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 今年4月に開催された安倍晋三首相主催の「桜を見る会」をめぐり、自民党が同年1月、今夏の参院選で改選を迎える所属参院議員に対して友人や知人、後援会関係者などを4組まで招待できると記載した案内状を送付していたことがわかった。

 複数の自民党関係者によると、案内状は党本部の指示で参院自民事務局が、改選予定議員あてに送付。案内状には「一般の方(友人、知人、後援会等)を、4組までご招待いただけます」と記載され、参院自民事務局にメールで申し込むよう促していた。党関係者は案内状の送付を認めたうえで「参院が改選される3年ごとに指示し、機械的に招待していた」と話している。

 桜を見る会をめぐっては、同党の二階俊博幹事長が11日、「党は特別の関与は致しておりません」と説明。また、菅義偉官房長官は会見で各界で功績があった人たちを招くのが趣旨と述べていた。こうした説明と矛盾している実態が明らかになった格好だ。

 参院自民幹部は「内閣府や内閣官房への『推薦』を、『招待』と勘違いして慣例的にやってきた。今後は誤解のないようにしたい」と話している。