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 世界最大のゲンゴロウ「オウサマゲンゴロウモドキ」が国内で初めて、山梨県北杜市長坂町富岡のオオムラサキセンターで飼育展示されている。石川県の昆虫館、福島県の水族館でも同時に飼育が始まっており、情報を共有しながら繁殖の研究を進める。

 同センターによれば、オウサマゲンゴロウモドキは体長38~44ミリ。欧州北部に生息し、国内のゲンゴロウより一回り大きく、横に張りだした形が特徴だ。国際自然保護連合のレッドリストで危急種に指定され、生息国では採集が禁じられているが、ラトビアから特別に輸入された。

 繁殖にはえさの代用食の開発などが課題とされ、「域外保全」の研究を進めようと、ラトビアと東京の研究者が、飼育に精通している同センター、石川県ふれあい昆虫館、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館の3館を選んだ。

 同センターでは、館内の森林科…

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