シニアツアー▽2日間競技▽19日、埼玉県鳩山町、鳩山CC(6970ヤード、パー72)▽晴れ、気温20・9度、西北西3・4メートル▽賞金総額2000万円、優勝360万円▽60選手▽観衆464人
国内シニアツアーの今季最終戦は、今大会のコースで研修生時代などを過ごした山添昌良(52)=シーミュージック=が4アンダー68をマークし、倉本昌弘(64)、寺西明(53)=日本港運=らとともにトップと2打差2位タイの好スタートを切った。首位は石鍾律(ソク・ジョンユル、50)=韓国=で6アンダー66。単独13位以内に入れば逆転で賞金王となるタワン・ウィラチャン(52)=タイ=は12番でホールインワン達成も72に終わり、28位タイと出遅れた。
5バーディー、1ボギーで初日を終えた山添は「最高な出だしでした。でも、後半はバーディーチャンスにつくけどパットが入ってくれなかった」と振り返った。
今大会にはレギュラー、シニアの両ツアーで活躍し、世界ゴルフ殿堂入りしているコリン・モンゴメリー(56)=英国=が特別参戦。あこがれの選手と同組で回った山添は「ショートゲームの柔らかさはすばらしい。間の取り方など自分の時間のつくり方は勉強になった」と感嘆した。
舞台は、山添が約2年の研修生時代とプロ入り後10年ほど在籍していた思い出のコース。「(ここに来ると)ほっとします。今の自分のゴルフはここで勉強させてもらいましたから」。“恩返しV”へ、まずは山添が好スタートを切った。 (櫛谷和夫)