日本代表がホームで屈辱を味わった。W杯アジア2次予選・キルギス戦(14日・ビシケク)からの大幅なメンバー変更が影響したのか、日本の4失点は今夏の南米選手権・チリ戦(6月17日)以来で森保体制下でのワーストタイ。前半だけで4失点は1954年のインドネシア戦以来、実に65年ぶりとなる惨劇だった。日本は12月に東アジアE-1選手権(韓国・10日開幕)に出場し、中国、香港、韓国と対戦する。
ベンチ前の森保一監督(51)は言葉を失い、立ち尽くした。前半だけで衝撃の4失点。攻撃はミスの山を積み上げ、守ってはベネズエラのパスワークと個人技に右往左往した。球際でファイトできず、攻守で圧倒された。ピッチ上の選手たちは、気力さえも根こそぎ奪われてしまったように見えた。
キルギス戦後、DF吉田(サウサンプトン)、DF長友(ガラタサライ)、DF酒井(マルセイユ)ら屋台骨を担う欧州組に代わって鈴木、佐々木ら国内組9人を招集した。年内最後のテストマッチの最大のテーマは、新戦力の発掘とチームの底上げだったが、早々と試合は壊れた。チームの底上げ、強化を図るはずが、森保ジャパンは「欧州組頼み」を皮肉にも露呈させた。