俺は携帯から目を離さない。
こうしている間にも、新しい身体のパーツ、そして属性がアップされているのだから。
「ん?今度は『可愛らしい声』だって?」
試しにサンプルを聞いてみる。
……おお、確かに高く澄んだいい声だ。この声を俺が出せたら……!
こうして、俺の身体はまた少しずつ女の子らしくなっていった。
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俺がそのサイトを知ったのは友人である斉藤敏明の紹介からだった。
敏明は銀髪とポニーテールがよく似合う女だ。
身長は小柄で、時折小学生にも間違えられている。
我が大学のアイドルで、俺の幼馴染でもある。
昔は一緒に立ちションとかしたなぁ。修学旅行で一緒に風呂入って、アソコの大きさを比べ……ってちょっと待て。
敏明は女だ。なんで一緒に立ちションした思い出がある?
修学旅行でアソコの大きさを比べる?どうやって?
思い出してみると、他にも矛盾することがたくさんあった。
……そもそも、なんで敏明って名前なのに、女なんだろうか。
「……ああ、そうなってるんだ?」
敏明を問い詰めると、そんな言葉が返ってきた。
「なるほど、環境は変わっても、思い出までは変わらないか……深いねぇ」
意味がわからない。
不思議そうに敏明を見つめていると、敏明はニヤリと笑いながら携帯を取り出した。
「清彦も女の子になってみたくない?」
それは一見すると、ごく普通のオークションサイトだった。
だがその取り扱っている中身は異常な物だった。
『カテゴリー・身体:子供サイズから大人サイズまで、様々なニーズに答えます』
『カテゴリー・頭髪:髪の色から髪型まで。セットが面倒な方向け髪型固定タイプもあります』
『カテゴリー・属性:あなたのお好みで様々なオプションが取り付けられます』
……なんなんだ、これは?
「このサイトはね、女の子の身体を提供するオークションサイトなのさね」
「……どういうことだ?」
「百聞は一見にしかず。とりあえず何か買ってみるといいよん」
「金ないぞ、俺」
「大丈夫、ここは金銭以外のもので取引するから。あ、魂とかそういうものじゃないから安心してね」
後で思えば、この時ちゃんと確認しておけばよかったのだろう。
だけど俺にはこの後に起きる出来事なんて当然予測できなかったわけだし、その後では既に手遅れだったのだ。
もっとも、後悔などしてないんだけど。
とりあえず俺は、『身体』カテゴリーから適当に選んで購入ボタンを押す。
『低身長・小柄』と書かれていた。
他に落札者がいなかったらしく、すぐに『落札されました』と表示される。
次の瞬間、視界が急に低くなっていあた。
「え?なんだ?」
いつの間にか服がぶかぶかになっていた。
股間に手をのばす。ない。でも彼女である双葉と同じ物がついてる気がする。
胸元を触ってみる。そんなにない。けど、ちょっとやわらかい。
これって……。
「うん、今の清彦は身体だけ女の子になってる」
そう言って敏明が鏡を差し出してきた。
覗きこむと、いつもの俺の顔があった。が、なんとなく雰囲気が違う気もした。
「身体の影響で多少は女の子っぽくなってるよ。あ、あと周りの認識も女の子だったことになってるから色々大丈夫だよ?」
「……凄いな」
「そうでしょ?ね、もっとやってみない?」
敏明が問いかけてくる。
「このサイトはヤバイ」とは思ったが、俺の中では危機感よりも好奇心のほうが勝っていた。
もっとやってみたい、女の身体を愉しみたい。
そんな事を思いながら、俺は頷いた。
『落札完了。代価:男の身体及びそれに対する執着心(Lv1)』
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帰宅した俺は、早速先程のサイトを開いた。
さて、まずはどうしようか……。
そういえば、敏明が別れ際にこう言ってたな。
「まずは顔を変えてみたらどうかな?」
まあ、確かに多少女らしい雰囲気になっているとはいえ、男の顔が女の身体についてたらおかしいかな。
よし、探してみるか。
『顔カテゴリー』を選択すると、女の子の顔がたくさん表示される。
タイプは色々あるが、可愛いとか綺麗という感じの顔が多かった。
考えてみれば当然だ。容姿がいいに越したことはない。
しばらくして、一つの顔が目に入った。
『小顔Ver23.廉価版:人気のクールな美少女タイプ。廉価版の為いくつかの属性が固定となっておりますので予めご注意ください』
属性が固定?またよく分からない要素だ。
説明文の続きを読んでみる。
『属性は「髪型:金髪ツインテール」「眼鏡(伊達)」「無表情Lv1」「甘党」です。これらは別属性を購入し上書きしないと長時間の変更は出来ません』
……例えば髪型を変えても、しばらくするとこの髪型に戻るということだろうか。
よくわからんが、別の髪型を買えばいいみたいだし、いいか。
俺は購入ボタンを押す。が、すぐに解除される。
「どういうことだ?」
すると注意書きが表示された。
『他に落札希望者がいます。再度購入ボタンを押してください。 ただし、○■△』
どういうわけか途中から読めなくなっていた。
まあ恐らく、落札条件が上がるとかそういうことだろう。
なにを元に落札しているのか知らないけど、大した物ではないだろう。
俺は再度購入ボタンを押す。
しばらくすると『落札されました』と表示された。
すると、俺の肩にやわらかいものが触れる感触がした。
敏明から借りっぱなしだった鏡を覗くと、俺の顔は可愛らしい女の子のものになっていた。
「おお、すげえ!」
試しにいろんな表情をしてみようとする。
だけど、あまりうまく動かせない。
頑張って笑ってみたが、どこかぎこちない感じがする。
なるほど、これが『無表情Lv1』か。
まあ、こういうのも可愛くていいな。
それにしても、女の子の身体か……。
男のより柔らかくて、身軽でいいな。うん、もうこのままでいいんじゃないかな?
『落札完了。代価:男の身体に対する執着心Lv6(完全放棄)[備考:落札条件を上げた為、通常よりコストが倍になっています]』
などと画面に表示されているとは知らずに、俺はサイズの合わない服を脱ぎ捨て風呂へと向かった。
浴室に入り、自分の身体を見下ろす。
白くて、細くて、綺麗だな。
……これが女の子の身体か。
これが自分の身体だと思うとワクワクする。てか興奮する。
さて、とりあえず身体を洗って、それから……。
ああもう、我慢できねえっ!
俺は自分の股間に手を伸ばす。
そこにあるのは慣れ親しんだ息子ではなく、彼女とヤるときにお目にかかることの多い溝だった。
「俺に……ま○こついてんだ……」
ちょっと感動的だ。
なんていうか、ち○こがついてた時より自然に見える。まあ、女の子の身体なんだから当然なんだけど。
今まで自分にち○こがついてたのが信じられないくらい、それは自然に存在していた。
「生えてないんだ……」
パイパンだった。まあ、今の身体にはそれがあっている気がするから別にいいけど。
そっと触れてみる。
「んっ……!」
びくっと身体が震える。
ま○こに触れた指先を見ると、少し湿っていた。
どうやらこの身体になったことに興奮して、濡れていたらしい。
「ふふっ、えっちだなぁ、俺♪」
ここを弄ったらどうなってしまうんだろう。
自然と右手は動いていた。そして……
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浴室から出る。
ちょっとのぼせ気味だが仕方あるまい。
それにしても……うん、よかった。
女の子すげえ。マジすげえ。
まあそれはともかく。
今の俺は髪を下ろした状態である。
髪が水を吸って、かなり重い。
ゆっくりとタオルで水をふき取ると、だいぶ楽になった。
やや湿っていたので、めったに使わないドライヤーを取り出す。
しっとりと塗れた髪を乾かしていると、玄関のドアがノックされた。
ドアホンを使わない知り合いは一人しかいない。
彼女の双葉だ。
やばい。双葉にこの姿見られたら、どうなるんだ?
俺だと気付かれないんじゃないか?
下手すりゃあらぬ疑いをかけられかねない。誘拐とか。
そんな俺の心配を他所に、勝手にドアを開け、双葉が上がりこんできた。
「やっぱりいたの、清彦」
「へ?」
「返事がないと思ったら、お風呂か。それは仕方ないな」
双葉の反応は意外なものだった。
なんというか、普通。
いつもと変わらない反応。
「あの、双葉さん?」
「なにか?」
「その……俺を見て、どう思う?」
「……いつも通り可愛いと思うけど」
……なるほど、双葉にとって今の俺の姿が普通らしい。
ということは、あのサイトで身体を変えたら、周囲の認識もそれに合わせて変わるわけだ。
……という事は、敏明も元は男だった?
そう考えると色々つじつまが合う気がした。まああいつの事は今どうでもいいんだけど。
あ、もう一つ確認しておかないと。
「ねえ双葉。もう一回変なこと聞くけど、俺と双葉の関係ってなんだっけ?」
「付き合ってると思ったけど、違うの?あんたは私の彼氏、私はあんたの彼女」
「俺、女の子だよね?」
「そうだね。それがなにか?」
双葉は自分が言ったことの矛盾に気付いていないようだった。
「そんなことより、またあんた部屋を散らかしっ放し」
「あ、うん」
「ほら、掃除してあげるからその間に着替えて」
双葉が閉まってあった掃除機を取り出す。
双葉はたまにこうして掃除をしてくれる。
非常にありがたいが、隠してあるエロ本を引っ張り出し、それを俺に見せ付けて「こういうことしたい?」と誘ってくるのは勘弁してもらいたい。うっかり変なエロ本買っちゃったら大変なことになる。
この間は友人の誰かがこっそり置いていったスカトロ系のAVが見つかった。
どうなったかは……思い出したくない。てか忘れた忘れさせろ忘れさせてくださいお願いします。
……今は別に隠してないからいいけどな。
そんなことより着替えである。
が、部屋にある服は元々の俺が着ていた服しかない。
即ち、今の体格よりも大きい、男物の服だけ。
今の俺に合う服なんてるわけが……そうだ!
俺は携帯であのサイトを開く。
しばらく探すと、狙い通りのものがあった。
さっそくそれに入札する。
落札者はいなかったらしく、一瞬にして変化が起こった。
殺風景だった俺の部屋が、華やかな雰囲気に包まれた。
カーテンや布団が明るい色に変わり、ぬいぐるみや鏡台といった物がどこからともなく現れる。
タンスを開けると、中には女物の下着。別の段にはブラウスやスカートも入っていた。
それほどまでの変化だったが、双葉は気にする様子もなく掃除を続けていた。
今俺が落としたのは、こういうものだ。
『カテゴリー・生活必需品:女の子の生活に必要なものを取り揃えています』
『部屋+衣服セット:今の貴方の姿に合わせたサイズのものを御提供します。いくつかの属性が固定になりますので予めご注意ください。
属性は「ニーソックス」「スカート」「可愛いもの好き」「甘党」です』
甘党が被っているが、まったく問題はない。
でもスカートには抵抗が……いや、別に問題ないか。せっかくの女の子なんだから、女の子らしい格好のほうがいい。
『落札完了。代価:女の子の生活に対する抵抗感Lv2』
適当に服を選び、着替える。
ブラはつけるほど大きくないのでパス。
上はキャミソールを選ぶ。なんか可愛らしくて着てみたくなったからだ。
下はスカート。それしかないんじゃ仕方ない。
それにスカートを穿くって考えただけでなんかワクワクする。
ウキウキした気分で着替えを始める。
まずはパンツ……ショーツって言うべきか?
まあ呼び名はなんでもいい。穿ければ。
ごく普通の、白いショーツを選び、脚を通す。
男が着け慣れていないブラならともかく、ショーツで手間取ることはない。
ピッタリとしていて、肌触りが良い。
普段トランクスしか穿いていない俺には中々新鮮だ。心地良い。
次はキャミソール。これも頭から被るだけ。
ちょっと肩紐がずれそうになるが、部屋の中では問題ない。外に出るときは上着を羽織ればいい。
そもそも見えても困らないしね!小さいから!
……後で胸、大きくしよう。その方が楽しそうだ。
さて、いよいよスカートだ。ここからは未知の領域。
穿き方はわかる。実際に穿いたことなくても、それくらいはわかる。
ならば、後は勇気だけだ。加速装置ないけど。
スカートに脚を通す。右脚、そして左脚。
そしてゆっくりと持ち上げていく。
膝……太腿……腰。
手元を確認しながらホックを留め、ファスナーをゆっくりとあげる。
……穿けた。
初めて穿いたスカートはヒラヒラしていて、脚がむき出しで、なんとなく心細い感じがした。
でも、裾や外気が太腿に触れる感触はとても心地良かった。
なんかもう、ずっとスカートでいたい気分だ。
そういえば、他にどんな服があるかな。
なんだか愉しくなってきた俺は、タンスの他の段を開けてみる。
そして、それはそこにあった。
それはとても長くて、白かった。いや、黒とか縞のもあったけど、今手に取った奴は、白。
所謂靴下。ルーズソックスかと思ったが、もっとぴっちりとしそうな感じ。
ニーソックス、それも膝上まで丈のあるオーバーニーソックスと呼ばれるものだ。
そういえばさっき書いてあった属性に「ニーソックス」とあった。
……履いてみたい。履いていいのか?
いや、むしろ履くべきだ。だって、もう俺のなんだし。
ちょこんと座り込み、ソックスに脚を通す。
靴下くらい当然履いたことはあるが、ここまで長いのは初めてで、ちょっと戸惑った。
脚にピッチリとした感触が伝わる。この肌触りもまた、心地良く、何よりスカートの心細さを減らしてくれた。
……ああ、なんかキモチイイ。
女物の服最高。もう男物なんて着れない。
あ、そういえば髪、縛らないと。
そう思って頭に手を伸ばすと、いつの間にかまた元の髪型に戻っていた。
予想したとおり、自動的に髪型は戻るらしい。便利だ。
恐らく今俺がスカートやニーソックスを選んだのもその影響だろう。
まあ、気に入らなくなったらまた別の属性で上書きすればいい。
俺は上機嫌で双葉へ近づいていった。
ちょうど双葉も掃除が終わったようで、いつの間にか現れていたソファーに腰掛け、くつろいでいた。
「双葉、どう?」
くるりと一回転。
「ああ、似合ってる似合ってる。特に絶対領域がいい感じ」
絶対領域ってなんですか?
「それにしても、いつ見ても綺麗な髪だ。
ちょっと羨ましいな。それ、染めてるわけじゃないんでしょ?」
「え?う、うん、まあ」
染めてはいない。うん。地毛と言えるかは疑問だが。
「ああそうそう、そう言えば今掃除してたときにこんな本が出てきたんだけど……」
え?
待て、今日は如何わしい本なんて隠してない筈。
一体、なにを見つけたんだ!?
「女の子同士でえっちなことする本だなんて……やはり清彦はエロいな」
「そ、それは百○姫わい○どろーず!?」
前に敏明から借りた漫画じゃないか!
趣味に合わなくて本棚に入れっぱなしにしてたの忘れてた!
「それにしても本棚に堂々と置いてるなんて……誘っていると考えてもいいわよね?」
し、しまった!借り物だからと本棚に入れといたことを忘れていた!
「まあ、こんな本なくてもえっちなことするけどね」
そう言いながら双葉は俺を抱きかかえ、ベッドに押し倒した。
どっちにしろ、やるんですね。
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ベッドに押し倒された俺の唇に、双葉の唇が覆いかぶさる。
「ん…っ…ん……」
口の中で双葉の舌が暴れ回る。
「ん…ぬむ……ん…っ!」
口中の唾液を舐め取ろうかという勢いで、舌を動かしていく。
やがて俺の舌に絡みつく。キモチイイ。
「ん……ぷはっ」
双葉の口が離れていく。
その口を見つめながら、俺はどこか物足りなさを感じていた。
「もっとキスして欲しいの?」
ニヤリと笑いながら、双葉が尋ねてくる。
静かに頷いた。
「だが、断る」
「えっ……ひゃぅ!」
突然股間の割れ目に触れられ、俺は思わず声を上げてしまう。
「こ~んなに濡れてるじゃない。こっちを味わいたいねぇ」
そういいつつ、双葉の口は俺の胸元へと移動する。
「でもこっちのサクランボも味わいたいなぁ。ぺったんこだけど」
と言いながら、双葉は俺の乳首を咥えた。
「にゃぅっ!」
猫のような声が自然に出てきた。
「硬くなってるじゃない……味も見ておこう」
さらに舌で、ゆっくりと味わうように乳首を弄っていく。
まるで口の中に入れられたサクランボを舌で転がしているかのように、何度も何度も舐めあげてくる。
「ひゃっ……ふ、双葉ぁ……ぁんっ!」
なんと気持ちいいのだろうか。
これが、女の子の身体かっ……!
さっきこっそりお風呂でオナニーしたけど、人にしてもらうほうがキモチイイ!
「オナニーはオナニーで別の気持ちよさがあると思うけどねー」
心を読むな。てかバレてた?お風呂で愉しんでたのバレてた?
「だって清彦エロいもん。お風呂でオナニーするの習慣じゃん」
え?女の子の俺、そこまで変態?
「初めて一緒に入った時なんか、奥まで見せ付けるように激しく痴態を見せてくれちゃって……」
それじゃただの頭おかしい痴女じゃねーか!
「まあ、そんなエロくてちっちゃい清彦が、私は大好きです」
嬉しいが、微妙に嫌です その告白。
「さて、本命を味わう前に……」
そう言いながら双葉は、俺を抱きかかえる様に体勢を変えた。
双葉はそれほど力持ちって訳じゃない。
ただ単に、今の俺の身体が小さくて軽いから、こんなにも簡単に体勢を変えられちゃうんだ。
だから、この身体の俺と双葉なら、セックスは双葉の方が主導権を握るということか……。
「清ちゃん清ちゃん清清ちゃん、軽くてエロいマイエンジェル♪」
なんかのCMソングをモジって変な替え歌を歌いだした。
「謝れ!池○屋に謝れぇ!!」
「言わなきゃわかんないわよ。それに……」
胸と割れ目を同時に触られる。
「ぁっ!」
「軽くて強い、って所は共通してるわよ?良かったわねぇ」
「ランドセルと一緒にっ、ぁん!しないでよぅ、ひゃぅ!」
「あー清彦ランドセル似合いそうだもんねぇ。今度背負ってみる?赤いの貸すよ?」
多分実家にあるランドセルも赤くなってると思うんでいいです。
そんな軽口を叩きながらも、双葉の右手は胸を、左手は割れ目を攻め続けていた。
「ぁぅ、ひゃぅ、あぁん!だ、だめぇ!」
「さぁて、そろそろペッタンコな胸揉み飽きたし……」
ぜ、絶対後で胸大きくしてやる!双葉よりも大きく!
「メインディッシュといきますか♪」
再び体勢を変えられる。
仰向けに寝かされる。
目の前には双葉のま○こがあった。所謂、シックスナインという形。
……濡れてる。俺を攻めて、興奮してくれてたんだ……。
なんだか、嬉しくなった。
「さ、清彦、今度はアンタも気持ちよくしてね?」
「……うん」
俺はゆっくりと双葉のま○こに舌を這わせる。
「……んっ、いい、いいよ清彦……」
「ひゃぅ、ふ、ふたばぁ、気持ちいいよぅ……」
後はもう、必死だった。
気を抜けば気持ちよさに流され双葉を気持ちよくさせてあげられなくなってしまう。
双葉も同じようで、時々舌の動きが乱れてしまう。
それでも、やがてその時は来る。
「き、清彦、きよひこぉぉっっ!!」
「ふ、ふたばぁ、ふたばぁぁぁ!!」
互いの名前を呼びながら、俺達は、ほぼ同時にイった。
……女の子キモチイイ。
もう、ち○こいらない。ま○こあればそれでいい。
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……こうして、冒頭に戻る。
俺は手に入れたばかりの巨乳を片手で揉みながら、サイトを見続ける。
このサイトを教えてくれた敏明には感謝しても仕切れない。
……敏明って誰だっけ?俺の友人の名前は、明菜だろ?
まったく、親友の名前を間違えるなんてどうかしているな、俺。
それはともかくとして、なんにせよ、明菜には感謝しないとね。
……感謝って、何を?
ふと抱いた疑問。しかし画面に映った新しい『商品』を見た瞬間、その疑問は一瞬で消えてしまう。
「あ、この髪型いいかも!双葉、誉めてくれるかな?明菜はからかってきそうだけど……」
さらに可愛らしくなった声が心地よく聞こえる。
ああ、もっともっと女の子らしくなりたい。
男だった頃は、女がファッションとか化粧とかで自分を飾るのが馬鹿らしく思っていた。
でもこうして女の子になって、そう思っていた自分が愚かであると思った。
だって、楽しいんだもん。
着飾って、化粧して、自分の魅力を引き出させる。なんて楽しいんだろう!
女の子として着飾って、女の子として双葉と話をして、女の子として双葉や明菜とイチャイチャする。
もう俺、一生女の子でいいや!
『胸の代価:女の子として生きる楽しさLV-4』
『声の代価:女を磨く楽しさLv-4』
俺は気付かぬまま、女になっていく。
自分の中にある理想の女性像を自ら体現するかのように……。
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一方その頃、敏明は――
携帯でサイトを閲覧しながら、敏明は新たな『商品』を探していた。
その時、ふと見慣れないカテゴリーがあることに気付く。
「『カテゴリー:名前』?こんなのあったっけ?」
敏明はそのカテゴリーを開く。
画面が切り替わり、このような文が表示された。
『『名は体を表す』という言葉があります。それを承知した上でこのカテゴリーを利用してください』
「……どういうことだろ?」
敏明は少し考えたが、結論は出なかった。
「ま、たいしたことないでしょ」
敏明は考えるのをやめ、『はい』と書かれたボタンを選択する。
今度は大量の名前が表示された。
いくつもの名前が大量に表示されている様は圧巻で、だけどどこか不気味でもあった。
「この姿に敏明って名前は似合わないよねー♪」
だが敏明は深く考えることはせず、名前を上から一つずつ見ていく。
そして、一つの名前を見つける。
「『明菜』か……。いい名前じゃない」
敏明はその名前を選び、購入ボタンを押した。
一瞬の間の後、画面が切り替わり、新たな文が表示された。
だが、敏明がその文を読むことはなかった。
それどころではなかったのだ。
敏明は頭を抱えうずくまる。
頭の中に、大量の情報がどんどん流れ込んできた。
「な、なに……これ……どうなってる……?」
それは、思い出。
小さい頃におねしょして叱られた記憶。
幼稚園で悪戯好きな男子にスカートを捲られた記憶。
七五三で可愛らしい着物を着て、似合っていると誉められた記憶。
「え……なにこれ……おれ……」
小学校に入学した記憶。
同じクラスの男子に初恋をした記憶。
そして隣のクラスの女子とその男子が付き合っていたことを知った失恋の記憶。
そんな自分を清彦が慰めてくれた記憶。
「なんなの……ぼく……どうなっちゃう?」
どんどん新しい記憶が流れこんでくる。
敏明が『明菜』という少女として生まれた、新しくも懐かしい記憶。
それと同時に敏明としての記憶が失われていく。
中学に入り、部活に打ち込んでいた記憶。
高校の頃に親友の清彦が女の子と付き合いだしたのを見て、なんだか悲しくなった記憶。
「なに……?なんで、涙出てくるの……?」
――自分が、清彦が好きだったと気付いた記憶。
「おかしい、おかしいよこれ……だって清彦も、女の子じゃない!女の子同士なのに、女の子同士なのにぃ!!」
清彦の彼女である双葉と出会い、友達になってしまった記憶。
友達を応援したい気持ちと、自分の恋心で板挟みになってしまった記憶。
「あたし、あたしぃ、おかしくなっちゃう!おかしくなっちゃうよぅ!」
幸せそうな親友を見て、なんで自分でないのだろうと不満に思った記憶。
だけど二人と一緒に過ごすうち、双葉の事も好きになった記憶。
そのことを二人に打ち明けるべきか悩み続けていた記憶。
勇気を出して想いを打ち明けた記憶。
二人に受け入れられ、嬉しさで大泣きした記憶
みんなで海に行った記憶。
修学旅行で清彦や双葉とお風呂でスキンシップした記憶。
三人で一緒の大学に通おうと約束した記憶。
合格発表で、三人で泣いて喜んだ記憶……。
「いや、いや、いやぁぁぁぁぁ!!!!!!」
大量の記憶に押しつぶされるように、敏明は叫びながら倒れこんでしまった。
やがて、彼女は目を覚ました。
「ん……あれ?」
うつ伏せになっていた身体を静かに起こす。
「あたし、なにしてたんだっけ?」
手元を見ると、携帯がなにかを表示していた。
『落札完了。代価:敏明という存在全て』
『払える代価がなくなった為、御客様との取引は停止とさせていただきます。
当サイトへのブックマーク及び御客様の当サイトとの取引記録は世界との整合性を合わせる為、消去させていただきます。
長らくの御愛顧、本当にありがとうございました』
「敏明……?なにそれ?」
敏明だった彼女は、首を傾げる。
「えっと……あたしは斉藤明菜。当然敏明という人ではない」
敏明――否、明菜は確認するように呟く。
「なんか気持ち悪いなぁ。閉じちゃえ♪」
明菜は、見覚えのないそのサイトを閉じた。
画面に三人の少女が仲良くじゃれあっている画像が表示される。
「ふふ、清も双葉も可愛い!二人に会いたいな♪」
幸せそうに明菜は微笑み、親友兼恋人達にメールを送った。
その姿、行動には敏明としての面影はなく、まるで生まれつき『明菜』という女だったような振る舞いであった。
名は体を表す。
人や物の名称はその本質を表現しているという、昔からの諺である。
敏明は『明菜』という名前を手に入れた事で、身も心も、過去も未来も全て、『明菜』という存在に変わってしまったのだろう。
これが幸か不幸か、それは誰にもわからない。
「ねえねえ。面白いサイト拾ったんだ♪」
「ん、なんだこのサイト?」
「へへ、気になる?」
「君も、女の子になってみない?」
いい絵があったのでつい書いちゃった話です。
図書館に入れたものに敏明の結末が追加されています。
支援所では『記憶まで書き換わったらTS娘の旨みがない』という人も多いようなので、あえて書いていませんでした。
個人的には、『元の姿を知っていれば記憶の書き換えもそれなりにおいしく頂けるよ?』と思っています。
ただし自分がTSするという妄想をするならそうはいきません。
それだったら記憶残ってた方がいいと思う。
これは大体そんな感じの話です。
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