すべてが消え去るまで 風を切り 突走る
J.Boy.
Show me your way!
水平線 昇る太陽の中 突き抜けたい
出典: J.Boy/作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾
全体的にとても疾走感のあるフレーズです。
ここまでの歌の雰囲気を払拭するため、バイクで海岸線を走っています。
歌詞3行目の英文を意訳すると「君の生き様が見たい!」といったところでしょうか。
ここの歌詞は一見「J.Boy」に語りかけている印象を受けます。
視点が主観的から客観的になっているように感じ取れますね。
しかし筆者は「J.Boy」が自分自身に力強く叫んでいるように思えます。
バイクのスピードと美しい光景でさまざまなものを振り切った「J.Boy」。
こうして歌はクライマックスを迎えます。
なんとかやってやる
J.Boy 打ち砕け 日常ってやつを
乗り越えろ もう悲しみってやつを
J.Boy J.Boy
J.Boy 受け止めろ 弧独ってやつを
J.Boy 吹き飛ばせ その空虚ってやつを
J.Boy J.Boy…
出典: J.Boy/作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾
何度も何度も自分に強く叫びます。
社会の抑圧、友人を失った悲しみ。
それを乗り越えろと。
2行目にある「もう〜」というフレーズ。
なんと言いますか、筆者は自分を叱りつけているニュアンスを感じます。
胸に空いた穴「空虚」を「吹き飛ばせ」と。
暴れるサックスをバックに何度も叱り飛ばしているのです。
どこかで吹っ切れた自分とそうでない相反する自分がいるのでしょう。
この曲は最初から最後まで自分自身「J.Boy」の苦悩と葛藤を描いていたのです。
そうして何度も「J.Boy』を呼びながらこの歌は終わります。
J.Boyとは...
ここまで「J.Boy」の歌詞を掘り下げてきました。
ところで曲中に歌われる「J.Boy」という言葉は、どのような意味を持っていたのでしょう。
どうやら80年代というのは若者の中で海外、特にアメリカへの憧れが強い風潮があったそうです。
そんな風潮に疑問を持った浜田省吾。
日本の少年、「Japanese Boy」の略語として「J.Boy」という言葉を作ったそうです。
ロックの真髄である社会への反骨精神を感じますね。
そんな曲を移りゆく世の中を見ながら現代に至るまで歌い続けてきた彼。
どんな想いで今この曲を歌っているのでしょう。
彼のメッセージ。
それは聴き手次第で毒にも薬にもなるでしょう。
生粋のロックミュージシャン、浜田省吾の珠玉の名曲「J.Boy」。
一度、意味を深く考えた上で聴いてみてはいかがでしょうか。
日本男児に生まれた以上、我々は誰でも「J.Boy」なのです。
最後に
浜田省吾アルバム「J.BOY」から30年!?収録曲は?名曲一覧はこちらから! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
浜田省吾さんの「J.BOY」を、当時の若者として聴くことができなかったことが悔しくてなりません。しかし現代にも通じるその普遍のメッセージは、現代版「J.BOY」たちが守り通すべきものでもあります。今回は名盤の中でもずば抜けた良作をご覧いただきましょう。
ヒットソングランキングがこちらです。
是非チェックしてみてください。
浜田省吾の人気曲ランキング発表!おすすめカラオケソングは?(歌詞あり) - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
サングラスがトレードマークのシンガーソングライター・浜田省吾。TVなどの出演はほとんどないにもかかわらず、コンサートでは即完売するほど人気が高いんですよ。そんな浜田省吾の人気曲ランキングを発表&おすすめカラオケソングをご紹介します。