総理の「前夜祭」参加者が証言
安倍総理大臣が主催する「桜を見る会」をめぐる問題。
野党は、前日の夜に開かれた夕食会に照準を定めて追及を強めています。
その夕食会に参加した男性が、今回、テレビ東京の取材に応じました。
報道陣の前に姿を現わした安倍総理。
あらためて事務所などによる費用の補填を否定した。
記者:「総額を示した明細書はあるか」
安倍総理:「事務所に確認したがそうしたものはない」
この問題は、総理主催の「桜を見る会」の前日に、
地元支援者などが参加した夕食会の会費、
1人5,000円が安すぎると野党が追及したことから始まった。
立憲民主党 安住国対委員長:「ホテル側とホテルを使って何かをやる側が
お互いその明細書がないなんていうことを戦後日本で聞いたことがない」
安倍総理の後援会に所属するこちらの男性。
2017年、夕食会に参加した。
この写真はその時に撮影したもので、案内には「桜を見る会」と書かれている。
夕食会はいったいどんな様子だったのか。
夕食会に参加した後援会員:「円卓でオードブル。ロールキャベツがあったか焼きそばがあったか。
ご飯類は焼き飯、チャーハン関係があった記憶がある」
記者:豪華なものじゃない?
夕食会に参加した後援会員:「全然ない。私たちの感覚だと5,000円で十分じゃないか」
夕食会は立食形式で高級な料理はなく、5,000円が妥当だと感じていたという。
領収書については...。
夕食会に参加した後援会員:「会費を誰に渡したのか記憶は定かじゃないが、領収書は発行していた。
(受付には)事務所の人もいたし、ホテルの人もいたと思う」
この後援会のツアーを取り仕切っていた下関の旅行会社を取材すると、
後日、メールで回答が帰ってきた。
参加者を募る方法を訊ねると...。
旅行会社のメール:「ツアー窓口としては、安倍事務所と連絡を取り合って
当社が参加者と直接契約をさせていただいております」
夕食会の会費については...。
旅行会社のメール:「当社は関与しておりません」
野党側は、安倍総理の「明細書はない」との説明に反発。
安倍事務所の会計担当者や、ホテル関係者の国会への参考人招致を求める方針だ。
池谷)野党側は批判を強めています。安倍総理の地元、山口県には武部記者がいます。
武部さん、そちらの反応はいかがでしょうか?
はい、私はいま山口県の下関市にいます。私は一昨日から、下関市市内で取材を続けているんですが、安倍総理の地元ということもあり、みなさん、やはり今回の問題について取材を受けたくないという方が多くいました。
一方で、お話を聞けた方からは、「非がないのであれば、国会で丁寧な説明をしてほしい」という声が上がっていました。
池谷)安倍総理は、「明細がない」など説明していましたが、今後はどういったことが焦点になっていくのでしょうか?
安倍総理としては、明細がなく具体的な証拠が乏しい中で、より詳細な説明ができるのかがポイントとなりそうです。