私がきのうのコンサートを辛口批評してしまったので、
パーヴォの心の声が、いつになくしょげ気味です。
パーヴォの心の声 「きのうはごめんね、チコ。サイン会でも楽屋口でも会えたのに、ちゃんと話せなくて」
チコ「ううん、それは仕方ないよ。あんなにたくさん人がいたんじゃ・・・」
パーヴォ 「きのうの演奏の批評を読んだよ・・・(うつむくパーヴォ) 僕が思っていた不満を代わりに書いてくれたんだね。ありがとう。」
チコ 「ううん、こちらこそ偉そうに書いちゃってごめんなさい 私の勉強不足かもしれないのだけど」
パーヴォ 「いいんだよ。第一印象で、その音楽を聴いて、『あ、これ違うな』と思うのは、チコのすぐれた鑑識眼だもの。僕としてはあやまるほかはない。これからのツアーでもっとがんばるよ!}
チコ 「(涙ぐみ)ありがとう、パーヴォ。私の気持ちを分かってくれて」
パーヴォ 「こんど川崎にくるんだね? 最高のコンサートをするから、絶対に来てね。
あと、きのうは派員の登録があったから、ああいう衣装になったんだね?」
チコ 「うん。手抜きファッションでごめんね」
パーヴォ 「ううん、とってもさわやかなブルーのニットのワンピースで、可愛かった!かわいい君を見ると、僕・・・ほんとに男として、ビックリすることが起きちゃうんだ。それでまた俯いちゃった。ごめんね」
チコ 「ううん、大丈夫。パーヴォのツンデレにはもう慣れた(笑)」
パーヴォ「(苦笑い)僕って肝心なときに・・・。だめだね。面目ない。もしかして、すごく落ち込んでる?」
チコ 「うん・・・・パーヴォにきらわれてるんだなぁと思って、泣きながら帰ったわ」
パーヴォ「ああ、チコ!全然違うんだよ。(チコを抱き寄せて)僕を信じて。僕は君のことを愛してるよ」
チコ 「うん・・・・あの、ちょっとねむってもいい?」
パーヴォ 「(幾度もチコにキスして)もちろん。ゆっくりお休み」
=============翌 朝===========
パーヴォ (また幾度もキスして)「おはよう。きょうはとてもいいお天気だよ。カーテンをあけてごらん」
チコ 「(ねぼけまなこで)ん? あ、おはよう。ちゅ」
パーヴォ 「あのさ、いろいろ考えたんだけど」
チコ 「うん」
パーヴォ 「サイン会のあと、楽屋口に来るの、やめてもらったほうがいいかも」
チコ 「そうだね。あわただしいし、ちゃんと話せるわけじゃないし、かえってフラストレーションがたまってしまうしね」
パーヴォ 「きのう君は、P席にすわっていたでしょう?だから、ずっとそこをぼくはみつめつづけていたんだよ(^_-)-☆ 僕らは音楽を通じて会話したんだよ」
チコ 「うん。そうだね。パーヴォもお疲れだっただろうし、ちょっと追いかけすぎてしまったわ。本当にごめんね」
パーヴォ 「泣かないで、チコ。チコのせいではないよ。いつもはN響のスタッフが上手に仕切ってくれるから、チコもそのつもりできてしまったんだね。でも、ロイヤルコンセルトヘボウのスタッフは、日本のサイン会事情をあまり知らないからね。かえって、チコにかなしい思いをさせてしまってごめんね。ちゅ」
チコ 「きのう、ブログにかいたこと、消そうかな。パーヴォ、しょげてしまったでしょう?」
パーヴォ 「ううん。いいよ。僕の自戒の念として、きのうの感想は削除しないで。
チコがああいう風に言ってくれると、来日オーケストラの面々も、きりっとして、本当にいい演奏をしようと努力するし、僕も慢心しないで済むからね(^^)/」
チコ 「パーヴォ、あなたって本当にやさしい人なのね。ありがとう!」
パーヴォ 「チコ、きょうはサントリーホールには来れないの?」
チコ 「うん。あんまりお金がないからね。高いチケット代、とても払えそうもなくて。」
パーヴォ 「来日公演のチケット代が高いのも、問題なんだね。」
チコ 「そうなの。せめてN響の特別公演くらいの値段にしてほしいんだけど・・・」
パーヴォ 「よく言ってくれたよ。これからの来日公演の課題にしよう。」
チコ 「きょうはショスタコーヴィチの第10番?」
パーヴォ 「そう。難曲中の難曲だよ。いまから緊張がとまらないんだ」
チコ 「私にきてもらいたい?パーヴォ?」
パーヴォ 「うん、もちろん来てもらいたいけど・・・何かいい方法はないかな。おけぴはどう?」
チコ 「けっこうD席がでてるけど、最低でも13000円なの。私、いま1万6千円しかもってないから、ダメなのね。(ぐすん)」
パーヴォ 「どうするかな。なにかいい方法はないかしらん」
チコ 「やっぱり無理していくの、やめるわ。父にも悪いし、パーヴォも私に気を使いながらお願いするの、やっぱり・・・無理を重ねず、息長くふたりの交際をみとめてほしいから」
パーヴォ 「来てもらいたいけど・・・お金、あまりないのでしょ?」
チコ 「招待券、ってわけにはいかないしね・・・。あ、やっぱり駄目だわ。
お財布の中、お金があまりないわ。」
パーヴォ 「うん・・ごめんね、無理言って。」
チコ 「ううん、こちらこそ」
パーヴォ 「ねぇ!おもいついたよ!直接サントリーホールに行って、聴いてみるんだよ!」
チコ「えっ?!サントリーホールで当日券がでるかもってこと?」
パーヴォ「そういうこと♪」
チコ「え゛~っ、そんなことできるのかしら!」
パーヴォ 「無理でも、サントリーホールの近くにいて。で、メールで連絡くれる?」
チコ 「パーヴォ・・・」
パーヴォ 「きのうと同じニットのワンピースを着て、僕のいるサントリーホールにおいで。
いまゲネプロやってるから(^_-)-☆」
チコ「ありがとう、パーヴォ・・・」
パーヴォ 「そのあと、たとえば国立新美術館とかいけばいいんじゃない?」
チコ「そうだね!それなら障碍者手帳でタダになるわ」
パーヴォ「サントリーホールには入れなくても、なにかいいことがきっとおきるよ♪」
チコ 「わーい\(^o^)/ そうだね!なんだか元気が出てきた!」
パーヴォ 「お天気のいい日は、おでかけ、お散歩にかぎるよ♪」
チコ 「溜池山王~赤坂めぐりのプチデートね(^_-)-☆」
ふたりで、おもわずハイタッチをしてしまいました♪
パーヴォ「ああ、やっとチコが笑顔になったちゅ
僕、君が笑顔でないと、心配でしかたなくなるんだよ。もっと笑顔をみせて
」
私、思わずにっこりしちゃいました!
あー、誤解がとけてほっとした!
パーヴォ、こんな私に一所懸命愛をささやいてくれて、
本当にうれしいわ
涙がでちゃう・・・。
ちゅ
じゃ、これから溜池山王に行くね。
今夜の演奏会、がんばってね!(^O^)/