フィギュアスケートの2016年バンクーバー五輪代表で、今年9月まで関大スケート部監督を務めた織田信成さん(32)が、監督辞任に追い込まれる精神的苦痛を受けたとして18日、同部の浜田美栄コーチに1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。同日、織田さんは弁護士同伴で会見した。
それによると2017年4月の監督就任直前から、浜田コーチにあいさつしても無視されるなどハラスメント行為を受けるようになったという。今年3月には体調不良で1週間の入院を強いられ、アイスショーも欠場。5月にはスケートリンクにも行けなくなったという。その後、9月に監督を辞任した。
織田さんは関大側に対処を求めたが、「関大には明らかにする意思がないと判断」したという。さらに「関大が真摯(しんし)に対処してくれたらここまでにはなっていない」とした。
浜田コーチに対しては「なぜあのようなことをされたのか裁判で事実を明らかにしたい」と話した。不仲になるきっかけについては、氷上で危険な練習を中止するよう求めたところ激高されたことがあると明らかにした。