大学の部の準決勝2試合があり、慶大(東京六)と関大(関西1)が20日の決勝に進出した。慶大は城西国際大(関東1)に6―1で快勝し、2000年以来の優勝に王手。1972年以来47年ぶり優勝を目指す関大は、タイブレーク制の延長10回、8―7で東海大(関東2)に競り勝った。
慶大の決勝進出を引き寄せたのはドラフト指名漏れの悔しさを味わった男だ。中村健人外野手(4年・中京大中京)は初回、左越えの先頭打者本塁打。3―1の6回には中前打で出塁し、犠打で二塁に進むと、ソフトバンク5位指名の3番・柳町の中前打で生還した。
高校時代は、高校日本代表に選ばれた上野(駒大)、伊藤(法大)らとともに夏の甲子園に出場。慶大では昨秋に5本塁打、今春も2本塁打。しかし、大学最後となった秋は打率1割台に沈み、プロ志望届を提出したものの、ドラフト指名は掛からなかった。「実力不足は自分が一番分かっている」。卒業後は地元・愛知に戻り、社会人野球を続ける予定。気持ちは切り替え済みだ。。
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