第50回明治神宮野球大会は19日、神宮球場で大学の部準決勝を行い、慶大(東京六)、関大(関西1)が決勝に進んだ。慶大は、中村健人外野手(4年・中京大中京)の先頭打者本塁打で主導権を握って城西国際大(千葉県)を振り切った。15年ぶりの決勝で2000年以来19年ぶり4度目の優勝を狙う。関大は延長10回タイブレークで東海大(関東2)を破り、山口高志(元阪急)を擁して優勝した1972年以来47年ぶりに準決勝を突破した。
タイブレークで敗退した東海大のエース山崎は、登板なしに終わった。今秋は首都リーグの最優秀投手、MVPに輝いたが、神宮大会出場を争った関東地区選手権で右肘を痛め大事を取った。
「試合で投げるのは厳しい状況だったのでサポート役に回るしかなかった。投げたい気持ちはありました…」。目標だった先輩・海野との優勝が果たせず、目を赤くしたプロ注目の3年生エースは「来年は勝負の年なので、自分に厳しくやって日本一になりたい」と誓った。