「男なら、学生時代に1人は『美人じゃないのに、あいつメッチャ胸大きいよな』と凝視する子がいた。だから仁支川さんは、“あの時のあの子”が脱いだような感動もくれるんですよね」
意外に豊かな胸で男性ファンを増やしたのは、68年に「ブルーライト・ヨコハマ」がミリオンセラーとなったいしだあゆみ(71)。「野獣刑事」(82年、東映)でみずからキャミソールを脱ぐと、スレンダーなスタイルからは想像もつかない、桜色の控えめなバストトップが実ったDカップの胸があらわになる。みなみかわ氏も思わず、「うわ! でかい!」と声を上げたという。
同じくスレンダー巨胸といえば、「絹の靴下」(73年)や「お手やわらかに」(74年)などのスマッシュヒット曲を持つ夏木マリ(67)も忘れられない。「北の螢」(84年、東映)では、はだけた着物からツンと上向いた美バストをあらわに、男から秘部を舌技で刺激され快感に身をのけぞらせる。
みなみかわ氏によれば、難解な映画で、ヒロインの岩下志麻さんも脱がないために唯一、純粋に楽しめたのが夏木さんのベッドシーンだという。
「まるで砂漠のオアシスのようでしたね」
80年代後半に「アイドル四天王」として活躍し、名実ともにトップアイドルとして君臨。92年には「世界中の誰よりきっと」が180万枚の大ヒットを記録した中山美穂(49)は「サヨナライツカ」(10年、アスミック・エース)で、それまでのアイドル女優のイメージを払拭し、話題となった。西島秀俊を相手に、汗にまみれベッドシーンで激しいピストンを受け入れ、背中に足を回すほど濃密に乱れる。みなみかわ氏も「気概を感じる」ベッドシーンだったと絶賛する。39歳の大人の営みを「しっかり見せてくれましたね。ミポリンがあそこまでやってくれたんだから! すごいやんか!」とのことだ。
歌で国民の心をとらえた完熟した美女たちにとって、男の下半身をギュッとつかむことなどたやすいことなのかも。