「第39回ジャパンC」(GI・24日・東京・芝2400メートル)で府中巧者が一気に頂点取りを狙う。ムイトオブリガードは前走のアルゼンチン共和国杯で、デビュー21戦目にして待望の重賞初Vを飾った。東京芝では6戦4勝、うち2400メートル戦は3戦全勝と抜群の相性を誇る舞台。同レース連覇が懸かるルメールを背に、GIタイトルをつかんでみせる。
遅咲きのムイトオブリガードがGIタイトルを虎視眈々(たんたん)と狙っている。19日は栗東坂路を4F62秒6で駆け上がり、20日の追い切りに備えた。
デビュー21戦目となった前走のアルゼンチン共和国杯で待望の重賞初制覇。好位から抜け出す正攻法の競馬で、見事に勝利を手繰り寄せた。柴原助手は「前走はいい状態で出られた。古馬になってからはダメージが少なくなり、体がしっかりしてきた」と充実ぶりを口にしながら「暑い時季は駄目だけど、涼しくなる今の時季は頑張ってくれている」と話した。
東京芝では【4101】と実績を残し、東京芝2400メートル戦に限れば3戦3勝と文句なし。「右回りだともたれて加速しないところがあるが、左回りだと反応がいい。東京だとコーナーもゆっくりですし、広いコースは向いている。2400メートルは適距離だと思います」と楽しみにした。
鞍上は現在JRA145勝とリーディングトップを走るルメール。2011年ブエナビスタ、12年ジェンティルドンナで制した岩田康以来2人目の同レース連覇が懸かる。18年6月の東京・町田特別1着以来8戦ぶりのコンビだが【2001】と好相性。「癖もよく分かっている。直線で外に出してくれれば」と柴原助手は信頼を寄せた。
きっかけをつかんだ5歳馬が、頼もしいパートナーとともに、得意の舞台で強豪勢を蹴散らす。 (栗東取材班)