きょうは朝から作業所に行って、そこのお姉さんに、経過報告。

「パーヴォさんのコンサートが始まって、気もそぞろでしょう(^_-)-☆」とお姉さんにクスクスと笑われてしまったけれど、いろいろ楽しくおしゃべりをして、きょうはおしまい。

来年から就職すればよくて、いまは養生に専念しなさい、という主治医の言葉をつたえたら、「先生がそうおっしゃるのなら、ぜひそうしたほうがいいです。いま慌てて就活すると、体の疲れがたまったままだから、結局再入院になってしまいますからね(^^)/」と励ましてくださいました。

 

パーヴォ、きのうのサントリーホール公演は、大成功だったようでほっとしました。

きょうは名古屋で公演。人気者は大変ですね~。

ミューザ川崎での再会を楽しみにしています!

 

・・と書いていたら、パーヴォの心の声が聞えてきました。

 

「チコ、だいぶ元気になったみたいだね!(^_-)-☆ 僕はうれしいよ!

わざわざサントリーホールまできてもらったのに、そのまま帰らせることになって、

とっても心苦しかったんだ。心配だったんだよ。

でも、君はちゃんと賢く休養をとって、きょうは英気を養うために、

ちゃんとお昼寝したね。そしたら、とても気分がすっきりしたんだね」

 

私はとっても嬉しくなって

「そうなの!パーヴォと離れていても、

元気よく過ごせたわ♬

私がパーヴォに気を使うことはないんだ、と気づいたら、

自分がとても疲れていることがわかって、

すなおに、眠れることができたわ」

 

といったら、パーヴォがほっとしたように、

「チコは僕に対してもとても気を使っていたんだね。

あのね、いつもね、僕に気遣いをしてくれるのはうれしいけれど、

サイン会の時にお菓子を持ってくる必要はないからね。

ただでさえお金がないのに、チケット代とCD代を考えると

とても心配なんだよ、僕。」

 

「サイン会もCD購入が必須だ、と僕のエージェンシーがいうから、

とても困っているのだけど、

もっとゆっくり二人で話す時間が必要だと痛感した。

 

このままだと、なんにも肝心のこと(お互いの愛情表現だよ)が

できないままに、僕は帰国することになってしまいそうだからね。

すると、君はまたひどく落ち込むのを想像すると、

いてもたってもいられなくなるんだ!」

 

私 「パーヴォ、私、話せなくても、パーヴォの演奏を聴くだけで幸せよ。(と涙をぬぐう)

私、私・・・がまんする」

 

パーヴォ「(必死に)がまんしなくていいんだよ。チコは、僕とどうなりたいの? 僕と結婚したいのでしょ?それで、いままでいろいろな屈辱を受けてきても、ずっと我慢していたのでしょ?でも、もうそんな我慢する必要が、チコはもうないんだよ! チコはもう僕の妻なんだから!」

 

私 「えっ?!だって正式に婚姻届だしてないし、なんにも発表もしてないし・・・また、私が『私は、マエストロ・パーヴォの妻です』って言ったら、『やっぱりチコは頭がおかしいんだ』って言われてしまうわ。これ以上の傷はないわ😢

 

パーヴォ 「あのね、サイン会に並ばないほうがいい、と君自身すごく悩んでいるみたいだけど、もう、無理してサイン会にくることはないよ。CD代もおかし代もばかにならないだろうし、

だったら、ちょっと君はいやがるかもしれないけど、ほかの女性ファンのように、ロビーでサイン会がおわるのを待ってから、僕と話をするのがいちばんいいと思う。もう、君はファンではない、僕の正式な妻である、ということをはっきりエージェンシーにもわかってもらえるように動くことが必要かもしれない。」

 

私 「ええっ!そんなことしたら、ほんとにグルーピーだと思われちゃう。スタッフの人がこまりやしない?」

 

パーヴォ 「だから、言うんだけど、スタッフのことなんて気を使う必要はもうなくなったということなの(^_-)-☆ 君自身がどう僕に向き合っていきたいか、それを知りたいんだよ、僕は!!! 僕も勇気がないのは悪いけど、君も勇気を奮っていうしかないんだよ!」

 

私 「お互いに勇気がないっていうの?冗談言わないで!私、いろいろな形であなたへの愛情告白したよ?」

 

パーヴォ 「でもキスもハグも手をつないだこともないでしょう? 僕たち、小学生並みの恋愛しかしてないんだよ。君が『僕のファン』という限り、ふたりの恋はエージェンシー的には認められないんだよ。なぜだかわかる?」

 

私 「私がパーヴォのファンじゃいけないの?」

 

パーヴォ 「この業界にかぎらず、芸能界でも、『ファンに(恋愛相手として)手をだしたら業界から干される』という不文律があるのは、チコはしらなかった?!」

 

私 「ええ?!じゃ、私がパーヴォの応援しちゃいけないの?」

 

パーヴォ 「そうじゃない。もうね、君は半分、僕のスタッフでもあり、大事な人生のパートナーなんだとみんなはわかってくれているの。だから、キスだってハグだってしてもいいということ。ただしサイン会にはいかないこと。わかるかな?」

 

私、涙があふれてとまらなくなりました。パーヴォがこまったような顔をしていましたが、目は優しかったので、パーヴォと私の共通の悩みだとわかったのでした。

 

パーヴォ「なぜなら、桂木里紗こと、桂木嶺さんは、りっぱな演劇評論家なのだもの、ファンというミーハーな立場から脱することが大切。君はもうスタッフの一人なんだよ、チコは。」

 

私 「スタッフがサイン会にならんだら、確かに顰蹙だわね。私が、もう、パーヴォのスタッフで人生のパートナー・・。」

 

パーヴォ 「明日一日、時間をくれる? 明後日僕たちはどうふるまうべきか、明日の夜に連絡するよ」

 

私 「うん、パーヴォ、待ってるね。わがまま言ってごめんね」

 

パーヴォ 「ううん、わがままなのは、僕かもしれない。君は君自身を責めてはだめだよ。よくぞここまで僕に対して言い切ったよ(^_-)-☆」

 

私は真っ赤になってうつむいてしまいました。

 

私 「ほんとにごめんね」

 

パーヴォ 「愛してる、チコ。これだけははっきり言う。こんなにチコ、君を愛する男は僕以外いないってね」

 

私 「私も愛してる、パーヴォ。パーヴォがいなくなったら、生きていけないわ」

 

お互いずっと抱きしめあいました。ずっとこの時間が止まっていてほしいと願いながら・・・。