いちご鼻の毛穴の黒ずみには、正しいケアと予防方法で対策をしましょう
鼻筋や小鼻のまわりの毛穴の黒ずんだブツブツ、目立っていて困っていませんか。
これは「いちご鼻」といわれる状態です。
何とかキレイにして目立たないようにしたいと、一日に洗顔を何度もしたり、洗顔ブラシを使ったりといろいろ対策をしている人も多いことでしょう。
でも、やっぱり消えはしないこの黒ずみ…
はがすタイプの毛穴パックを使ったり、指やピンでその黒い毛穴詰まりを押し出したりしても、またすぐに復活してしまう。そのうえ、毛穴を傷つけたようで赤くはれてしまったなんてトラブルに見舞われたりはしていませんか。
それはきっと、いちご鼻の黒ずんだ毛穴に対してのケアが間違っているからではないでしょうか。
自分の思い込みで行うスキンケアは危険です。正しい方法で行わなければ逆効果になってしまいます。
さらに、鼻の黒ずみ毛穴にはタイプがあります。
そのタイプごとにあったケアをしていかなくては、毛穴の黒ずみは改善からは遠ざかります。
ここでは、いちご鼻の黒ずみ毛穴のタイプにあった改善と予防のケアを紹介していきましょう。
自分の黒ずみ毛穴のタイプを知りましょう
自分の毛穴の黒ずみは、どのタイプでしょうか?鏡を近づけて、よく観察してみてください。
- 毛穴に何かが詰まっていて、それが黒ずんでいる
もしくは
- 毛穴に何も詰まっていないが、毛穴周辺が薄い茶色になっている
このどちらでしたか?
混在している人もいるのではないでしょうか?
前者は毛穴に古い角質や皮脂が詰まった「詰まり毛穴」、後者はいわゆるシミが沈着した「メラニン毛穴」と呼ばれるものです。
それぞれ成り立ちや性質が異なるので、対策も異なります。
詰まり毛穴・メラニン毛穴がどのようにしてできるのか、どういったケアをしていけば改善につながるのかを見ていきましょう。
毛穴の状態を理解し正しいケアを続けていけば、きっといちご鼻は改善されていくでしょう。
毛穴の目立たない肌を取り戻せたら、引き続きキレイ肌を維持したいものですね。
体のほかの部分と同じように、肌も新陳代謝を繰り返しています。
表面にある角質は、古くなって時期がくると垢となって自然にはがれ落ちていき、代わりに新しい角質が表れてきます。
そのまた内側では新しい細胞が作られていて、次第に表面のほうへ押し出されてきてやがて入れ替わる…という繰り返しが約4~6週間のサイクルで行われています。
しかし、角質がキレイにはがれずに毛穴に入り込む、または毛穴の中の角質が残ってしまうことがあります。
ここに、毛穴の中に出口がある皮脂が分泌されると、べたべたした皮脂は古い角質に絡まってしまいます。
こうして角質と皮脂が混ざって固まったものに、さらに角質と皮脂が結合していき、毛穴の中で次第に大きくなっていきます。
これが「角栓」です。
一方の皮脂は本来、分泌されることで汗と混ざって肌に広がり、天然のクリームの働きがあります。
体の内側から水分の蒸発を防ぎ、外側からの異物の侵入や刺激を防ぐ役割をしています。
出口である毛穴がキレイで、皮脂の分泌が適量であれば、天然のクリームは順調に働いて肌には美しいツヤが生まれます。
しかし、毛穴の中にすでに古い角質が詰まっていたり、出口をふさいでいたりすると、肌の表面にうまく分泌されません。毛穴の中で角質と合体して角栓になっているからです。
この時、肌の表面では乾燥状態になっており、本当は皮脂を欲しています。
そのため皮脂腺であわてて分泌するようになるのですが、皮脂は毛穴からうまく出ることができません。
このようにして毛穴の中で皮脂が大きくなってしまうという悪循環におちいるのです。
角栓は最初、透明や白色なのですが、時間が経つと空気に触れて酸化して黒ずみます。毛穴が黒くブツブツとしているのはこのためです。
鼻のあたりは皮脂腺が発達していて、皮脂の分泌が多いので、このような黒ずみ毛穴ができやすくなっています。
黒ずみ毛穴が集中することで、鼻がいちごのように見えてしまうのです。
メラニン色素は、肌が紫外線を浴びたときに、これ以上のダメージを防ごうとして発生するものです。
普通は新陳代謝によって排出され、次第に薄くなり、やがて消えていくのですがのですが、何かの事情で残ってしまうとシミになって肌を茶色く見せます。
黒ずんで見えることもあり、これが鼻において集中するといちご鼻になるというわけです。
なぜ鼻の毛穴にメラニン色素が集中するのでしょうか?
それは、鼻は顔の中でも高い位置にあり、日光に当たりやすいため、紫外線の影響を強く受けるからです。
日焼け止めやUV効果のある化粧品を使っていても、鼻は汗腺や皮脂腺が発達しているので、汗や皮脂により流れてしまって効果が薄れることが考えられます。
鼻のあたりはとくに皮脂の分泌が多いのですが、皮脂が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、メラニン色素が発生しやすくなることも理由の一つです。
また、いちご鼻に角栓詰まりが同時にある場合、これを解消しようとして強引なケアをしていませんか?
はがすタイプの毛穴パック、ピンや爪などで角栓を取り除くケアを頻繁に行っていると、肌を傷つけ炎症を起こすことがあります。すると、メラニン色素が発生してしまうのです。
その結果、発生したメラニン色素が排出されにくいのも、鼻特有の理由があります。
- 鼻をかんだり、何かに触れたりで肌に摩擦や刺激が起きやすい
- 紫外線を受けやすい
- 皮脂の分泌が多い
これらの理由で、様々なダメージを受けるため新陳代謝が乱れやすいため、メラニンが排出しづらくいつまでも残ってしまいやすいといえます。
以上のようにメラニンにより鼻の毛穴が黒ずんでしまうことで、いちご鼻になってしまうのです。
黒ずみ毛穴のケア
では、できてしまった黒ずみ毛穴をでき素だけ目立たなくするスキンケアを紹介していきましょう。
詰まり毛穴とメラニン毛穴、どちらにも有効な方法です。
クレンジングや洗顔の前に、蒸しタオルを使って毛穴を開いてから洗顔しましょう。
蒸気と温かさで毛穴がしっかり開き、奥までキレイにすることができます。血行がよくなり、リラックス効果もあり新陳代謝の改善も期待できます。
蒸しタオルは、電子レンジで簡単に作れます。
フェイスタオルやハンドタオルを水でぬらして絞り、お絞りのように丸め、電子レンジで加熱します。500~600Wであれば30秒くらいから、様子を見ながら足りないようであれば追加で加熱します。
タオルを顔に載せる時には、ヤケドしないように十分冷ますように注意してください。
3分程度、温かいタオルを顔に載せ、充分に毛穴を開かせた後にクレンジングや洗顔をします。
美白成分が含まれた基礎化粧品を使ってスキンケアをしていきましょう。
代表的なオススメの成分は以下のものです。
メラニンを生成する酵素に作用して、シミをできにくくします
メラニンの生成を抑え、新陳代謝を促進します
メラニンの生成を防ぎ、すでにあるシミ還元します
ビタミンC誘導体は炎症を抑える働きがあるので、角栓詰まりがニキビや吹き出物になりにくくなります。毛穴詰まりのあとに開いてしまった毛穴に対する収れん効果もあり、すぐれものの成分です。
これらの成分とともに、コラーゲン・セラミド・ヒアルロン酸などの保湿成分を補って、肌の乾燥を防ぐようにしましょう。
ピーリングとは、肌に弱い酸を塗ることで、古い角質や角栓を溶かして、新陳代謝を促すものです。
肌のくすみがとれ、新しい肌が再生しやすくなります。開いた毛穴が小さくなることが期待できます。
新陳代謝がよくなるので、メラニン色素が排出されやすくなります。
ドラッグストアや量販店で、ピーリング効果のある化粧品が入手できるので、家庭でもケアが行えます。
拭き取りタイプ、洗い流すタイプなどさまざまなものが販売されています。
ピーリング化粧品の使用後は、肌をしっかり保湿してください。
慣れるまでは使用日の間隔を空けて様子を見ながらケアをしていきましょう。肌に刺激を感じることがあれば、使用を控えましょう。
新陳代謝をよくするには生活習慣の改善から
毛穴の黒ずみを防ぎ、いちご鼻を予防するためには、新陳代謝をよくすることが大切です。
新陳代謝をよくすれば、古い角質は自然にはがれ落ち、新しいキレイな肌が表れてきます。メラニン色素もすみやかに排出されていきます。
新陳代謝の改善のために生活習慣を見直してみましょう。
毎日、しっかり睡眠をとれていますか?睡眠不足は新陳代謝を阻害します。
普段は夜更かしで朝が起きづらく、睡眠不足を感じていないでしょうか。「休日にたくさん眠ればよい」というのは間違いです。
寝る前にスマートフォン、パソコンを使わないようにして、できるだけ毎日同じ時間に就寝し、熟睡できるようにしましょう。
体のために必要なものを意識して摂るようにしましょう。
肉や魚、野菜や海藻類などを選んでよく食べるようにして、タンパク質、ビタミンやミネラルなど不足しないようにしましょう。
バランスのよい食生活を送ることで体調が整い、新陳代謝がよくなります。食品の栄養成分により、よい肌の細胞がつくられてキレイな肌になっていきます。
これらの習慣を心掛けることで、いちご鼻は次第に解消されていくでしょう。
(まとめ)いちご鼻の黒ずみ毛穴は、正しいケアで予防・改善しましょう
2.角栓詰まりによる黒ずみ毛穴とは
3.メラニン色素の沈着による黒ずみ毛穴とは
4.黒ずみ毛穴のケア
5.生活習慣を改善して、新陳代謝をよくする
いちご鼻にある毛穴の黒ずみには、2つのタイプがあり、混在していることもあります。
それぞれのタイプについて理解して、正しいスキンケアを続けていけば、いちご鼻を予防・改善できるでしょう。
生活習慣を見直して、新陳代謝をよくしていくことも大切です。